ウィリーズ・ワンダーランドという映画は、ニコラス・ケイジが演じるミステリアスな主人公が襲われる側ではなく、襲う側になるホラー映画だった。

世の中に溢れているホラーの馬鹿なテイストをふんだんに盛り込みながら、だからといって今までの当たり前を崩したその映画は、エンディングを迎えてから未だに陽気なエンディングテーマを流し続けている。

そういえば、学校に行かなくなってから何日経っただろうか。壁に立て掛けた時計を確認すると1124分を指している。

ベッドから起き上がらないまま、布団の擦れる音を何度聞いただろうか。目が覚めたら「学校に行け」と母の叫び声は過ぎ去って部屋は静かになっていた。

重くのしかかるけだるさがあるが、身体を起こす。半年間使わなくなった机を見みると薄い埃が積もっていた。

部屋のドアを開けると、リビングからはトドのようないびき声が聞こえてくる。母は寝ているようだった。

そのまま玄関に