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田畑 佑樹さん のコメント

 レディ・ガガのファミリーマートCM、必ず菊地さんからコメントがあるだろうと思っていました(笑)

 数日前に店舗の前でポスターを見たのが初遭遇だったのですが、「ああ、なんか、フィリピーナあたりのそこそこ有名なモデルを起用したのかな」と思っていたら胸元に「レディ・ガガ」と書かれていたので、微笑すればいいのか歯を剥けばいいのかわからない状態になって困りました(笑)
 以前のファミリーマート求人ポスターは、「東アジア人(まず間違いなく日本人)っぽい見た目の老若男女が並んでいて、その傍にアフリカか西アジアルーツっぽい外見の女性も立っている」というイラストレーションで(←もしかしたらローソンのやつだったかもしれません)、まあインクルーシヴで良いんじゃない、くらいの印象でしたが、ガガが今回その役割をひとりで務めて、しかもその出来がかなり良かったので、以前菊地さんが指摘しておられた「アカデミー賞での『サウンド・オブ・ミュージック』メドレーひとつでコモンとジョン・レジェンドのスピーチを吹き飛ばしてしまった」件を思い出しました(笑) 表出の仕方は違えど、「脈絡関係なしにひとりで全部持っていく」彼女の力は、未だ健在だと思います。

 後にYouTubeの広告として動画版も観ましたが、あのモノクローム+レザーらしき制服(しかし肢体部位へのフェティッシュ強調は無い。スタートレックの制服よりも身体密着性が弱い)+いつもの髪型(しかし短く切って毛先だけ内側にカールさせている)のスタイリングは、いま画像検索で確認しても良いな、めっちゃ良いな。とバカみたいな感想しか出てこないほどです。とくにモノクロ+レザーという、ゲイ的にはメイプルソープ彷彿な絵面を露出ほぼ無しの服装でやって、十分カッコ良く、なおかつそれがメジャー企業の求人用広告に供されている。というのが、すごい批評性だと思います(ファミリーマートの企業イメージカラーのうち、水色はともかく、緑色をモノクロ写真に差すとメイプルソープの写真集っぽく見えるのですが、店舗掲示用ポスターの縁取りは緑一色になっていて、かなり感心しました)。穿って見れば、マドンナの『Vogue』に対して「アーヴィング・ペンだってコマーシャルフォトやってたでしょ? 『Vogue』はゲイ性関連で褒められてたけど、じゃあモノクロ+レザーのコマーシャルだって有っていいはずじゃないの。マイノリティ文化のイメージって商業媒体で伝わってこそじゃない? ねえ先輩」くらいのことは言えてる出来だと思います。その「日本のコンビニで働くマイノリティ」の表象をぜんぶ自分ひとりで賄ってしまった傍若無人ぶりも含めて。
 ただ、WANDER - IN JAPAN という雑誌か何かで、カラーで写っていて同じ衣装をレザーミニスカート+エナメルブーツに履き替えている写真もあるのですが、これだけはスベっていると思いました。ガガの絶対領域なんて誰が見たいか? ということ以前に、彼女がジャパンクールっぽいスクールガール表象に寄ると途端に陰性反応が出てしまうからなのかもしれません(この辺にはタランティーノにも近いものを感じます)。

 壇蜜に関しては、10年以上前に『地球防衛未亡人』という映画で観た(なぜあれを映画館で観ようと思ったのか全く記憶が無い)以外のことは何も知らないのですが、確かにあれは、「なんでこんなことやれてるっていうか、そもそも成立してるんだろうか」という独特の真空感がありました。
No.3
5日前
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 僕はずっとーー結構長い間だーー壇蜜が、僕が知っている女性の中では最も賢く、僕には7掛けほどしか理解できない「扇状的な服を着て写真を撮られる」女性の真実、盲点、問題、その解決に関して、完璧な回答出してくれると思って疑わなかった。    ソフトコア以上、ハードコア以下、という、彼女にしか立てないポジションに彼女は本当の孤独と共に立っていて、自分一人だけで、本来の、その行動の意義を、男たちの誰にも知られぬまま、実行し、男たちを完全に欲情させる、という、世界中を見渡しても他の追従を許さない、独自性と賢性、知的な自己把握を見せており、それは、真空状態で完全な無風の中での、とても静かで強烈なものだと。    現在の壇蜜が「ちょっとした落とし穴」に落ちているだけ。とは、大変に残念だが、思えない。僕はどうして、彼女を「読み間違った」のだろうか?しかし思えば、これは僕の反復の一つであり、以前は黒木香に抱き、完全な読み間違えだった、という過去の結果を受け入れなければいかないタイプの事態である。    黒木香は、80年代の末期に、当時のガールフレンドが演劇が好きで(というか、ある有名なアングラ劇団の、その他大勢の女優だった)、全く演劇に興味がない、プラスα、演劇にそこそこの陰性感情を持っている僕を、小劇場アングラ芝居を見せに連れ回していた時があって、その、非常に辛い日々の最中に、いきなり悪夢的な遭遇があった。  
ビュロ菊だより
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