束原雨侠_Z.Ukyoさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
第220号 2017.4.18発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…前々回、安倍首相夫妻が数々のトンデモカルトに嵌っている事実を紹介したが、今回紹介するのは「大麻」!!昭恵夫人の“大麻フィーバー”は止まらず、迂闊にも犯罪者とつるみ、大麻中毒者のコピペ呪文を信じている!昭恵さん、大麻をとりもどしても、日本はとりもどせません!
※「ゴーマニズム宣言」…4月14日、天皇陛下の退位に関して、政府は国会の「与野党合意」の見解や「有識者会議」の議論を踏まえ、「特例法案」の概要をほぼ固めた。しかしそれは矛盾だらけの支離滅裂なもので、到底受け入れがたい代物である。驚くべきことに「陛下のお気持ちに寄り添ってはいけない」というのが、有識者会議や首相官邸を含む共通認識だというのだ。こんな狂った感覚の元凶となっている「極左」の憲法解釈とは?
※おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて、一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてくり!」。景気はちっともよくないのに、なじぇだか「バブルブーム」が来てるそーでしゅ。だったらこの人に出て来てもらうしかないでしゅよね、艶子先生~!さあ、大いにバブってるセリフをしゃべらせてクリ!
【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第29回「昭恵でもわかる“大麻”注意入門」
2. ゴーマニズム宣言・第221回「退位特例法案の懸念と今後」
3. しゃべらせてクリ!・第178回「バブル再来?イケイケ艶子しぇんしぇー!の巻〈後編〉」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第29回「昭恵でもわかる“大麻”注意入門」 安倍昭恵さんは大麻が大好きでいらっしゃる。
写真は「週刊SPA!」(2015年12月15日号)のグラビア。大麻畑の真ん中でまこと晴れやかな笑顔を見せ、《大麻解放運動》の広告塔になっているお姿だ。名前の横には「内閣総理大臣夫人」という“肩書き”が添えられている。あまりに衝撃的な写真のため、この号の表紙にも使われているほどで、大麻への熱い思いをこう語っている。
大麻はただの植物ではなくて、 たぶんすごく高いエネルギーを持っている と私は思うんです。「それは日本人の精神性にも関係している」という人もいる。日本古来の神様と結びつきがあって、伊勢神宮でも 「神宮大麻」 というものがあります。神道では、大麻は罪穢れを祓うものとされていて、天照大神の御印とされているんです。
戦後、占領下の日本でGHQが大麻を禁止したのも、単にマリファナというドラッグが広がるのを恐れたからというだけでなく、「日本人の自然や神を敬う精神性を恐れて禁止したのではないか」という人もいます。 何千年もの間、日本人の衣食住と精神性に大きくかかわってきた大麻の文化を取り戻したい……。私自身も大麻栽培の免許を取ろうかと考えたほどです。
(安倍昭恵)
「たぶんすごく高いエネルギー」ってなんなんだって感じだし、二度も出てくる「~という人もいる」って、ぜひその人の前科を調べたいから氏名を明かして話してほしいと思う。いや、明かさなくてももう周知の事実か。
このグラビアには続きがあるのだが、ここに昭恵さんと2ショットで登場する男がいる。
鳥取県智頭町で「大麻栽培で町おこし」をやると言って、町長と町民を巻き込んで大麻栽培を行い、そして、2016年10月に 大麻取締法違反で逮捕 された上野俊彦容疑者である。
もちろん昭恵さんのFacebookにも登場しているよ
上野容疑者は、「古来から使われている麻薬成分のない麻を生産し、過疎化・高齢化の町を元気にする」などと町民たちをだまし、首相夫人を担いで“お墨付き”を得てみせ、隠れ蓑にした一方で、吸引用の乾燥大麻をすぱすぱ吸いまくって気持ちよくなっていたのだ。
さらに、このSPA!の特集の中には、「大麻で町おこしの驚くべき効果」を語る、中山康直という人物が登場する。ヘンプオイルを使ってディーゼルエンジンを動かす「ヘンプカー・プロジェクト」なるものを推進する 「縄文エネルギー研究所」という謎の宗教サークル を主宰する人物だが、この縄文男が、伊豆大島で大麻を栽培し、仲間たちと吸引していたとして、 大麻取締法違反で96年5月と11年12月に逮捕という、前科2犯のならず者 なのである。
逮捕時は自宅内に神棚が設置されており、そこにお供えとして大麻が飾られていたという。
もちろんこの前科2犯縄文男も、昭恵さんと仲良く「麻」を祀るという神社に参拝している様子がFacebookに登場する。さすがに削除されているようだが……。
妻・昭恵は縄文時代、夫・晋三は明治時代。うちの国の権力者の頭のなかは一体どうなってるんだ!?
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
まず最初に、ドラッグとしての大麻には当然、断固反対だと前置きをしておきます。
そのうえで、自分は環境保全に関心があり、麻の持つ可能性には興味を持っています。むしろ麻薬中毒患者がその理屈を隠れ蓑に、覚醒剤として利用している事が、エコロジーとしての大麻利用の障害になっている、という見方もできると思います。逆に言えば、麻薬中毒患者がエコロジー思考を利用しているからと言って、エコロジー自体が間違っているわけではありません。
無論、あくまで今現在の考えなので、大麻草が百害しかないと証明されるなら考えを改めますが、ここでは誤解を恐れずに、思っている事をそのままアウトプットする事にします。
アメリカの話ですが、かつて大麻取締が法制化された背後に、新聞王と呼ばれたウィリアム・ハーストという人物がいました。それまで新聞紙は大麻紙で製造されていたのですが、ハーストの圧力によって大麻に規制がかけられました。安価な大麻紙ではなく、自身の保有する森林のパルプで新聞を発行して利益を得るためです。
大麻紙の利用率を上げれば、木材の使用を減らすことができます。これは麻薬中毒患者に言われるまでもなく、世界で研究されているデータです。成長の早い大麻草(100日程度で育つ)は、消費される紙の原料として見直されています。
大麻草は安倍昭惠らが言うような、日本古来の植物でも何でもない、世界中で使われてきた植物です。こうした、何でも国粋主義に結びつけるカルト思考もまた、シンプルな議論の障害となります。大麻草の有用性を訴えた瞬間に、彼らと同一視されかねません。
繰り返しますが、これは麻薬としての大麻利用を推進しようというものではありません。医療大麻に関しては全く勉強していないので、わかりません。
やや挑戦的な内容になってしまったので、少し面白いデータを。実は日本人の大半は、日常的に「大麻をやって」います。食卓に七味唐辛子があったら、原材料を見てください。「麻の実」と書かれているはずです。これは文字通り大麻草の実で、吉川英治の孫だか誰だかが、これを用いて大麻を栽培して(まれに加熱が足りず生きているものがある)、逮捕されています。
反論ではないと断っておきながら、少々反論調になってしまった事、そして長文になってしまった事をお詫びします。頭に入っているデータを適当にまとめただけなので、実際きちんと勉強し直すと、考えを改める事になるかも知れませんが、これが今現在の自分の考えです。
Post