今回はフリーメイソン最上層部イルミナティ国際銀行軍事権力が、18世紀のドイツの哲学者カントの「理論理性」の活用により、
・民主主義の原理の原型となる普遍的な精神の働きのモデルが形成されたと推測できる理由
・その悪用による理性操作の方法
について解説する。
米国独立革命、フランス革命、日本国憲法の制定を含めて民主主義を作り上げる中心勢力であったフリーメイソンの真の教義は未だに秘密となっている。
しかしその基本思想がカントの哲学に依拠している事は以下のように公言されている。
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現在の民主主義の構造の謎を解くには、
・フリーメイソン思想の基礎となっている象徴哲学
・フリーメイソン思想の基礎となっているカントの理論の活用
この二つを融合して考えていく必要がある。
そこでカントの純粋理性批判を読むとこれが非常に難しい・・・
カント理論の解説書はいくつも読んだが、カント自身が書いた純粋理性批判などの著作を読み、意味を理解していくのは哲学の専門家ではない自分にとって敷居が高かった。
そこで真の民主社会を創る会の会員の方から以下の本を頂き拝読した。
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内容(「BOOK」データベースより)転載
カントは日本でも有名な哲学者だが、同時にその難しさについても広く知られている。けれどもそれは翻訳のためばかりではなく、カント自身が論じている事柄そのものが難しいのだから、叙述もまた難しくならざるを得ない。では、どうすれば、日本語でより正確に理解できるようになるのだろうか。ここでは『純粋理性批判』を例に、これまで統覚、超越・覚知、予料、範疇などと訳されてきたキーワードを分かりやすい言葉に置き換えるなど、さまざまな工夫を試み、長年カントに親しんできた著者が、初心者でも近づける方法を提案する
初心者でも近づける方法を提案するという事だが、amazonの読者レビューにも書かかれているとおりこの本もえらく難解だった・・・
初心者向けではなく、カント哲学の簡易な解説書を最低一度は読んだことがある人向けだろう。
上記の本から今回、解説する理論の参考になったところを引用する。
(『カントの読み方 中島義道著』より以下転載)
P105
あるア・プリオリな原理に基づいて、別のア・プリオリな総合的認識の可能性が理解されうる場合に、こうした原理としての概念の説明を超越論的究明〔解明〕という。(上、92)
(転載終了)
※ア・プリオリとは先天的という意味。
カントの理論の特徴は人間という生物がもつ普遍的な形式から物事の認識の仕方を明らかにしようとするところだ。
つまり、生まれついて持っている機能、形式というのが重要になる。
なぜなら、誰にもあてはまるという普遍性を求める場合、人間という生物の機能の共通点こそが基盤となるためだ。
上記の文章では、アプリオリな原理(先天的な原理)に基づいて、別のアプリオリ(先天的)な認識の可能性が理解される場合に超越論的究明(ここでは超越論的=先天的という意味)と呼ばれる。その究明が、人間にとっての普遍的な認識の枠組みを明らかにすることになるということだろう。
この原理を私が作成してきた民主主義の普遍性の謎を解明する原理に当てはめてみると、以下のような流れになる。
・人間にとって先天的な欲求である根本価値としての欲求(幸福)追求の原理
→・先天的な欲求である最高価値としての善追求(人格)の原理
→・最高価値の保障と根本価値の尊重を目指す民主主義の法体系と運動法則の原理
どの幸福追求も、善追求(人格)、も民主主義の原理も人間にとって先天的に持つ以下の形式のモデルに基づいて作られている。
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自由と平等を掲げる民主主義は、先天的な精神の働きを保障する体型であるために普遍性を持って世界に広まり続けている。
※この原理の流れを詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください→https://ameblo.jp/amanomotoyasu/entry-12396147950.html
それでは、最初の先天的な形式である欲求追求の原理を形成するモデルはなぜ普遍的と呼べるのか?
