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(本文)

前回の記事ではフリーメーソンのシンボルマークと、私が著書「洗脳政治学原論」で

モデル化した「民主の原理」が同じ意味を表すであろう事を記述した。



※フリーメーソンのシンボルマークと民主の原理の詳しい説明は以下の記事で解説

<リンク>フリーメーソンのシンボルマークの種明かし 自由、平等、友愛と真理の融合



フリーメーソンのシンボルマーク

(コンパスは真理を、直角定規は道徳を表しており、真理と道徳の融合が描かれている。

フリーメーソンの道徳は自由、平等、友愛である)



以下が私が述べた民主主義の原理をモデル化したもの。



この上の図のモデル(民主主義の倫理的命題である人は生まれながらに自由で
平等、つまり自由、平等、友愛と

真理の融合)が今までの西洋哲学では作られてこなかったのである。

そのため、民主主義がどのような原理で動いているのかを人々が理解できず

国際銀行権力によって操作される構図が創られてきたことをお伝えした。


それでは何故、民主主義の本場である西洋において、認識の真理を探究する

学問である哲学が、民主主義における必要な真理を定義できなかったのか?


その原因は主に二つある


・価値と真理の分離

・図形を用いた哲学を排除し、言語と論理の哲学を普及させたこと


今回は、図形を用いた哲学の排除について記述していく。


昨年、国際銀行権力とマネー問題の研究家である安部芳裕氏と

私の共著である

「マルクスもケインズも触れなかった 嘘まみれ世界金融の超最大タブー」ヒカルランド

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の出版記念講演会に参加した方から、講演の後に分厚い資料を頂いた。


それは、ベーシックインカム(国民一人一人に無条件で一定の金額を与える)と

信用創造を融合させた「国民月給制」という考えを提唱していた社会科学、人文科学の

研究者である福原肇氏(1923年~2000年)の資料であった。


現在の日本の長期不況を一発で克服してしまう国民月給制(いわゆるヘリコプターマネー)

のアイデアを既に90年代に提唱されていたことにも驚いたが、

更に、福原氏が展開されている「図形哲学」の考えには、西洋哲学の欠陥が

明確に指摘されていた。


以下のページから図形哲学と近代哲学の考え方を知ることが出来る。

http://www.mars.dti.ne.jp/~tsunami/


(上記のページから以下転載)


Figure Sophy 
図形哲学からの発言

なぜフィギュア・ソフィーなのか?

フィギュアは図形であり、ソフィーは完全な真理と知恵である。
つまりフィギュア・ソフィーは図形で解明する哲学である。
そして設計図通りに古代大神殿は建造され、超音速ジエット機が爆音高く空を飛ぶのは、図形が事実と一致するからだ。
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古代ギリシアのプラトンは、形・形相・イデア・図形の哲学に立った最後の一人だった。
その後の哲学は直観主義や言語と論理哲学などだが、これは致命的な欠陥がある。
(1)直観は客観的学理にならない事を直観する直観力がないから直観主義者である。
(2)言語思考は言語の意味が不確実だし、それで学問や哲学の確実な真理を考えるのは「ちいと頭がおかしい」のである。
(3)論理主義も「Aか非Aの論理原則では、どちらが正しいか解らない」。
また「Aと非Aは二元対立するから、必ず抗争して人間が殺し合う」。

そして、現代の学問の基礎は論理主義だが『Aか非Aのどちらが正しいのか解らず』に、ただ『Aか非Aが対立する事だけが確実だ』というのでは「真偽は不明で人間が殺し合う事だけが確かだ」という事ではないか。



1インターネットな図形哲学

生まれたままで言葉を知らない赤ちゃんが、優しい母の顔を見て笑うのは映像を理解する自然の図形認識と思考と判断で、これが「先天的な純粋理性」なのである。
image3.gif
何百万光年の宇宙の彼方からやってくるUFOの宇宙人でも三角形は三角形である。
そこでアメリカの宇宙探査計画でも、時空の彼方に住む未知の知的生物へ送られる地球からのメッセージは、全て映像・図形である。
それなら普遍的な真理を探るのも、図形哲学でやればよいのである。

言葉などは、同じ母国語を使うネィティブでさえ意味の解釈の違いで喧嘩もするのだ。
数学では最も明白な言葉も、それ以上は定義できないから意味が不明だと言う。

そんな言語で、確実な真理と学問を追跡し、人類共通の理解やアイデンティティを言うのは「ちぃと頭がおかしい」のではないか。

台所を荒らして人間と渡り合うゴキーラが、図形認識の空間的な知能でパッと逃げるのも、事実と一致する知能があるからだ。
人間の言葉を理解しない物質も、数理や幾何学的原理に従うのは、図形こそ時間と空間の全域を横断する宇宙共通語だからである。
image4.gif
その「事実と一致する図形思考と図形哲学を全く忘れた人類」とは知的な死体である。
これでは人類と文明の破滅は理の当然ではないか。


(転載終了)




