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その9 操作される民主主義 フリーメーソンとカント倫理学 隠されてきた民主主義の密教モデルの完成
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その9 操作される民主主義 フリーメーソンとカント倫理学 隠されてきた民主主義の密教モデルの完成

2018-05-28 00:20
    ※この記事は無料ブログ「天野統康のブログ 金融システムから見る経済社会論」
    からの転載です。

    https://ameblo.jp/amanomotoyasu/entry-12378944519.html


    欧米の「操作される民主主義」を作り上げてきた中心勢力フリーメーソン。


    そのフリーメーソンの密教の基礎にあるといわれるのが18世紀のドイツの哲学者カントの倫理学である。


    現在の民主社会の病んだ部分を理解するには、その原理をモデル化しなくてはならない。

    そこから、民主主義が患っている病の有効な解決策が導き出されるはずだ。


    前回はカントの人格の原理を保障するためにつくられた目的としての
    「個人の尊厳の実現」と、その目的から導き出される現状認識としての

    「真理」が、下記のモデルで融合していることをお伝えした。

    →<リンク>その8 操作される民主主義 フリーメーソンとカント倫理学 人格保障という目的から真理が生じる



    今回は、民主主義の目的と現状認識から生じる、「方向性と手段」の関係について解説する。

    方向性と手段が導き出されることによって、人格の原理と民主主義の原理が
    融合するフリーメーソンの民主主義の密教モデルが完成する。


    今回の解説は、下図の青い四角の枠線


    下の図は、フリーメーソンによって作られた日本国憲法の基本原理の全体像を表したものである。



    上記の全体像に基づいて、目的を時間軸で表した下記のモデルが作られる

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    上記の目的の時間軸のモデルから、人格の原理(①~③)が形成され、
    その人格を最高の価値として万人に保障するために「個人の尊厳の実現」④
    が民主主義の目的として設定されている。

    民主主義の目的から、「現状認識」が生じる。この現状認識は⑤の「真理」の権利となる。

    ④の個人の尊厳の実現と、⑤の現状認識=「目的からみた真理」から、⑥の「方向性と手段」が発生する。


    上記図の目的、現状認識、方向性と手段の関係から、民主主義の諸権利の相互
    関係を表した円のモデルを作ると下記の図になる。


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    上記図の「円のモデル」のように、目的とする人格を保障するための個人の尊厳の
    実現(自由、平等、友愛の相互規制の状態④)が、

    現状認識(真理⑤)と融合し、民主主義が目指す方向性(自由、平等、友愛、真理の
    相互発展・相互規制の状態⑥)を作りだす。


    目的をとらえ、現状認識をもちながら、現実を改善する方向性が示された民主の
    原理のモデルが出来上がる。


    このモデルは、一見不確かに見える民主主義が目指している方向性に、明確な
    形式を与えている。

    個人の尊厳を実現させるために、民主主義の様々な諸権利は作られている。

    幸福の追求権でさえ、他者の人格を侵害する幸福の追求は許されない。

    真理の体型である科学技術も、個人の尊厳の観点から規制されている。

    マインドコントロールや薬物の乱用のように人格を侵害する科学技術の悪用は許されない。

    逆に人格を侵害しない範囲での科学技術の活用は許容される。

    このように、民主主義において何が許され、何が許されず、どこを目指すのか、
    という法体系が、このモデルによって形成されているのだ。

    また、この民主の諸権利の円のモデルから「手段」である「選挙と議会制度」も
    形成されている。

    よく誤解されていることだが、民主主義とは、多数決を目的としているシステムではない。

    多数決が目的であるなら、多数者による少数者への人権侵害が正当化されてしまう。

    多数決はあくまでも人格の保障という目的を実現するための「手段」である。

    下記の図を参照


    目的を達成するための手段である選挙制度や議会制度は、自由、平等、友愛、
    真理の諸権利によって形成されている。


    ・選挙と議会における自由→与党(権力)を批判する自由 政治活動の自由など

    ・選挙と議会における平等→1人1票の平等選挙 議員になる平等な権利など

    ・選挙と議会における友愛→国民主権 地方自治など

    ・選挙と議会における真理→候補者が何を述べているのかを知る権利 議会の討論の情報開示など


    このように手段としての選挙と議会制度も目的としての「個人の尊厳(人格の保障)」
    から生まれた諸権利によって形成されている。


    民主主義の目的達成の計画モデルから作られた、

    ・カントの述べた人格を形成する諸概念(善の感情、知性、意志)と、

    ・その人格を保障するための民主の諸権利(自由、平等、友愛、真理)の相互発展・相互規制

    を融合したモデルが下記の図になる。

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    これがフリーメーソンが隠してきたであろう民主主義の密教モデルの完成図となる。


    道徳法則を作りだす人格(上記図の①~③)に最高の価値を置き、その人格を
    保障するために、民主の諸権利(上記図の④~⑥)を法的な権利として認め
    制度化したものが民主主義なのである。


    人格の原理と民主の原理が、
    ・目的(①善の感情と④個人の尊厳の実現のための自由、平等、友愛)、
    ・現状認識(②善の知性と⑤真理)、
    ・方向性と手段(③善の意志と⑥自由、平等、友愛、真理の相互発展)
    の相互作用によって融合している。

