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 今、恵比寿でライブを終えて書いている。いやあ僕はもう大気中の花粉や黄砂が目に見えるような気さえしている訳だが、サウンドチェックまでの段階で声がガラガラになってしまっていたのには本当に参った。日本中の山焼きをしても、まだ逃れなれないのである。
 

 加えて、今日は小西さんが風邪をひいて発熱し、聞けば3週前の僕と全く同じ症状で(急激に発熱して長引く風邪が流行ってるみたいね。感染症が囲い込まれたからだろう)、感染症ではないので、熱冷ましを飲んでステージをやってくれたのだが、一昨日から39度だしたというので、要するに、花粉症で喉がガラガラでも良いことがあるとすれば、小西さんが2セット目無理だったら(あの身長体重で、特に小型ではないウッドベースを弾くのは基本的に負荷が凄い。りくりゅうと同じ、サイジングとウエイトの問題だ)、僕の声が出なくなったと言って公演中止にできる、という点だけだった。写真は小西さんの完全防寒の姿で、ベースがでかい。小西さんは「面白がってもらえたら笑」と言っていたが、現代は誰が何に萌えるのかわかったもんじゃない時代だと知りつつアップするけれども笑。
 

 

 なんか最近寝ても寝ても疲れが抜けないし、目が覚めると泣いてるんで、怖い夢か悲しい夢を見ているんだな、全て言語化したはずのトラウマにちょっとした残りでもあって、それが何かのキューによって睡眠時に夢は夜開いたのだろう。人生とは。セックス、そして死とは。とか思っていたら花粉だった。

 

 もう擦り倒したんで(「スペインの宇宙食」にさえ書いてある)書く方も読む方もうんざりだと思うのだが、花粉と黄砂は、なんだか知らないが、僕が還暦に入ってからあんまり飛ばなかった気がする。中国まで行ったのに、あんまりヤラれた記憶がないっつーか、コロナがあったし、歯をインプラントにしたり、壊死性リンパ結節炎の再発もあったり、転んで骨折したりしていてそれどころじゃなかったのかも知れないが、今年はヤバいよ。覚悟してください鼻炎持ちの人々。共に頑張りましょうね!選挙事務所みたいに!

 

 と、僕は炭鉱カナリアみたいな所があって「明日から花粉症警報です」といった日の大体1週間前ぐらいからダルくなって、なんだこれ?とか思っていると、、、、というパターンばっかりで、「あれ?偏頭痛がするな、、、、と思っていると、数日後に台風が上陸した」といった人と大体同じだと思う。知的にも肉体的にも、色々と先に気がつくのだ。もう気がついているけど、

 

 

 ラ・ボエムには「新宿御苑店」があって、ここは何故だか、ここ数年?「聖地」と呼ばれているので、ずーっと、なんでかな?と思っていたら、どうやらあの、気持ち悪い方の笑「君の名は。」の舞台だからだそうで、最近、腰から砕けることがめっきり多くなったが(一応念のため、アニメというカルチャーが気持ち悪いのではないよ。新海誠が気持ち悪いだけだ)、僕の世代は、まだボエムが名前も定まらず、伝説の「六本木ゼスト」の一部として開店した時に、「うおー。もうキャンティ族とかの時代は終わった」なんつって笑、夢のような気分になった、という経験を持っている。1号店が西麻布、次が六本木。

 

 その後、僕が「第一期スパンクハッピーとティポグラフィカと菊地成孔トリオ」+「スタジオミュージシャン」だった1990年代に、ボエムは「イケてる店」として業界人、芸能人が集まるさびカルチャー・パワー・スポットになった。いやあまあ懐かしい

ビュロ菊だより

「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。

著者イメージ

菊地成孔

音楽家/文筆家/音楽講師 ジャズメンとして活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、ジャンル横断的な音楽/著述活動を旺盛に展開し、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、選曲家、批評家、ファッションブランドとのコラボレーター、映画/テレビの音楽監督、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。

http://www.kikuchinaruyoshi.net/
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