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生放送予定

小林よしのりライジング

常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!

小林よしのり(漫画家)

  • 「陰謀論というSNS劣化現象」小林よしのりライジング Vol.470

     影の組織が世界政治を裏から支配しているとか、日々の主要な出来事は全て誰かが操って起こしているとかいう、 「陰謀論」 を信じてしまう人がいる。  それは古くから世界中に存在する現象ではあるが、現在の自称保守派の多くが信じ込んでいるという事態には、やはり異常さを感じざるを得ない。  先週、月刊WiLL別冊の 『この1冊で世界のウラが丸わかり! もう陰謀論とは言わせない』 と題する本が発行された。  このタイトルだけでも、相当にイタイ。何しろ 「世界のウラが丸わかり」 という言い回し自体が陰謀論者の常套句なのに、それを堂々と掲げているのだから始末に負えない。もちろん、 「もう陰謀論とは言わせない」 とか言っても、中身は陰謀論のオンパレードである。  最初に定義をしておくが、わしは 「陰謀論」 を、 「ある事件や出来事を、何者かの陰謀・策略によって起こされたとする、事実や常識的な思考では検証も理解もできない説」 と認識している。  ポイントは 「事実や常識的な思考では検証も理解もできない」 というところだ。 「陰謀」自体は、現実に存在する。例えばベトナム戦争の引き金になったトンキン湾事件は...

    1週間前

    • 129 コメント
  • 「マウントを取りたいだけの男系派」小林よしのりライジング Vol.469

     7月23日(日)13時から開催される、公論イベントSpecial「愛子さまを皇太子に」の参加者募集が今週19日、正午からスタートする。  ゲストに 菅野志桜里氏、矢部万紀子氏 を迎えて4時間の大議論を行う他、様々な企画を用意して、愛子さまに皇太子になっていただくための一大応援イベントを繰り広げる予定である。  入場無料だが、事前の申し込みが必要なのでぜひ早めに応募してほしい。  わしは10年近く前、宮内庁からの呼び出しを受け、宮内庁長官と官房審議官と会談をした。  それまでわしは、天皇(現・上皇)陛下が女性・女系天皇を認め、愛子さまを次の皇太子にしたいというご意思をお持ちだということについて、90%くらいの確信を持っていた。   それがこの時の会談で、宮内庁側がわしの主張と完全に同調していて、ツーカーで意思疎通ができたことから、確信は100%に変わったのだった。  ただしそのことについては、わしはその後、ごく限られた人にしか明かさないようにしてきた。  しかし先日、ついにその禁を説き、SPA!5月2・9日合併号掲載のゴーマニズム宣言『愛子天皇論』でこれを描いた。  わしは宮内庁側からは特に口止めもされ...

    2023-05-16

    • 115 コメント
  • 「『サザエさん』を〈伝統的家族〉と思い込むカルトな自称保守」小林よしのりライジング Vol.468

     こんなことをわざわざ言わなきゃならないのかと思うと情けなくてしょうがないのだが、フィクションと史実・現実は別物である。  もちろん、虚実が入り乱れることもあれば、現実よりも真実が深く描かれることもあり、それがフィクションの魅力でもあるのだが、フィクションと史実・現実は同一ではないということは、当然の前提のはずである。  ところがそんなことすらわからないほど、自称保守派の劣化は深刻なものになっている。  平成26年(2014)に設立された 「美しい日本の憲法をつくる国民の会」 という団体がある。  会の名称を聞いただけで苦笑いしたくなるが、そのメンバーを見ればもう苦笑いが止まらない。共同代表が櫻井よしこ、田久保忠衛、日本会議名誉会長の三好達。以下、代表発起人に青山繁晴、小川榮太郎、中西輝政、百田尚樹等々、毎度おなじみの自称保守の名前がズラリ。神社本庁総長・田中恆清の名もある。  同会は 平成24年(2012)に自民党が発表した憲法改正草案を強力に後押ししているが、今やその改憲案が統一協会の影響下で作成されたことも、同会のメンバーに統一協会系団体で講演を行っていた者が多いことも明らかにされ...