    これは、人格こそが最高価値であり、その人格を守る権利の拡大こそが最高の
    法体系である、という「価値と法」の融合でもある。


    民主主義とは単なる多数決で何となく物事が決まっていく目的も方向性もない制度なのではなく、明確な目的とそのための真理と方向性と手段をもった人類史上最大の思想運動なのだ。


    20世紀のノーベル文学賞受賞者であり、フリーメーソン国際銀行権力のインサイダー
    でもあるバーナード・ショーの以下の宗教の定義に照らせば、現在の民主主義は、
    「民主教」とも呼ぶべき宗教である。


    『バーナード・ショー』 コリン・ウィルソン著 中村 保男訳 新潮社より転載


    P169

    自然淘汰説が宗教的な意味では何物をも説明してはいないというのは、もちろん真実なのであり、それは、意志、目的、意図はむろんのこと、さらには意識をさえ含む全領域を手つかずのままに残しているのである。そして宗教とは、意志の性質、生の目的、有機体の意図、進化の志向にたいする共通の見解以外の何ものでもない。

    『人と超人』普及版(一九一一年刊)の序文


    (転載終了)


    今回お伝えした人格と民主の権利のモデルが、バーナードショーが述べる
    「意志の性質、生の目的、有機体の意図、進化の志向に対する共通の見解」
    であるのは明らかだ。

    この民主主義という宗教は、自然に出来上がったものではなく、18世紀の
    フリーメーソンによって人為的に作られたものだろう。


    上図はフランス革命時にフリーメーソンによって起草された人権宣言

    上図はフリーメーソンの東京ロッジにあるステンドグラス



    人格の原理を作りだした18世紀の哲学者カントは、

    「自由な国家による連合によって、永遠の世界平和を目指すべきだ」

    という理想社会を述べた。



    (面白いほどよくわかる!哲学の本 秦野 勝著 西東社より転載)

    P221

    カントが目指した永遠平和の世界

     

    ・共和的な体制→全ての国が、憲法に基づいて統治され、行政権と立法権が分離している事(専制政治ではないこと)

    ・自由な国家の連合→単一の世界政府ではなく、多くの国家の連合により平和を実現させる。

    ・歓待に基づく世界市民法→外国人がその場で平和にふるまう限りは、彼を敵として扱ってはならない 


    (転載終了)


    現在の世界の民主国家が目指している方向性がカントによって明示されているではないか。

    このように、人格の原理と結びついた民主主義の方向性は、18世紀後半のカントの
    時代に既に確立されていたと考えられる。


    そして、このモデルに基づいて日米欧を中心とした民主主義は形作られ、発展してきたのだ。


    以上で民主主義の隠されてきた密教モデルの説明は終了する。


    問題は万人の権利を保障する民主主義のモデル(民主教)が密教として
    世間から徹底的に隠されてきたことにある。


    フリーメーソンは教義の内容を秘密にしている秘密結社であり、その真の教義は
    最上層部の人間しか知ることができない。


    この秘密結社によって作られた民主主義の密教体系が悪用されて、現在の民主社会の病が生じているのだ。


    その悪用の仕方の方法を読み解くカギは、「無意識化」にある。


    資本主義経済の密教の隠し方は、主流の経済学から経済現象の始まりとなる
    「信用創造」の影響力を経済学のモデルに組み込まず、無意識化させる方法にあった。

    それと同じように民主主義の密教の隠し方は、カントの作りだした「人格」のモデル
    を主流の哲学、法学、政治学の分野で作りださせなかったことにある。


    今まで見てきたように民主主義のモデルは、「カントの作りだした人格の概念」から形成されている。


    その「人格」のモデルを作りださせないことで、民主主義の原理は理解できなくなる。

    それを可能にしたのが、フリーメーソン最上層部に位置する国際銀行家の
    通貨発行権の独占とマネーの力である.


    19世紀以降、欧米の学問とマスメディアの管理を行い、人々の意識体験を操作してきた。

    フリーメーソン最上層部・国際銀行権力は、複雑な自由民主制の社会を何となく操作しているのではない。

    明確な政治経済モデルに基づき、計画的に操作しているからこそ、自らが望む
    方向に社会を誘導することが可能になるのである。

    次回に続く

    (記事終了)

     

     

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    ■フリーメーソン最上層部ユダヤ系国際銀行権力に操作される日米欧の自由民主制(資本主義経済と民主政治)のモデル


     


    ・上記の経済システムの説明動画はこちら→<リンク>真の民主社会を創る会 Youtube










    ■上記の自由民主制の欠陥を克服し、民主主義の完成を目指す理想の社会モデル(下図)







    日米欧の自由民主制の隠されてきた仕組みについての詳しい解説は

    こちらの本をお読みください。

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    <リンク>頂いた書評の一覧 『世界を騙し続けた[詐欺]経済学原論』 『洗脳政治学原論』

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    <リンク>世界を騙し続けた「詐欺」経済学と「洗脳」政治学

     

    <リンク>天野統康氏「世界を騙し続けた【詐欺 経済学】【洗脳 政治学】を越えて」出版記念講演ワールドフォーラム2016年5月

     

     

     

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