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増加し続ける銀行貸出残高と通貨供給量が過去最大。 家計への影響
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増加し続ける銀行貸出残高と通貨供給量が過去最大。 家計への影響

2013-11-18 05:55

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    マネーと政治経済の原理からニュースを読む

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    本日のニュースと家計への影響

    ・銀行貸出残高10月は2.3%増 25ヶ月連続増加 11月11日 日経新聞3面

    ・通貨供給量過去最大に 10月  11月13日 しんぶん赤旗6面

    ・このニュースが家計にもたらす影響

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    ・銀行貸出残高10月は2.3%増 25ヶ月連続増加 11月11日 日経新聞3面

    記事の内容
    「日銀が11日に発表した銀行貸出残高は前年同月比2.3%増の407兆7508億円。
    25ヶ月連続で増加。不動産や電力会社向け、住宅ローンの増加が寄与した。」

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    日経の3面に小さい記事で掲載されていたが、重要なデータである。

    銀行貸出の増加は、市場にお金を無から創造するので、お金の量を増加させる。
    また、創造されたお金が即消費されるため、消費不足の日本経済にとっては、
    極めて良いニュースだ。

    経済全体の図から見れば、お金を作れるところは、日銀と民間銀行だけ。
    その二つがお金の供給を増加させ続けているため、世の中のお金は
    増加し続けることになる。

    お金が増えれば消費や投資は拡大しやすくなる。

    このまま日銀と民間銀行のお金の創造が続けば、日本のデフレ不況も終わりを迎えるだろう。

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    ・通貨供給量過去最大に 10月  11月13日 しんぶん赤旗6面

    記事の内容
    「日銀が12日に発表した10月のマネーストックは現金や預金などの
    代表的指標であるM3残高は、前年同月比3.3%増の1162兆8000億円となり
    過去最大を更新。伸び率も現行の統計法式になった2004年4月以来、最大。」

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    現金と預金を合計した通貨の統計マネーストック3が過去最大に増加している。

    原因は、通貨を創造できる唯一の機関である中央銀行と民間銀行が、
    共に通貨を創造し続けているからだ。

    黒田日銀の大規模な量的緩和と、民間銀行の貸出の増加によって作られた通貨は
    多くの場合は預金となる。

    その結果、今回のM3(マネーストック3)の残高が過去最大になり、伸び率も
    統計始まって以来の上昇率である。

    投資信託などの残高も拡大しているので、リーマンショック時のように株や投信
    の解約による預金の増加ではなく、純粋にお金が増えた結果だ。

    流れをまとめると

    ・日銀の量的緩和、民間銀行の貸し出し増加
    →お金の創造
    →銀行の預金が増加
    →M3が過去最大規模に
    →消費や投資が増加しデフレ脱却へ

    お金の低迷によって作られた日本経済の長期不況は、
    お金の増加によっていとも簡単に回復するのである。

    日本の不況が意図的であったこと。
    好景気に向けた現在の流れも意図的であることはいうまでもない。

    誰がそれを仕組んできたか?

    日本の宗主国アメリカの支配者である国際金融軍事権力だろう。

    アメリカの意向に沿った政策を行っている安倍人気を上昇させる一つの手品か。

    【このニュースが与える家計への影響】


    今回も景気にとっては良いデータである。

    デフレからインフレに変わり始める可能性が出てきている。

    資産と負債に与える影響については、下記の図に掲載した。
    ご参考までに。


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