    2023-05-10

    • 88 コメント
  • 「全てのテロは許されないか?」小林よしのりライジング Vol.467

     もう何度も何度も言っていることだが、テロにも「公に資するテロ」と、「愚にもつかないテロ」がある。  ところが、メディアに出てくるのは「あらゆるテロを許すな」というお決まりの文句ばっかりだ。  そんな意見は人間ではなく、AIに聞いて応えさせればいい。  先月の岸田首相を狙ったテロと、昨年の安倍元首相を殺害したテロとは本質的に異なるということくらいは、少し考えればわかりそうなものだ。  最初に断っておくが、厳密にいえばこの両者とも「テロ」と呼ぶには疑問がある。 「テロ」の定義はVol.447「【テロに屈するな】という標語は無意味」で詳述した。  https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2120347   テロリズムとはある政治的目的を達成するために、敵対する当事者や、さらには無関係な一般市民や建造物などを攻撃し、これによって生ずる心理的威圧や恐怖心を通して、譲歩や抑圧などを強いる行為をいう。 だからこそ、テロリストは犯行直後に声明を出し、自らの目的や要求を明らかにするものなのだ。  ところが、岸田首相襲撃犯は現時点で未だに犯行動機を明らかにしておらず、世間に主張すべき政治的目的など持って...

    2023-05-03

    • 141 コメント
  • 「戦後最大の宮さま詐欺」小林よしのりライジング Vol.466

    「論破祭り」の快進撃は、もう止まらない。  もはや男系固執派の論客は誰もが精神的に追い詰められつつあり、その様子もまた手に取るようにわかるから、面白くてたまらない。  なぜ「論破祭り」がそこまで効果的なのかというと、それは参加する全員がひとりひとり、自分の言葉で書いているからだ。  男系固執派など自称保守派の者たちもSNSで意見を発信しているが、必ずみんな判で押したような、何かのお手本をコピペした文章になっているから、いくら頭数だけ多くても全然効果を感じない。  しかし論破祭りでは、ひとりひとりが違っているから、全くリアルな人間の数とその意思を感じる。  そこが決定的な違いで、これが批判される側にとっては相当のプレッシャーになる。倉山満などもかなり嫌がっていて、ダメージを受けている様子が丸見えだ。  今まで男系派が言いたい放題できたのは、単に双系派がおとなしくしていたためで、ただ図に乗ってどんどんのさばっていただけだった。  そこでいざ双系派の公論戦士が沈黙を破ったら、男系派はたちまち何も意味のあることが言えなくなってしまったのだ。  いまや男系派は反論にもならないことを叫...

    2023-04-18

    • 174 コメント

2023/05/26 21:26

ウクライナ戦争はどう終わらせるべきか?「よしりん十番勝負」第三番 動画配信!

2023年4月16日に開催・生放送された、小林よしのり単独の公論イベント。
よしりん十番勝負・三度目の正直の第三番!
ゲストは東京大学名誉教授・法哲学者の井上達夫氏と、元衆院議員・弁護士の菅野志桜里氏。
「ウクライナ戦争はどう終わらせるべきか?」をテーマに、超骨太の議論を行なう!
ウクライナ戦争は、日本の知識人の惨憺たる劣化状況を明らかにした。
「どっちもどっち」なんて、価値相対主義に堕した意見や、「ロシアが正しい」なんて、陰謀論を妄信した戯れ言を平気で表明する者が続出する有様となったのだ。
他人事の平和ボケに浸ってる場合じゃない!
「国際法」の進化は結局、無意味になるのか?
帝国主義の時代に逆戻りするのか?
核兵器は使用されるのか?
禍(わざわい)のタネを見てみぬふりしておけば、何事も起らず、平穏なままの終わりなき日常が続くはずなどと、念仏唱えている場合じゃない。
そのような知識人と完全に一線を画した意見を『ウクライナ戦争と向き合う』(信山社)で明らかにし、『ウクライナ戦争論2』で小林よしのりと対談もしている井上達夫氏、そしてこれを機に大学で本格的に国際法を学び始めた菅野志桜里氏を迎え、究極のテーマに真正面から挑む!

