田畑 佑樹さん のコメント
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これはもう本当に絶対漏らさないで欲しいんだけど、この2ヶ月で実は同じ映画を100回観た。まあまあ、劇場公開用のパンフに原稿を書くからなんだけど。
この映画は、一言では説明できない。1960年代初期に起こった、誰でも知っている(、、、とは、今は言えないかな、昭和だったら胸を張って言えたんだが)、アフリカで起こった歴史的な事件に関するドキュメンタリーなんだけれども、まあまあまあ、今年のアカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー賞のノミニーになって、落ちたんだけど、落ちた方が絶対良い。
受賞はまあさ、世界世論が「そうするしかねえわな」しか言えない、要するにガザやヨルダンに関するものよ。あれ落として、他のが、特にこの映画がとっちゃいけないわけね。
ご返信をいただきありがとうございます。
20世紀的な体臭にまつわるジョーク等についての知見は私には全く無かったので、オールドスクールのオタクと現在のそれ(私と同世代)との差異の在処について、視野が明瞭に開けました。菊地さんとの往復によって最も助けられるのはこのような世代間の断絶(で見落とされているもの)についての知見です。
連想ついでに書きますが、私と同世代(80年代晩〜90年代初頭生)の人間が発表する、絵付きの何か(コミックエッセイと総称されるものなのでしょうが、架空のキャラクターに仮託されているものもあり、私小説性が有ったり無かったりするので、「絵付きの何か」としか呼び得ないもの)のなかで「ものを食べることへの向き合い方がこんなに変わっています私は」という様を見せる奇妙なジャンルがあり、数年置きで定期的にバズる傾向にあります。
これは20世紀的な摂食障害というよりも、何か切実な理由でガタガタしてしまった生活バランスのなかで、その主体がスーパーとか飲食店のテイクアウトとかで調達した(脂質と糖質がすごそうな)ものを食べてその特殊な作用を一人称で述懐する。という手続きのリアリティショーみたいなもので、ジャンキー性よりもむしろ「ものを食べるだけなのにこれほど特殊な情緒が働いてしまいます私は」系の内面凝視のほうが絶えず露出しているので、私などはとりあえず21世紀的だなあとヌルく納得しています。
さらにコロナ禍に入ったあたりから、漫画作品の表紙として「顔から何か体液(だいたい涙か血か鼻水)を垂れ流した少年少女が泣いたり解離的に笑っていたりする」類のグラフィックが横行しはじめ、それを見て私は「これだけ(描画表現で)体液を外面的に見せることに躊躇がなくなったのなら、たぶん近いうちに"まともに生活できなくなった私"の姿を20世紀的な精神病理や貧困と関係なしに見せるような作品が増えていくだろうな」と思っていましたが、だいたいその通りになりました。この潮流と、オールドスクール/ニュースクール双方のオタクに見られる入浴忌避、ならびにインターナショナル規模でのセックス鈍麻とは何か関係があるように思われましたので、余計ながら記します。
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