アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第54号（2014/11/28号／月2回発行）

さていよいよ師走です。
　師走といえば毎年恒例のイベント「アニメの門場外乱闘編　総括2014」を12月13日に行います。開場は12時半。場所はネイキッドロフトです。予約800円/当日1000円（共に飲食別）で、ネイキッドロフトWEBの予約ページから予約できます。だいたいキャパが50人弱ですが、今のところ予約が30人強きてるみたいです。気になる方は早めの予約が吉かもです。
　概要はいつもの通りこんな感じです。
　毎年恒例１年ぶりの開催！　アニメ評論家・藤津亮太と、ライターの小川びいが、縦横無尽、融通無碍、唯我独尊、針小棒大にアニメとその周辺の世界を語り尽くします。というわけで2014年総ふり返り企画です！　フリーダムにトークしながら、アニメ十大ニュースを決めます！
　では、よろしくお願いします。

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1.最近のお仕事紹介
2.「声優レアグルーブ」のご紹介
3.前回のアニメの門チャンネル
4.お蔵出し原稿
5.Ｑ＆Ａ

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最近のお仕事紹介

1.朝カル講座「アニメを読む」(東京）
　朝日カルチャーセンター新宿教室で行っている講座「アニメを読む」ですが12月以降は以下のラインナップです。
　12月20日『王立宇宙軍　オネアミスの翼』
　http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=262177&userflg=0
　１月17日　特別講義「君にも描ける！絵コンテ講座」
　　　　　　ゲスト講師：アニメーション監督・京田知己
　用意されたお題を踏まえて自由に絵コンテを描くワークショップです。実作業を通じて、演出家がどう画面を組み立てているかを体感し、映像を見る目を養うのが目的です。絵が描けなくても楽しめます。
　2月21日　『かぐや姫の物語』
　3月21日　『たまこラブストーリー』
　http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=267640&userflg=0

2.オタクの学校＠模型塾
　11月29日（今日！）15:00～のオタクの学校＠模型塾は、『メガゾーン23』になります。まだ席に余裕あるので、気になる方は飛び込みで是非。17:00からの構成作家・齋藤貴義さんの「キャラクター解析学 第2回　『イカすロボ!燃えるアニソン!オタク言語論』」と併せて受講するのが吉かと。終わった後に簡単な飲み会あります。
　http://www1.ttcn.ne.jp/~mokei/jj_otakug21b.htm

3.レビュー（短評）の書き方講座
　東急セミナーＢＥたまプラーザ校で開催中のレビュー講座。１月～３月期が募集中です。文章の書き方を学びたい人、是非。
　１月17日　レビューとは＆「私のおすすめ」
　２月21日　『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』
　３月21日　『風立ちぬ』
　http://www.tokyu-be.jp/seminar/2015010004EJ01001.html

4.ＳＢＳ学苑「アニメ映画を読む」
　静岡で開催している講座です。１月25日10:30からの講座のテーマは『ルパン三世』。『ルパン三世』の原作が登場したのは1967年。その後1972年にアニメ化されて、40年以上も多くのファンに楽しまれ続けています。では『ルパン三世』の魅力はどこにあるのか。1978年の映画『ルパン三世　ルパンＶＳ複製人間』を中心に取り上げながら、実写版、最新作『次元大介の墓標』を含めたシリーズ全体を考えます。
　http://www.sbsgakuen.com/gak0130.asp?gakuno=2&kikanno=164252

5.新連載「アニメもんのＳＦ散歩」
　「Ｓ-Ｆマガジン」で新連載「アニメもんのＳＦ散歩」を始めました。アニメに登場するＳＦ的意匠をとりあげつつあれこれ考える連載になる予定です。
　なお、いちおう現時点で、S-Fマガジン以外の藤津の連載はこんな感じです。

　「四代目アニメの門」（Bonet http://bonet.info/）
　「茶話　アニメ」（朝日新聞夕刊）
　「ミニコラム」（アニメディア）
　「主人公の条件」（Febri）
　「静かな夜はアニメを見よう」（月刊宝島）

「声優レアグルーブ」のご紹介

　某所で知己を得たＤＪ福田タケシ氏より、「後輩たちがコンピレーションを編んだので紹介する機会があれば是非」と連絡いただきましたのでご紹介します。

CD「声優レアグルーブ」（監修・選曲：犬重＆ISHII）

声優レアグルーヴとは…… 声優レアグルーヴとは声優が歌う90年代～2000年代前半の楽曲を中心としたタイアップ、ノンタイアップ、キャラクターソングの区別なく再評価するムーヴメント。和モノ(和製レアグルーヴ)、J-POP、アニソンなど様々な文脈の狭間で眠っていた数々の名曲をダンスミュージック基準＋少しの思い入れで選曲したものである。

（収録曲）

1. Loving you ／　子安武人
2. CAMOSICA(カモシカ）　／　堀川 亮
3. BE MY TABU (DEPTH CHANGE MIX)　／　佐々木 望
4. 夢のマント　／　大森玲子
5. 心の森で　／　大森玲子
6. ナナちゃん危機一髪　／　ナナ(池澤春菜)
7. 少女よ、大志を抱け!　／　伝説の魔法騎士（椎名へきる・吉田古奈美・笠原弘子）
8. タイム・リープ　／　緒方恵美
9. TIMEシャワーに射たれて　／　Springs（平野 綾、伊藤彩華、吉田有希）
10.春よ、来い　／　Springs（平野 綾、伊藤彩華、吉田有希）
11.Love Wing （Super Remix）　／　ハミングバード
12.せつない想い 　／　ハミングバード
13.Sad to say..., ya　／　小西寛子
14.TOKIHANATE　／　桑島法子
15.アニメ雑誌の編集は3日やったらやめられない　／　副編ブラザーズ

　最後の一曲は全然「声優」じゃない！（笑）。一応解説しますと（当時の）「月刊OUT」の副編集長小林治と、「アニメV」副編集長の水間秀樹によるユニット「副編ブラザーズ」の95年発売のシングルですね。これが今CDで手に入るというだけでもなかなか貴重。というわけで、全曲解説がついているそうなんで、初心者でも大丈夫！　ご興味ある方は是非お求めください。

お蔵だし原稿

『クロスアンジュ』がいろいろ話題のようなので。10年前の2004年におそらく、STUDIO VOICEのアニメ特集のために書いたものですね。

演出家　福田己津央
通俗を恐れない“つんく”の大技

　マンガ『天然コケッコー』の文庫版第一巻は、あとがきが原作者くらもちふさことマンガ家聖千秋のメール対談だ。二人が「ガンダム」の話をしていたので、「どのガンダムだ？」と思いながら読み進めると「惚れたね、アスランに」との一文が……。くらもちふさこと『ＳＥＥＤ』というあまりに取り合わせは、あまりに突飛で奇妙すぎる。だが、人気があるとはこういうことなのだ。しかし、どうしてここまで人気とバッシングがあるのか。