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 今、トランプが「これで最後だ。あいつ(ら)とはもう関わりたくないんで」と「それ、別れ際の恋人のセリフじゃん」みたいな事までとうとう言い出したぞと思いながら、熱中症に備えて「なぜ?」と思いながら、ヒカキンが作った麦茶を飲んでは「とても旨い」と思ってびっくりしているわけだが(びっくりしているうちに飲み終わってしまう)、誰にだって、「こいつらこの話出たら止まんなくなるな」と内心で思った。という経験はあるはずだから、逆に「え?こいつらこんなにこの話で盛り上がるの?!」という経験も併せ持っているだろう。人の経験はそのほとんどが合わせ一本というか、半音と半音で全音というか、そういう形を採るが、ほとんどの主体は「併せではない」と思っている。

 

 と、最近になって「え?なんか良いじゃん」と思ってきた。と書いたばかりのXだけれども、やはり期待通りというか、スージーなんとかいう人が(僕はスージーと言えばスージー甘金しか知らないんだけれども、もう70過ぎでしょ。まだ描いておられるのだろうか。そして、「さよならノワール」見たら、僕のPCがもう「理10号」としか変換しなくなってしまった、確か利重剛、、、、で合ってるかな?と荒川良々が出ていて、どっちも、そこそこのおじいさんなのだけれども、自分が荒川良々の10コ以上上で、理10号と2つしか違わないと知って、今更ながら小びっくりした。これは「びっくりの、、、ええと<小>で」と言い換えても良い)藤井風を「AIの最後の敵」と言って盛り上がっていると書いてあって、「そこまで落ちたか笑。何か、己を含め、誰もかもが笑」と思いつつも「なんか、自分たちの世代にしかわからない<気が利いた物言い>の<腹が立つ版>の方だよな」とも思い、何だこの感じ?と思っていたらミュージックマガジンだった。

 

 だんだんとだだだだんと(ユーミン好きいる?)Xが好きになってきた。かなりの出鱈目になってきたし、「音楽理論」の件と、そこから派生した平均律の議論を読んでからである。

 

 あの、底意地が悪く、粘着性がハンパない小林信彦の言葉なので、それなりの説得力を感じるのだが「相手の分野や、他の知らない分野について話されても、実力はわからないが、自分の分野(*ここでは、喜劇人研究や映画、小説)の話をされた瞬間にどのぐらいバカか分かる」という言葉がある。

 

 僕は結局、政治経済歴史社会の話を専門家にばーっとされても、その人がどれぐらい頭が良く、どれぐらいバカかよくわからない。ドゥルーズの事を話されても、千葉くんの方が正しいのか、福尾くんの方が正しいのかわからない。どんなトラウマがあって、結果どういう状態に仕上がっているかはそこそこ分かるが。

 

 だが、音楽の話になると、こういう時に使う諺ではないのはわかっているけれども、目から鱗が落ちたような感じになって、相手(この場合、相手はXなので、アナロジーとしては、その国の国民の教育程度が。という事ぐらいになるが)のことが、スッキリ見える。

 

 「ええっと、、、、、<最近菊地さんルアンちゃんばっかり!!>とか言ってるレディースは本当にマジでもうオレを推すな笑。てか大体今年中には<#推されて迷惑>という爆笑最終ターンが世界中で来るから震えて待ってろ、、、、>と、はははは<こっちゃ工房全員のクリエイトと「未来のコドモたちの食べ物」が生成AIだから中身なし!とか言って市場に退けられたという、不当に評価された執念で磨き上げた上下巻だぞ笑。楽ちんに宅録で作って、ルアンさんに鼻毛でも抜かれてると思うのかね?はあ?>と。うーん」

 
ビュロ菊だより

「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。

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菊地成孔

音楽家/文筆家/音楽講師 ジャズメンとして活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、ジャンル横断的な音楽/著述活動を旺盛に展開し、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、選曲家、批評家、ファッションブランドとのコラボレーター、映画/テレビの音楽監督、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。

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