• このエントリーをはてなブックマークに追加

akaaさん のコメント

今回のモンドグロッソ×満島ひかりの新曲、僕はプレイリストの中にちゃんと入れてそれなり楽しんでますが、特大ホームラン曲ではないかもですね。でも個人的にはMVはすごくインザコロナワールドを感じてよかったです。この無観客ライブ感のある映像は、十年後見直したときに、「ああ、あのころの」となりそうです。

でもMVにしても、あの「ラビリンス」の神がかり的なものにはかなわないですよね。イントロが流れてカメラがパンしていくところで、もうイキそうです。あれほどの名曲には時代にパチンと指を鳴らして前後に区分する力があるような気がします、ラビリンス以前とラビリンス以降に。

菊地さんより18歳若い僕にとって、2017年はラビリンスがあって小沢健二が帰ってきた年で、なんか渋谷系的裏原的90年代が一時的に帰ってきたような気がしてました。この不思議な懐かしい感覚はその後のDA PUMPのUSAやシティポップ再評価などもあり僕の中でコロナ前までしばらく持続してました(DA PUMPやシティポップは’80的かもしれませんが、若い僕にはおんなじ思春期です)。コロナ、オリンピック、キャンセルカルチャーの重量パンチでそういう甘い思春期は完全に死んでしまいましたが。。
No.19
27ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 フィンガースナップの音が生まれつき大きい僕は、それが今、職業的にも役に立っているのだが、一種の英才教育かもしれない。東宝の「社長シリーズ」を見れば見るほど、(あの天才)森繁久彌の、プログラムピクチュアのキャラクターとしてのアイコンの中の、特にアクション(特徴的な動き、台詞回し、表情、等々)アイコンの中に、「ここだ!という時に、思わず指をパチンと鳴らす」というのが頻発されているのがわかってくる(キャラクターはアイコンだらけなので、何度も見ないと気がつかないものがある)。    森繁社長(毎回別人役なので、決まった名前はない)の肘から綺麗にツイストする指鳴らしは、昔の漫画のクリシェだった、「良いこと思いついた!」という、頭の上に電球の絵がピカッと描かれるようなアレで、ほぼ50%は、新しい商法を考えついた時に鳴らされるが、敵対企業(必ずでてくる)にしてやられた時も、浮気に失敗し(必ず失敗して、キスの直前に邪魔が入る)相手の女性に走り去られた時も鳴らされる。  
ビュロ菊だより
「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。