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竹内平蔵と佐藤雅彦の共著「経済ってそういうことだったのか会議」を書店で手に取り、「え?これ糸井重里の本じゃないの?名前とか<ほぼ日>とか書いてないけど」と思ってから幾星霜、よもやこの天才広告屋と間接的にでも関わることが、あるわけがないと思っていたのだから世の中は不思議だ。

 

よく「病み上がりで仕事をするのは良くない」というけれども、前の回にある通り、もう腹の底からズシンとくるストレスを数ヶ月溜め、帰ってデモ見て、発熱し、その日は売薬で済まし、翌日医者に行って「喘音化します」と言われて、ぐんぐん熱がアガってゆく中、ルアンさんのレコーディングが始まった。これはドロン出来ない。

 

しかも初日は、レコーディング終わりで、「もう一つのテレビドラマ」のデモ制作スタジオに直行しないといけなく、発病した翌日から仕事を掛け持ちしたので、今の所、投薬(喘息用のステロイド吸引機も含め)4日目だけれども、症状はどんどん悪くなっている笑。「どんなことでもまず形から」とか言うが、例えばドラムスの外山明は喘息持ちで、他にも色々いたが、彼らは胸からヒューヒュー音を立て、ステロイド吸引していた。

 

僕は喘息の患者ではなく、長引く空咳の原因がガンとかではなく、昔、日に缶ピース3缶吸っていたり、リーガル時代のイタリアやドイツで大麻をバカンバカンに吸引していた事により、この歳になってツケが回ってきて、寝れないとか、非常に苦しいとかではなく、なんか咳がしつこいなあと思っていた。というストーリーラインなのに、あの、片手に収まり、カチっと回してから思いっきり口から吸いこむステロイド吸入器を手にして、朝晩吸引しているうちに、いっぱしの喘息患者に見えるようになったのだから、馬子にも衣装だ。

 

「泉京香は黙らない」のスタジオ・レコーディング(トロンボーンとバストロンボーン4本、チェロ4本とソプラノサックス、ピアノ)を終えて帰宅したら新宿でサウンドデモやっていて、なんだかんだ知り合いがいたり、僕が行った頃は石田(ECD)さんの曲が流れていた。石田さんは死ぬ直前の日記で「サックスを吹きたいが全く上手くならない。どうしたら良いのか」と書いてあったんで、電話して「オレ、教えてもいいですよ」と言ったら「もう諦めた笑」「いや諦めることないですよ」と言っているうちになくなってしまった。

 

選挙なんか全く本当に意味がない、間接選挙だし。でもデモは良い。ただ選挙に優劣はないが(「今回の選挙良かったねえー」とか)デモやレイブは優劣がありすぎるので、ヘタレたデモなら1億回やったって逆効果しかない。今回のは良かった。ああいうのを直接民主制というのだ。選挙で民意が反映され、投票率が増えれば必ず社会が良く

ビュロ菊だより

「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。

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菊地成孔

音楽家/文筆家/音楽講師 ジャズメンとして活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、ジャンル横断的な音楽/著述活動を旺盛に展開し、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、選曲家、批評家、ファッションブランドとのコラボレーター、映画/テレビの音楽監督、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。

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