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突然の台風やミサイル?!に振り回される日々ですが、お変わりないでしょうか?
行政書士の露木幸彦と申します。
10月を振り返ってみると最も大きな注目を集めたのは
何と言っても衆議院選挙の開票結果。
民進党が解党し、希望の党と立憲民主党、
そして無所属に分裂したからでしょうか。
わずか465議席を巡って1,180人も立候補したので、
最初から立候補者の6割(715人)は落選する「熾烈な椅子取りゲーム」だということは
最初から決まっていたのですが、私は心配しているのは715人の「家族」の存在です。
選挙期間中だけ有権者にこびへつらい、駅前では偉そうな能書きを垂れ、
ドヤ顔のポスターを所狭しと貼って回るような政治家の男だって皆さんと何も変わりません。
いったん家に帰れば、妻にとっては夫であり、
息子、娘にとっては父だということは。
だから夫(父)の当落によって妻子も否応なく振り回されるのですが、
どんな職業でも例えば、ノルマ未達で職を失う危険と隣り合わせなのだから、
誰しも「明日は我が身」なのです。
ある日突然、職を失い、収入が途絶え、路頭に迷う…
皆さんに馴染みがあるのはプロ野球選手。毎秋に放送される
「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達」という番組の影響でしょうが、
一方、選挙に落選した男達の「その後」について語られることは少ないのが現状です。
そこで少しスケールは劣りますが、私のところの相談事例から、
市議会議員選挙に立候補したせいで人生が狂ってしまった男の悲話を紹介しましょう。
<登場人物>
村山洋平(41歳)国会議員の秘書(年収600万円)
村山志保(39歳)パートタイマー(年収80万円)
村山大輝(15歳)中学生
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「『どんな手を使っても当選しないといけない!』
今思えば、あのとき僕は焦りすぎて空回りしていました。
とにかく議員になることは家内のため、息子のためなんだと。
もう僕の政治家生命も終わりです。今回の選挙で何もかも…
すべてを失いました!」
そんなふうに後悔の念を口にするのは村山洋平さん(41歳)。
洋平さんは3年前から国会議員の秘書をつとめていたのですが、
3年間も丁稚奉公を我慢してきたのは自分が議員になるため。
そして待ちに待った市議会議員選挙が公示され、
そして洋平さんは念願の立候補に踏み切ったのです。
洋平さんはアメリカの大学へ入学し、そのまま大学院へ進み、
博士課程を修了したエリート中のエリート。
「自分以外は馬鹿ばっかり」という感じで人を見下している節があり、
特に家庭内で傍若無人の限りを尽くしてきたのですが、
いくら外面が良くても有権者に「本当の姿」を見透かされたのでしょうか?
奮闘むなしく洋平さんは残念ながら、落選の憂き目に遭ったのですが、
今回の選挙をきっかけに洋平さんの人生は転落の一途を辿っていったのです。
「議員じゃない僕は用なしってことですか?『離婚してくれ!』だなんて
血も涙もない奴らですよ。むしろ、こっちから願い下げですよ!」
投票日の翌日。妻は夫の落選を見届けると、
躊躇なく三行半を突きつけてきたのです。
まさに洋平さんが「無職」に成り下がった瞬間ですが、
だからこそ妻は「(息子の)親権さえ渡してくれれば、何もいらない」と
養育費を求めてこなかったのです。
洋平さんはプライドの高さが邪魔をして今までの苦労をねぎらったり、
過去の悪行を悔い改めたり、「考え直して欲しい」と泣きついたり
できなかったのでしょう。
「勝手しろ!馬鹿!!」と強がるのが精いっぱい。
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洋平さんは落選のショックが癒える暇もなく、妻子を失ったのですが、
洋平さんが私のところへ相談しに来たのは、
奈落の底に突き落とされてから半年後のこと。
私が「何か思い当たる節はありますか?」と尋ねると、
洋平さんは最初のうち、「敗軍の将は兵を語らず」という感じで口を閉ざしていたのですが、
しばらくすると「そういえば…」と重い口を開き始めたのです。
(次回に続く)
現在私が執筆しているダイヤモンドオンラインの連載
「男女問題専門家が解決!男と女「別れ」のトラブル」ですが
おかげ様で2回目が公開されました。
今回は「夫の不倫別居で家庭崩壊、15年来の愛人の職場で妻が怒りの鉄槌」です。
男性はもちろん、夫の作戦を守って知りたいという女性にも
役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!
ぜひぜひご覧いただければ嬉しいです。