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(本文)

フリーメーソンのシンボルマークと私が著した「洗脳政治学原論」でモデル化した

民主の原理が同じ構図であることに最近気づいたので今回はその詳細を書く。


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上記のイラストはフリーメーソンのシンボルマークである。


下の直角定規は道徳、上のコンパスは真理を表している。


(以下ウィキペディアから転載)

フリーメイソンにおいて個々の建築道具は人間の美徳と対応し、

直角定規は道徳、コンパスは真理

http://urx.mobi/F7hc

(転載終了)



そしてフリーメーソンの道徳とは自由、平等、友愛である。


(以下ウィキペディアから転載)

フリーメイソンリーは「自由」、「平等」、「友愛」、「寛容」、「人道」の5つの基本理念がある。

(転載終了)



つまり、フリーメーソンのシンボルマークは、

直角定規で表されている道徳である「自由、平等、友愛」と

コンパスで表されている「真理」が融合しいている。


これは私がモデル化した民主の原理とほぼ同じ構図である。




私がこの民主の原理のモデルを作り上げたプロセスは以下のようになる。


日本や欧州憲法の基本原理は個人の尊厳の実現を目的にしている。


多数決で決める民主政治(選挙と議会)は目的ではなく、あくまでも個人の尊厳の実現の

ための手段である。

もし多数決が目的ならば、一時的に多数をとればどんな法案でも許されることに

なってしまうためだ。


個人の尊厳の実現が目的であり、選挙は手段であるという関係は

憲法学で認められている理論であり、公務員の憲法の試験でもしっかりと

以下のように図解されている。



個人の尊厳の実現が民主主義の究極の目的であるならば、

以下のように図解することが可能になる。




目的が発生することにより、縦軸に「目標」、横軸に「時間」が発生する。


そして、目的の個人の尊厳の実現とは、一人一人の人格が保障される

誰もが支配されない状態を表している。


その権利を保障する言葉で表すと、

「人間は生まれながらに自由で平等である」

つまり、フリーメーソンの標語である

「自由、平等、友愛(同胞愛)」

で表される。


自由、平等、友愛は、フランス国家や世界人権宣言、欧州憲法のスローガンでもある。

そして日本国憲法の理念もこの考えで作られている。


自由、平等、友愛の諸権利は、単独では個人の尊厳の実現に不十分であり、

相互規制の状態において、実現する。

その関係を図解すると以下のようになる。


つまり、目的である個人の尊厳の実現は、自由、平等、友愛の3つの諸権利が

相互規制を行いながら統合ざれた状況で実現する。


この部分は、個人の尊厳の実現を究極目的に設定する、「道徳的価値」を表している。


次に、目的が発生することで現状認識が生まれる。



この現状認識は、目的(道徳的価値)から判断する現実の状況を表す。

つまり理想から見た現実とのギャップである。


これが民主主義の目的から見た、「必要な真理(ほんとうの事)」となる。


価値が存在することで、必要な真理(情報)が現れる。


この考えは情報化社会の現代においては特に重要なもので

無数の情報の中から、倫理に基づいて必要な情報を判断していくには、

「道徳的価値」を持つことで可能となるためだ。


目的である、個人の尊厳の実現という道徳的価値と、現状認識という真理は、

このモデルを意識化した時に次の図にように融合する。





上記図の①では、現状認識としての真理は目的(自由、平等、友愛の相互規制の統合状態)

