▼第651号
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                     2025/12/16

夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
                    vol.651
        【「スマートグラスの本命」がついに出た!】
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《目次》
01.先週の出来事
02.時事ネタPICKUP15
03.フカボリBiz
04.Q&A
05.ありか、なしか!
06.時事ネタ キュレーション
07.編集後記

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【01.先週の出来事】
社会問題からプライベートな話題、訪れたレストランまで、「先週あったこと」をベースに、夏野剛の頭の中やプライベートを覗いていくコーナーです。
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◆2025/12/08-2025/12/14

 選択的夫婦別姓をめぐる議論は、よく「伝統を守るか」「家族観の問題か」といった価値観の対立として語られる。

 だが本質は、もっとシンプルだ。
 これは「国家が、個人の名前にどこまで介入してよいのか」という制度設計の問題である。

 現行制度では、結婚すると夫婦は必ず同じ姓を名乗らなければならない。そして実態として、約96%のケースで女性が姓を変えている。
 選択的夫婦別姓とは、この“強制”をやめ、「同姓にするか、別姓にするか」を本人たちが選べるようにする制度だ。

 一方で現在議論されている「通称使用の拡大」は、戸籍上は同姓のまま、社会生活では旧姓などを使えるようにする仕組みである。一見すると妥協案に見えるが、両者はまったく別の考え方に基づいている。