『女帝 小池百合子』を読了。
5月末に出版され、すでに30万部を超えるベストセラーになっている話題の本だ。
小池都知事が、虚言癖のある稀代の権力マニア、として描かれていた。
救済を求める被害者(阪神大震災、水俣病、アスベスト、拉致被害者、築地市場関係者など)に対する冷淡な態度や、
カイロ大学の首席卒業や選挙時の公約反故などの多くの嘘をついてきた記述をみると、この人が都知事であることに唖然とする。
この本を読んだ多くの読者が、本書を読めば殆どの人は小池都知事に投票しないだろう、と述べている。
それくらい強烈なインパクトを与える内容なのだ。
なぜ、細川、小沢、小泉、など歴代の首相や権力者に取り入り、重宝され、
現在は都知事になり、一時は首相の座さえ狙えるまで成功したのか?
本書に書かれているように、
マスコミが女性議員としてもてはやしたことと、
様々な権力者に重宝される本人の実力と、
過剰なまでの権力への執着もあるだろう。
もう一つ本書ではあまり書かれていない重要なポイントがある。
小池都知事の後援会会長はオリックスグループの宮内会長だ。
宮内会長は小泉政権時代から、郵政民営化や労働者派遣法の解禁など、
悪しき構造改革と規制緩和の旗振り役を担ってきた。
ジャパンハンドラーの巣窟といわれる米国のシンクタンク・CSISの日本在住理事も務めている。
このような国際的なバックがあることが、マスコミで小池都知事が大きく持ち上げられてきた要因でもあるだろう。
実際に、小池都知事は、米国に国民資産を乗っ取られるとして郵政民営化に反対していた自民党の小林興起議員に対する刺客候補として小泉政権から派遣され、小林興起議員を破って当選している。
また国際金融資本のメッカであるロンドンシティーとの提携を行い、東京の国際金融化を促進しようとする一方、
都立・公社病院の独立法人化などで福祉を削減し、格差を拡大させる新自由主義政策を実行している。
政治哲学に対するこだわりもなく、権力だけを追い求めるような人物は、
日本を管理してきた欧米支配層にとっては使い勝手がよいものだ。
政治的な理想を持ち、こだわりがある人物は、属国統治の主要ポストには不都合なのである。
犯罪集団の被害者の救済など、正義に沿う実践をしてきた宇都宮けんじ候補や、山本太郎候補とは価値観が違いすぎる。
今回の都知事選では小池都知事の圧倒的な優勢が伝えられている。
改めて民主主義の根本が問われる事態である。
戦後政治の復習も同時にできるので、一読をお勧めします。
※この本に書かれていることの全てを鵜呑みにしてもいけない。
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<リンク>東京都知事選(7月5日投票)に宇都宮けんじ氏が立候補 立憲、共産、社民が支持 オール野党で勝利を
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