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【マンション経営コラム|第243回 】コロナショックと金融商品
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【マンション経営コラム|第243回 】コロナショックと金融商品

2020-03-26 19:46



    ◇金融商品への影響◇

    現在コロナウイルスが、世界の経済に大きな影響を与えています。
    各国で入国規制や外出禁止令などが敢行され、生活に大きな影響が出ている人も多い中、
    年金対策や資産運用として多く取り組まれている
    金融商品にはそれぞれ一体どのような影響が出ているのでしょうか?

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    【外貨建て保険・株式投資への影響】
    ⋄外貨建て生命保険
    外貨建て生命保険とは、保険料の支払いや運用、積立などを外国の通貨で行う保険のことです。
    特に米ドルや豪ドルが主流であり、
    低金利が続く日本では難しい高い利回りを
    得られることを売りに販売数を増やしていました。
    しかしコロナウイルスの影響を受けて、
    米連邦準備制度理事会FRB)が
    政策金利を一気に1.0%引き下げて事実上のゼロ金利を導入したため、
    米長期金利の指標となる10年物米国債の利回りは急落、初めて0%台になり、
    運用先としてのメリットを失いつつあるのです。
    このことから保険会社の中には、顧客にとって魅力的な運用ができないとし、
    一部販売を休止しているところもあります。

    ⋄株式投資
    コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界中の株価は暴落しました。
    日経平均株価はこの2カ月で31%の暴落を記録しており、
    1月上旬は23,000円だったのに対し、3月には17,000円まで下がっています。
    この暴落は1987年のブラックマンデーや2008年のリーマンショックと
    似ていると言われており、損失を被った投資家もいる一方で、
    現在安価をつけている優良銘柄を狙う投資家もいます。
    また、在宅勤務の実施や不要不急の外出自粛要請が出ている中でゲームの売上は伸び、
    ミクシィやイマジニアなどが業績予想の上方修正を発表しています。
    このようにゲーム業界は今投資家の狙い目となっていますが、
    一方で製造業のように損切りをされている業界もあるため、
    取り組むには情勢の先読みや売買のタイミングを見極める目が欠かせないのが
    株式投資になります。
    (ダイアモンド・オンライン参照)


    【不動産への影響】
    それでは、こういった状況下で不動産への影響はどうでしょうか?
    不動産の中でも、ホテルや民泊のようにインバウンド事業では
    かなり大きな影響を受けています。
    例えば、山梨県では約30,000件を超える旅館やホテルの予約キャンセルが発生しており、
    日本人、外国人問わず観光客の減少が旅館等の存続の危機に関わってきています。
    ただ、投資用不動産に焦点を当てて考えると、
    今回のようにウイルスが流行した場合でも入居者の退去には繋がらないので、
    特に何の問題もなく運用することが可能です。
    また、不動産は購入・引き渡し等一つ一つの流れに時間がかかるため、
    経済の動きに対し、急激な価格変動が起きにくい金融商品だと言えます。
    既に不動産を持っている人が資金繰りのために急いで手放していっている例も
    あるので、そういった物件であればいつもよりお手頃価格で入手し、
    価格が元に戻ったときに売却してより利益を出すということもできるかもしれません。

    このような安定力があるのは、他でもなく「家だから」の一言に尽きるでしょう。
    不況時には世の中の消費量が落ち込み、そこから経済の停滞に繋がって
    株価の下落などにも繋がりますが、不動産の場合は
    不況・好況に関わらず人々が住む家を必要とすることには変わりがないので
    そこから家賃収入を得る不動産投資に影響が来ることは少ないということです。
    特にお子さんの学校の休校などで仕事を休まざるを得ない方にとっては、
    働かなくても入ってくる不労収入は普段以上に魅力的なものにうつることでしょう。
    働くサラリーマンの中には既に資産運用をされている方も多くいますが、
    自分の資産が傾いてしまうリスクが大きくなります。
    そういったリスクが不安な方にこそ、不動産のように資産を守っていく側の
    金融商品を併せて持つことが一番のリスク分散になるのではないでしょうか。


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