2023/05/23 14:34

「陰謀論というSNS劣化現象」小林よしのりライジング Vol.470

公式Webマガジン「小林よしのりライジング Vol.470」『陰謀論というSNS劣化現象』を配信しました!!【今週のお知らせ】※「ゴーマニズム宣言」…影の組織が世界政治を裏から支配しているとか、日々の主要な出来事は全て誰かが操って起こしているとかいう、「陰謀論」を信じてしまう人がいる。それは古くから世界中に存在する現象ではあるが、現在の自称保守派の多くが信じ込んでいるという事態には、やはり異常さを感じざるを得ない。コロナも、ワクチンも、昆虫食も、LGBT問題も、ぜーーーんぶ人口削減の陰謀のためにディープステートによって仕組まれたもの!安倍晋三の真の暗殺犯もディープステート!コロナ禍は米国が主導した“プランデミック”で、彼らの最終目標は「パンデミック条約」の締結だ!……等々、なぜこんなにも陰謀論がはびこる世の中になってしまったのか?※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…SNS上で「反ワクチン」活動を行っている人々とその賛同者たちの中では、「陰謀論」が猛烈な勢いで感染大爆発を起こしている。ほとんどは、世界を裏であやつる闇政府「ディープステート(DS)」や、秘密結社「イルミナティ」が仕組んだことであり、地球人類は計画的に生殺与奪を管理されつつあるという世界観だ。特に「ビル・ゲイツは国民の家畜化を狙い、人口削減を企てている」等といった陰謀論「ビル・ゲイツ株」の感染力は強力である。ネット上には、陰謀の根拠として「2010年のTEDの会議でビル・ゲイツが『ワクチンや医療、生殖の技術を駆使して劣等人種を増やさないようにする』と言っている」という話が広がっているが、果たして真実は??※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…テレビで平然と誤情報が流れてしまうのは何故?対談中に相手の不可解な発言がツボに入ってしまい、必死で笑いを堪えたりしたことはある?かつて一部の史書では女性天皇ともされていた神功皇后が、皇統譜より歴代天皇から外されたことについてどう思う?ゼレンスキー大統領の来日について「ロシアを刺激しないか不安」と言う左翼や、「ゼレンスキーだけ呼ぶのは公平じゃない」と言った鈴木宗男…理解できない人はいつまでも理解できないもの?…等々、よしりんの回答や如何に!?

2023/05/16 20:49

「マウントを取りたいだけの男系派」小林よしのりライジング Vol.469

公式Webマガジン「小林よしのりライジング Vol.469」『マウントを取りたいだけの男系派』を配信しました!!【今週のお知らせ】※「ゴーマニズム宣言」…一体なぜ自称保守派は、天皇陛下のご意思を平気で無視できるのか?その原因は明らかである。連中の目的が、「天皇陛下のご意向を叶えること」ではないからだ!さらにいえば連中は、本当は「皇位の安定継承」も目的とはしていない。もっといえば、「男系男子継承」ですら、真の目的ではないのである。では、何を目的としているかというと、それはただひとつ。「自分がマウントを取りたい」ただ、これだけなのだ!ただただ議論でマウントを取って、偉そうな顔をしたいだけなのだ!※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…日本以外で、王位継承を「男系男子」に限定している立憲君主制の国は、中東のヨルダン、欧州のリヒテンシュタイン公国だ。一体どんな国で、どのように王位の安定継承を維持してきたのか?じっくり調べてみたところ、日本の皇室とではなにからなにまで違いがありすぎ!実情も文化も背景もまったく違うのに、日本の皇室に無理やり当てはめて、男系維持が可能であるかのように言っているのだ。この幼稚さ、不誠実さ、あまりにも凄まじい。※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…尖っていると思ったロックミュージシャン、格闘家、芸人などがコロナ脳だった時に失望してしまうのは何故?映画や漫画等を観て「これは泣いた!」という作品はある?坂本龍馬の評価が変わってきていることをどう見る?少年誌で描く際に性的表現で苦労したことはある?井上達夫氏との『ザ・議論!』のような対話をまたやってほしい!公開中の『すずめの戸締り』が登場人物がマスクをしているバージョンに差し替える!?外国人の地方参政権、移民の受け入れについて今はどう考えている?…等々、よしりんの回答や如何に!?