福原氏は、言語と論理哲学の問題点を、言語の意味が不明確であり、

また人間同士でも意味が不明確な以上、解釈が違うのだから、

それで真理を探究することは出来ない、と述べている。


一方で、図形ならば三角形は宇宙人が見ても三角形であるのだから、

共通の認識を共有できる。

真理というものの普遍的な定義を探るのは図形哲学でやるべきだという。


しかし、図形を用いて哲学をすることは、古代ギリシャのプラトンを最後に

衰退し、現代の西洋哲学は、図形を用いずに言語と論理だけで真理を扱っている。


言語思考の優れているところもあるが、それだけでは限界がある。


私は言語だけを用いて、図形を用いない理論の弱点は、

相互の言葉の意味の関係性がわかりにくいことにある、と考える。


言葉と論理だけでは、どのようにその概念が作用しあい影響し合うのかの

運動法則を表現しにくいのである。


そのために自由、平等、友愛、真理のような民主主義を構成する基本的な権利

の相互関係が言葉ではさんざん語られ尽くされてきたにもかかわらず、モデル化

(図形化)されてこなかった。


ここに哲学が民主の原理(自由、平等、友愛、真理の相互規制、相互発展)の

モデルを作り上げられなかった盲点があった、と考える。


言語・論理思考では作り出せないものも、図形思考なら作り出せるものがある。


そのことについて、福原氏は以下のように述べている。



《論理思考では不可能》でも、《図形思考では合理的に可能》だから『人知では

解けない難問も一瞬で解く』のは日常思考でもやっている事


論理思考なら一つの理論体系が知的空間を独占するが、縦軸の論理に対する

横軸の論理も成立する図形の知的空間では《縦軸と横軸は成立する》のである。




福原氏が述べているように、図形思考である縦軸と横軸の関係という観点から

民主主義の原理を考えることで民主の原理のモデルは成立する。





しかし縦軸と横軸のモデルはビジネス計画や目標達成のための自己啓発、

私が関わってきたファイナンシャルプランニング(家計の目標設定と計画)

などではあまりにも使い尽くされている当たり前の基本モデルである。


また図形思考は、経済学や歴史学、法学やその他の学問においても

ごく普通に行われている。


しかし、この図形思考の基本パターンが民主主義を考える上では

用いられてこなかったのである。


政治哲学の世界で、この一般的なモデルが適用されてこなかったのは

福原氏が述べているとおり、認識の真理を考える哲学の世界で図形思考が

軽視されてきたためだ。


図形思考が哲学の世界から追放されてきた事に関して福原氏は以下のように述べる。


古代哲学はプラトン型の《図形哲学の正統》が崩れた残骸となり、肝心な根本問題の欠如で純粋幾何学哲学は壊滅し、これに取って代わったのが日常的なアリストテレス型の《言語・論理哲学》になってしまった。



これは鏡がなければ自分の顔の汚れを知らないように、現代文明の根本的で

全体的な欠陥の問題で、知的なソフトとしての《論理思考》と、もう一つの別の

知的システムとして《図形思考》の存在が忘れられた事は、人類の破滅へ

直結する決定的問題である。



最近は《分析的な言語の左脳思考》は「オシャベリは上手いがその意味を

理解していない」のに対して《全体把握の図形の右脳》は「沈黙の脳だが

意味を理解する(本物の思考)である事も解明されている。


ところが論理思考一本の現代の学者達は図形思考が理解できず、

脳の科学の報告も闇の中に葬られているが、人間は弱いからメンツや

過去の名誉と利害関係もあって、新しい知的ソフトに切り替える事は

至難事で、破滅を知りながら失敗を認めずに戦争へ突入する政府と

同じ事である。


以上で、何故、民主の原理のモデルが哲学において創られてこなかったのかが

明瞭になった。


自由、平等、友愛、真理の相互関係の働きを表すには図形思考でなければ

不可能である。

直感的に何となく把握することは出来ても、理論的、構造的に把握することは出来ない。


そして哲学という分野から図形思考を排除したのは、フリーメーソン・イルミナティ-

国際銀行権力の意図的な戦略であったと私は考えている。


図形思考を哲学の分野から排除することで起きることは、民主の原理のモデルの

無意識化である。


無意識化されたモデルはどのように機能するのかを理解することが出来ず、

民主の原理を構成している諸権利の分裂と対立が必然的に起こる。







この分裂と対立は図形思考をしなければ必然的に起こる原理であり、

その分裂状態をマネーと暴力の力で管理することで民主政治を操作してきたのだ。





次は、民主の原理のモデルが創られなかったもう一つの原因である

西洋哲学の価値と真理の分裂について考察する予定です。




上記図の詳しい解説はこちらの本をお読みください。


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<リンク>頂いた書評の一覧 『世界を騙し続けた[詐欺]経済学原論』 『洗脳政治学原論』

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日米欧の現存の以下のような体制を



次のような体制に変革する市民を多く創りださなければならない。




■動画での解説

<リンク>天野統康氏「人類を自在に操作したマネー権力の魔術」ワールドフォーラム2014年10月

 

<リンク>天野統康氏「世界を騙し続けた【詐欺 経済学】【洗脳 政治学】を越えて」出版記念講演ワールドフォーラム2016年5月