それを解明するのに、カントの理論理性の理論が参考になった。
ここでカント理論をもちだすのは民主主義の原理を作り上げたと私が推測しているフリーメイソン最上層部・イルミナティ国際銀行家たちがカント理論の影響を強く受けて作成したために作り上げることができた原理だと考えるからだ。
下図の右側の「カントの理論」の影響の部分。哲学者のメンデルスゾーンと法哲学者のアダム・ヴァイスハウプトがカント理論の影響を受けていることを表す
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カントは理性を二つに分けた。
一つは道徳の形式を作り上げる実践理性だ。これは人格と民主主義の原理を作り上げるのに活用されている。
もう一つは、人間の認識能力の形式に関わる理論理性だ。これは人格と民主主義の原理を作り上げる前段階としての欲求追求の原理の作成に活用されている。
今回解説するのはこの理論理性の部分である。
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カント理論を参考にした普遍的な人間の認識の形式を表した理論理性の形成のモデルは以下の図のようになる。
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まず、①の世界があり、人間はその世界を認識する。世界を認識する機能は②の感性であり、その機能は時間と空間を認識する形式で成り立っている。空間と時間の2つの認識が先天的なのは、身体と五感の存在によって上、下、左、右などの空間認識や、過去、現在、未来の時間認識が生まれつき人間に備わっているためだ。つぎに時間と空間で認識した対象を、言葉の概念にする(例えば赤い丸い物体はリンゴなど)。感性と悟性の働きから対象の認識が成立する④。その認識した概念をもとに様々な総合と推論を行い世界観を作り上げるのが「理性」である⑤。この理性は世界観を認識するための理性であり、「理論理性」と呼ぶ。
※参考 哲学教養入門ブログ カント 純粋理性批判を10分解説→https://00m.in/sRR4e
下記の欲求実現を求める精神の働きのモデルが普遍的なモデルになるのは、
・人間の先験的な認識形式である時間(横軸)と空間(縦軸と横軸と目的の距離感)で構成されている事
・人間の精神の先験的な働きである欲求実現(快を求め不快を避ける)の働きを表している事
この二つの先験的な形式が融合しているためだ。
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欲求実現のモデルをカントの理論理性の全体像のモデルと、融合すると以下のようになる。
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理論理性のモデルを用いて欲求実現の線グラフのモデルを分析することで、人間の認識の先天的なモデルとして普遍性をもつことが示されている。
その普遍的な精神の働きを表す欲求実現の線グラフを円モデルにすると以下のようになる。
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こうして民主主義のモデルの形成の基本となる欲求実現の線グラフのモデルと円モデルが、アプリオリ(先天的)な原理で作られていることが理論理性のモデルを用いることで明らかになった。
まとめると
・メンデルスゾーンやアダム・ヴァイスハウプトなどのイルミナティの哲学者たちは、カントの「理論理性」のモデルをカバラ(ユダヤ密教)などの象徴哲学を用いて、欲求実現の線グラフのモデルを作りだし、そこから欲求実現の円モデルを作りだした。これらは人間の精神の働きを表す先天的な形式のモデルである。
→次に理論理性で作りだした普遍的な精神の働きを表す線グラフの形式を用いて、カント理論の「実践理性」をもとに「人格の原理」を作りだした。
→次に理論理性と実践理性のモデルから作り出した、人格と幸福の追求の自由を万人に保障するための民主主義の原理のモデルを作りだした。
※この原理の流れを詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください→https://ameblo.jp/amanomotoyasu/entry-12396147950.html
→次にこの普遍的なモデルを政治学や哲学、法学などを用いて無意識化し、民主主義の密教とした。
原理を教わらない民主社会では、民主主義の実践理性の目的(道徳目的)が無意識化され、現状認識としての真理は価値との結びつきを失ってしまう。
その分裂した民主主義の原理と人々の認識を操作するために、理論理性のモデルが以下のように悪用されてきたと考える。
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こうして意識体験を管理されることで、言論の自由のある自由民主制の下で、支配権力の実態と管理方法を無意識化することが可能になってきた。
このマインドコントロールの解決方法は、いつものことながら無意識化されているものを意識化することで解決される。
人格保障と幸福追求の自由の尊重を法体系化した自由民主制の原理は、人間の精神の働きの先天的なモデルから作られているために先天的に最高のものなのだ。その証拠に世界中が民主主義と自由の実現を求めている。
この最高の原理を機能させるには、機能させる主体としての市民の存在が必要であり、その主体の創造はこの原理を意識化することで実現するのである。
(記事終了)
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