から規制を受けている。

この真理は、個人の尊厳の実現という目的から見た現状認識に限定されているためだ。

その他の無数の真理、例えば、芸能人のゴシップなどはこの真理からは除外される。


図の②では、現状認識としての真理は、目的を規制する。

お花畑の自由、平等、友愛を述べても意味がない、というリアリズムの観点である。

現状認識なのだから、理想と現実のギャップを理解することが求められる。

そのために、自由、平等、友愛は、真理から規制を受ける関係になる。


図の①と②を融合すると、③の自由、平等、友愛と、真理の相互規制の統合状態が

現れる。


この図は、価値と真理の融合した状態を表している。



上記のフリーメーソンのシンボルである、価値(直角定規)と真理(コンパス)の

融合を表している図と同じである。


次に民主の原理の手段と方向性について。



目的の達成のための手段は民主政治における選挙と議会である。

選挙と議会の制度は、民主の原理から発生する自由、平等、友愛、真理

の諸権利によって保障されている。


また、権利を発展させる方向性は、自由、平等、友愛と真理の相互発展、相互規制

の関係から決められれる。

例えば科学技術は、個人の尊厳の実現の観点から発展と規制がなされる。


以上が民主の原理の簡潔な説明である。


私は、政治学、法学、哲学、倫理学の観点から上記の図を作成したが、

フリーメーソンのシンボルと同じであることを知り改めて驚いた。


近代民主主義の元祖である、アメリカ独立革命、フランス革命などに

フリーメーソンが深くかかわっていたのは周知の事実だ。


更に、日本国憲法、世界人権宣言、欧州連合憲章なども

このフリーメーソン思想によって作られている。


しかし、現代の自由民主制の問題は、この道徳と真理の融合したモデルが

創られてこなかったことにある。


政治学、法学、哲学、倫理学のどの理論にも上記のモデルは存在しないのだ。


つまりフリーメーソンのシンボルマークである民主の原理は無意識化されてきたのである。


ここにフリーメーソンの民主政治の操心術がある。


民主政治を操る方法は、原理さえわかってしまえば簡単だ。


民主主義の目的を無意識化することで、上記の民主の原理はバラバラに分裂してしまう。


目的が無意識化されると、統合されていた自由、平等、友愛は分裂し、

目的から発生していた真理は無意識化してしまう。


価値を失った真理の権利は、人々に情報や世界観を提供するマスコミや学問によって

容易に操作されるようになる。


フリーメーソンの最上層部であるイルミナティー(フリーメーソンは厳格な階級制度を

とっており公けには33階級あり、上位に行くほど秘密の教義を教えてもらえる)

は、国際銀行財閥と王侯貴族が中心であり、莫大な富と権力を持っている。


一方で我々の選ぶ政治家には、通貨発行権と軍事諜報機関に対する権限は

殆どない。通貨発行権は中央銀行の独立性によって政治から奪われている。

軍事諜報機関(CIA、MI6、モサド、公安など)は、米国を見ればケネディー暗殺

や、911テロ等、大統領とは関係なく動いている。日本はその属国なので権限なし)


このお金と暴力の力を用いて、マスコミや学問、宗教や企業を管理し、

無意識化された真理の権利に影響を与え、分裂した自由、平等、友愛の

権利を操作し、世論と選挙を誘導する。



その結果、人権と民主主義を掲げる社会においてマネーの権力者による

支配管理が実現する方向に誘導されていく。


 



以上が、フリーメーソン・イルミナティーの民主政治の操心術である。


原理を知るごく一部の権力層が、一般市民を民主政治の密教によって操作する

全貌である。


上記のようなモデルが創られてこなかったのは、現在の学問(特に哲学)が

図形思考を行なってこなかったことが大きな原因にあるだろう。


そのことについてはまた後日掲載する。


民主主義の改善はその原理を知ることで明らかになる。


「無意識化」が原因であるなら、「意識化」が問題の解決策となる。


フリーメーソンが主導してきた民主主義を否定するのではなく、その欠陥を認識したうえで、

市民のための民主主義の完成を目指すべきなのだ。



上記図の詳しい解説はこちらの本をお読みください。


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<リンク>頂いた書評の一覧 『世界を騙し続けた[詐欺]経済学原論』 『洗脳政治学原論』

<リンク>天野統康の本 amazon



日米欧の現存の以下のような体制を


 


次のような体制に変革する市民を多く創りださなければならない。





■動画での解説

<リンク>天野統康氏「人類を自在に操作したマネー権力の魔術」ワールドフォーラム2014年10月

 

<リンク>天野統康氏「世界を騙し続けた【詐欺 経済学】【洗脳 政治学】を越えて」出版記念講演ワールドフォーラム2016年5月