久野
です。

今年はまだもうちょっと先ですが、
毎年8月15日が近づくと戦争映画再放送シーズンがやってきます。
私が初めて自宅でしっかりと観た戦争映画は、
小学校4年次のそのシーズンに
テレビ再放映されていた『連合艦隊』(昭和56年東宝)です。

当時(今でも?)あまり知られていなかった空母
「瑞鶴」の奮戦ぶりにも目を見張りましたが、もうひとつ、
その後ずっと耳について離れなかったものがあります。
それが、真珠湾下攻撃で大戦果を挙げた
「瑞鶴」九九艦爆隊の本郷英一隊長(永島敏行)が
「われ奇襲に成功せり」と言って引き揚げたあとに流れる、

「この日を境に、『リメンバー・パールハーバー』
の声がアメリカ全土に満ちあふれた。
今日これを、ルーズベルトによる
巧妙な世論づくりのための謀略だとする意見も少なくない。
それはともかく、・・・」というナレーションです。

当時の久野少年が↑を
正確に漢字変換できていたか定かではありませんが、
その10年後にロバート・B・スティネット
『真珠湾の真実 -ルーズベルト欺瞞の日々』
(邦訳は文藝春秋)が話題となり、
その本で解説を書いた教授に
大学院で指導を受けたのも何かの因果かもしれません。

大きくなった久野少年は大学院で、日本がいかに支那事変長期化
そして日米戦争へと引きずり込まれていったか
という過程を研究して学位論文も書きました。
そのテーマと重ね合わせてみると、
真珠湾攻撃で日本があれだけの大戦果を挙げたのを見て、
日米離間のために謀略の限りを尽くしていた
ソ連や中国共産党の幹部は高笑いしていたでしょう。
もといいまだに(悪代官風に)
「こやつらは愚かにも、本当の敵が誰であったかを分かっておらぬわ」
と嘲笑されているかもしれません。
真珠湾攻撃は単なる愚考だったというのでしょうか。

しかし戦争経験者を多数取材するようになってから、
考えが再び変わりました。
少なくとも真珠湾に向かう将兵たちは
(準備に関わった人たちも)与えられた条件のもと命がけで戦った、
あれだけの大敵アメリカを相手とした誇りと共に。
彼らの後輩としてまずやるべきことは、
真珠湾攻撃における先輩たちの奮戦の実態を伝えることです、
本当の意味での教訓を引き出しながら。。。

さて、国をまもってきた先人の歴史を伝える【久野潤チャンネル】
今週金曜日は「日本海軍の実力」シリーズの第六弾として、
真珠湾攻撃を取り上げます。

これも誰でも知っている出来事ですが、
やはりちょっと詳しい方が
かえって知らないようなところなどもしっかりお伝えします。
ぜひご覧下さい♪

( 久野 潤 )