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複眼的視点を行うときの目的となる価値の重要性 合理的な仏教が民主主義をつくりださなかった理由
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複眼的視点を行うときの目的となる価値の重要性 合理的な仏教が民主主義をつくりださなかった理由

2018-11-08 16:55
    ※この記事は無料ブログ「天野統康のブログ 金融システムから見る経済社会論」
    からの転載です。

    https://ameblo.jp/amanomotoyasu/entry-12417512689.html


    (記事開始)

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    「空」について書かれた専門書である名著『龍樹 中村元著』に複合的な視点で物事を見る方法が書かれていた。





    『龍樹』中村元著 P444より転載


    中国の天台宗は、三重の真理(三諦)が融和するものであるという原理をその基本的教義として述べた。

    この原理によると、

    (1)一切の事物は有論的な実在性をもっていない、すなわち「空」である(空諦)

    (2)それらは一時的な仮りの存在にほかならないたんなる現象である(仮諦)

    (3)それらが非実在であってしかも一時的なものとして存在しているという事実は中道としての真理である(中諦)

    存在するいかなる事物もこの三つの視点から観察されねばならない、と説く


    (転載終了)


    なかなか難しい・・・。

    空の様々な理論を読むとわかったようなわからないような感覚にさせられる(空理空論)。

    私の単純な理解では、空とは【全ての存在は相互依存しているのでそれそのものの実体はない。その実体がないものこそが我々が分別してる存在である、というとらえ方】だと考えている。


    空については次の説明が今まで読んだ説明の中で一番納得がいったので掲載する。



    (ヤフー知恵袋より転載)


    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1432902484?page=2#sort


    「すべては相依って成り立っており(縁起)、絶対不変の固有のものなど無い」=「諸法無我」

    「すべての現象(色)は様々な条件によって相依って成り立つものであるから、常に変化し続け一瞬たりともとどまることはない」=「諸行無常」

    この世の成り立ちをあるがままに観てみれば、この「諸法無我」「諸行無常」の原則に外れるものは何一つとしてない。

    「空」とは、このような全宇宙からチリひとつに至るまでのすべての現象・存在=色の在り様を指した言葉です。
    ※なお、この色は物質的な存在のみを意味しません。精神作用などあらゆる現象を指します。

    つまりは空は空として存在するものではなく、エネルギーでも物質でもなく、全存在の性質或いは法則=道理のことなのです。


    ですから、空自体に色も形もなく、ただ現象として現れるのみであり、また空でない現象は存在しません。
    これを「色(現象)は即ち空である」=「色即是空」といい、「色は空に異ならず、空は色に異ならず」と有名な般若心経に説かれている通りです。


    (転載終了)



    このような複数の視点で事物を観察する仏教というのは実に科学的な思考をする宗教だということだ。


    複眼的な思考方法は、国際情勢や社会を分析するうえでも必要とされるものだ。


    欧米の情報のみならず、ロシア、イスラム、中国からの情報などを総合して情勢判断をしなくてはならない。


    ただし、その時に必要とされるのが、何の情報を求めているのか?という「何の」という目的語である。


    この目的語が曖昧だと、情報の取捨選択の部分で大きなブレが生じる。


    複眼的な思考方法を活かすには、まず情報をえるための目的語を何に定めるのかが最も重要となる。


    民主主義のためか?投資のためか?経営や仕事のためか?社会の動きを知りたいためか?自己の利益のためか?


    この目的語を定めるのはその人間の価値観ということになるだろう。


    目的(価値)が生じるから、必要な真理(現状認識)が生じるのである。


    当然、民主社会にとって最も必要な価値観(善のイデア)は民主主義の目的という事になる。


    仏教は民主主義を作りだすことはしなかった。


    なぜ、合理的な思考を行っている仏教が普遍的な社会的道徳法則を作りださなかったのか?


    キリスト教を背景にした思想が仏教に対して民主主義を作る上で優越していたのは、人間を万物の霊長と規定したためだ。そこから強力な人権思想が発展し、万人の人格保障と幸福の実現を目的とする民主主義が形成されていく基礎となった。


    分別を戒め、生命の相対主義の慈悲にもとづく仏教では、「民主主義の目的」を作りだすことは難しかった。


    極端な事例だが自称仏教のオウム真理教では500匹のゴキブリと人間一人の命が同じだと論じていた。


    空の理論は、人間を含めた全ての概念を実体のないものとして相対化させる。


    それは真理なのだが、生命の価値相対主義に陥るのを防ぐためには「人間」という分別だけは必要な事として意識化させることである。


    つまり全ては実体のないものであり、人間も一つの分別に過ぎないという自己や存在の真理も、民主主義の目的から規制をするということだ。


    過剰な分別で人間を洗脳していく文明(特に個性やアイデンティティーを強調しすぎる欧米文明)の悪しき影響を解毒するという意味において空の理論は極めて有効であろう。
    一方で文明の善き影響を活用するという意味において、人権に基づく民主主義を作りだしてきた西洋哲学との融合は必要になる。


    ただし西洋哲学も国際銀行マフィアによる「民主主義の目的の無意識化」によって、真理が無意識化されてきた。


    21世紀の課題は、西洋哲学と東洋哲学を活用し民主主義の原理のもとで融合させ、真の人類共同体の意識を構築することである。





    ・操作される民主主義と哲学の関係の全体像についてはこちら

    <リンク>フリーメーソン最上層部・ユダヤ系国際銀行権力に操作される民主主義・政治の図解のまとめ




    (記事終了)


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    ■フリーメーソン最上層部ユダヤ系国際銀行権力に操作される日米欧の自由民主制(資本主義経済と民主政治)のモデル

     

     

     

     

    ■操作される資本主義経済のモデル

     

     

     

     

    ・上記の資本主義経済システムの説明動画はこちら 第1部~5部まで作成

     

     

     

    2部 https://youtu.be/aPjq9tvq7w8
    3部 https://youtu.be/-liFClcMMq4

    4部 https://youtu.be/CVkkRfgu6fQ
    5部 https://youtu.be/U42n1HRSwho

     

     

    ■操作される議会制民主政治のモデル

     

     

     

    ・現在の自由民主制の欠陥を克服し、民主主義の完成を目指す理想の社会モデル(下の図)

     

     

     

    ・上記の操作される議会制民主政治の詳しい図解の説明はこちら

    <リンク>フリーメーソン最上層部・ユダヤ系国際銀行権力に操作される民主主義・政治の図解のまとめ

     

     

     

    ■日米欧の自由民主制の隠されてきた仕組みについての詳しい解説は

    こちらの本をお読みください。

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    <リンク>頂いた書評の一覧 『世界を騙し続けた[詐欺]経済学原論』 『洗脳政治学原論』
     

    <リンク>天野統康の本 amazon

     

    ■動画での解説

     

    <リンク>世界を騙し続けた「詐欺」経済学と「洗脳」政治学

     

    <リンク>天野統康氏「世界を騙し続けた【詐欺 経済学】【洗脳 政治学】を越えて」出版記念講演ワールドフォーラム2016年5月

     


     

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    <リンク>会報第1号が完成 世界一わかりやすく景気変動の原因を図解  真の民主社会を創る会


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