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Dr.Uさん のコメント

>>174
昭和43号さま  

 紹介していただいた、早期緩和ケアクリニックの大津先生の二つの動画を見てみました。とても分かりやすい動画ではあります。この先生の基本的な考えは、現在、報告されている死者数(速報値)と、厚労省の『人口動態統計』に報告されている死者数(精査値)との間には、わずか4%程度の誤差しかないということ、そして、後者において示された死者数はすべて直接死であるということですね。

 この先生に、ぜひとも尋ねてみたいことがあります。この先生の考えでは、これまで国内で報告されたコロナ死者のほとんど(約96%)は「直接死」であるということになります。もしそうであるならば、コロナ死者の「間接死」、つまり、ガンや糖尿病などの基礎疾患のせいで体力が落ちていたところに、新たに罹患した新型コロナの症状のせいで「最後の一押し」が起こり死んでしまった人々の数は、どこにいってしまったのでしょうか。

 いわゆる速報値(7月18日現在で15000人ほど)とは、どんな死に方であれ、とにかく死亡時に陽性反応のあった死者がカウントされたものです。しかるに大津先生の考えでは、その中で「コロナ間接死」に相当するのは、わずか4%以下ということになります。
 うーん。そんな馬鹿な。だって、コロナで亡くなった人の大半が基礎疾患持ちの高齢者なのですから、日本では、ものすごくたくさんの数の「コロナ間接死」が発生しているに決まっています。

「大津先生、毎年のインフルエンザではあれほど大量に発生していた『間接死』は、新型コロナではどこにいってしまったのですか? それは何人くらいと考えられるのですか?」 

 この問題については、私たちは、このコメント欄でKAZUさまから「医師の主観によって、新型コロナの場合はインフルエンザよりも直接死(死亡診断書の死因欄の「Ⅰ欄/直接死因」)に挙げられやすい」という趣旨の情報を得ています。(この点については「基礎医学研究者」さまなど医学に詳しい方々からも、広くご意見をうかがいたいです。かなり重要なポイントのように思うのです。)

 いずれにしても、厚労省のコロナ死者の情報が、あまりにも少なすぎることが一番の問題です。いま、ワクチン副反応の問題が大きなテーマになっていますが、この副反応については厚労省が公開している「死亡例の報告について」などの資料( https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000802338.pdf )によって、死者の年齢やどのような基礎疾患を持っていたかについて、かなり詳しく知ることができます。同様の情報公開が、どうしてコロナ死者に関して出来ないのでしょう。死者のプライバシーを守るため? いやいや、これは、間違いなく国民の知る権利に関わることです。プライバシーについては、たとえば死者の居住地域を、特定の県ではなく、関東とか九州とか大まかなものにすれば、十分に守られるはずです。

 大津先生のもうひとつの動画では、例の「ECMOや人工呼吸器の使用率から見る限りコロナ直接死の数は2000人以下」という説に対する反論がなされています。しかし、その動画では、ICUで人工呼吸器などを付けて亡くなったコロナ死者の数と、それ以外のコロナ死者の数の比較が、具体的な数字・データに基づいて行われていません。もしも何らかの数字(例えば家で亡くなった死者の総数など)を挙げた上で、それに基づいて前者と後者の比率は「1対10くらいだと推定される」というのなら、説得力が出てくると思うのですが。

 こういうことも、厚労省がコロナ死について、死亡者の年齢や性別だけでなく、基礎疾患の状態、亡くなった時の状況、死亡時にECMOや人工呼吸器を装着していたか、それとも家で亡くなったか、などの情報を掲載していれば、すべてはっきりする事柄なのです。なぜ、それができないのでしょう。

 ちょっとfrustrated うさぎより
No.205
40ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
号外 2021.6.22発行 【目次】 1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第220回「河野大臣、デマを流す『12人の個人と団体』って誰ですか?」 2. ゴーマニズム宣言・第426回「薬害エイズの拡大版にならないか?」 第220回「河野大臣、デマを流す『12人の個人と団体』って誰ですか?」  前回に引き続き、河野太郎ワクチン大臣のブログ 『ワクチンデマについて』 を検証する。  河野大臣がワクチンデマの報告元として参照しているEUの対外行動庁(EEAS)のホームページを見ると、 「コロナウイルスは、欧州だけでなく国際社会全体を支配しており、世界共通の敵だ。この敵は、グローバルなアプローチと国境を越えた協調によってのみ打ち破ることができる」 という、ジョセップ・ボレルEU外務・安全保障政策上級代表の言葉を取り上げ、目的を達するために欧州の金融機関などを巻き込んで「チーム・ヨーロッパ」を立ち上げ、「世界のどこでもワクチンを受けられるようにする」と宣言している。  しかし、日本人にとってはコロナウイルスは敵ではない。  ファイザーにも、アストラゼネカにも、スプートニクVにも、中国製ワクチンにも、「なんでそこまで無理して私たちがすがる必要あるの?」としか思えないし、勝手にグローバルなアプローチをしてこないで欲しいのだが、河野大臣は、すっかり「チーム・ヨーロッパ」に染まっているのだろうか。  ブログにはこうある。  また、ワクチンに関する偽情報やデマを監視している団体によると、TwitterとFacebookにあるワクチン関連のそういった誤った情報の65%はわずか12の個人と団体が引き起こしていることが確認されています。  中には医師免許を持っているにもかかわらず、デマを流す人もいます。  ワクチンデマを流す目的は、一、ワクチンを批判して、自分の出版物やオリジナル商品に注目を引き寄せて、お金を稼ぐ、二、科学よりも自分の信奉するイデオロギーに基づいて主張する、三、過去に誤ったことを発言したために抜け出せなくなっている、四、自分に注目を集めたい、ということが大きいと言われています。  なんと。ワクチンに関する言説は監視されており、12の個人と団体が特定されているというのか。 「ネット上で特定の企業を非難する書き込みを積極的に行った人は、わずか2.8%にすぎなかった」「ネット掲示板を炎上させていたのは、たった5人だった」など、この手の文言はフェイクニュースや炎上事件を解析する際によく使われる言葉だ。  ワクチンに関する批判的な意見や警戒心を、はなから“ネット上の迷惑現象”と同類のものとしか見ていない姿勢が、すでに偏っている。  それにしても、12の個人と団体って、どこの誰なのか?   コロナ自粛のさなかにおいても、『ゴー宣道場』『オドレら正気か?』などを開催し、各地の会場に満員の聴衆を集めて議論を行い、その模様を会員制サイトのみならず、YouTubeでも無料開放し、さらにブログ等で積極的にワクチンに対する懐疑的意見、検証するべきだという批判を展開している 小林よしのり、泉美木蘭 という個人は 「12の個人や団体」 に入るのだろうか。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!