【私の偏愛・第4回】
XANVALA 70.


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私の愛する『仲間』について。
「Λとのターニングポイント――NICOLASに“お前らもっとやっていいんだぞ!”とライヴを通じて教えてもらった」






取材・文:Miyu
LIVE PHOTO:Megumi Iritani


私の愛する『仲間』について。「Λとのターニングポイント――NICOLASに“お前らもっとやっていいんだぞ!”とライヴを通じて教えてもらった」


VISUNAVI Japan新連載「私の偏愛」では、アーティストの頭の中を占める「偏愛」にフォーカスし、その魅力について“爆語り”してもらう。第4回目に登場するのは、XANVALAのリーダーでありベーシストの70.。彼が愛情を傾けるものを問うと、返ってきたのは「仲間」という、彼の人柄を表す答えだった。どのような仲間が彼を支え、彼自身を構成しているのか?友人への思い、そして大切な同志であるΛ(※ラムダ・XANVALAファン)への思いを存分に語ってもらった。




――2026年のXANVALAの大きなトピックといえば、全15公演のAGNIツアーを回りましたよね。改めて振り返ってみて、どんなツアーでしたか?

2024〜2025年にかけて回ったArkツアー以来、久しぶりの10箇所以上のワンマンツアーでした。それまではワンマンツアーだと五大都市くらいの規模が多かったんですけど、ロングツアーになると、より多くのことを伝えられるなと再確認しました。自分たちが曲に向き合うこともそうですし、XANVALAにどういうことが求められているのかということも感じられて。あとは、久しぶりに行く土地で待っててくれたΛから「やっと来てもらえた!」みたいな声をたくさんもらえて、そういう部分でもロングツアーってやっぱりいいなと思いましたね。

――今のお話にあった、XANVALAに求められているものという部分については、具体的にどんなふうに感じられたのでしょう?

最近では、XANVALAがヴィジュアル系シーンを牽引する存在になってきているという実感が強くなってきて、それに伴って責任感も強くなってきているんですけど、それはバンド側だけじゃなくてお客さんもきっとそうなのかなと。XANVALAを応援することで、シーンがさらに盛り上がるみたいな自覚をもってくれてるんじゃないかな?という雰囲気を感じてるんですよね。

――XANVALAがこれからのシーンを引っ張っていくという期待感は、実際に高まっていると思いますよ。バンドとファンが以心伝心な感じですよね。

そうなんですよね。やっぱりライヴの中で、巽が言う「俺が連れていくから」とか、そういう力強い言葉を聞いているうちに、“XANVALAを応援することで一緒に夢を叶えてくれるんじゃないか”という信頼が生まれているんじゃないかと思います。俺は自分たちのファンのことを誇りに思っているし、他のバンドのお客さんにも、XANVALAのことはもちろんだけどΛのことも見てほしいなと思うんですよ。“こういうライヴがかっこいいんだぞ!”っていう空間を一緒に作ってくれてるので。

――初めてXANVALAのライヴを見たときに、ファンがこんなにかっこいいバンドがいるんだ!とすごく衝撃的で。どうやったらこれだけのファンの熱量の高さを実現できるんだろう?と思ったんですよね。先ほどの巽さんの言葉も要素のひとつかなと思うのですが、他に思い当たる理由はありますか?

ターニングポイントがありましたね。NICOLASとの2マンツアーを過去に2回やってるんですけど、1回目のときにバンドとして叩きのめされたんです(笑)。“このままじゃダメだ”とNICOLASが思わせてくれたんですよね。Λもそんな俺らを多分見ててくれてたんだと思うんですけど、そこからΛの声の大きさが格段に上がったという実感があって。Λと悪童会(※NICOLASのファン)は、決して仲が悪いわけじゃないんですけど、お客さん同士も戦ってるんだなという化学反応が起こって。今だと、XANVALAとNICOLASが対バンすると「Λ童会」っていうのが生まれるんですけどね(笑)。そういう土台があったからこそ、新たにΛが増えていく中でもその熱量が伝承されていって、今にもちゃんとつながってるのは感じますね。

――Λ童会、フロアがすごいことになりそうです(笑)。NICOLASとの2マン以前と今と比較すると、だいぶお客さんの様子は違うんでしょうか?

コロナ禍で声が出せないときもライヴをやり続けて、やっと声が出せるライヴができたときに、泣いてる子もたくさんいて。だから、元から持っている熱量は高いお客さんたちだったんですよ。ただ、そういう期間を経てNICOLASと対バンしたときに“やばい、悪童会ってすごい”って、多分バンドもお客さんもお互い感じてたと思うんですよね。そこでさらに覚醒したというか。

――コロナ禍明けで声出しが解禁されたときって、お客さんもお互い様子見というか探り探りな部分もあったでしょうし。NICOLASとの対バンで“自分たちももっと行っていいんだ”と、お客さんも解放されたのかもしれないですね。

まさにそうだと思うんですよ。バンドとしても、NICOLASに“お前らもっとやっていいんだぞ!”と、ライヴを通じて教えてもらったんですよね。それを見て、メンバー全員が“これだけやっていいんだ”と思えたし、これだけやっても自分たちの曲は潰れないんだっていう自信がついたんです。几帳面なメンバーたちなんで、これまではわりとライヴで綺麗に届ける感じだったり、型にはまったことしか言えなかったりしたんですけど、NICOLASにその枠を取っ払ってもらったことが、確実にターニングポイントでした。

そういうときを経験してきているからこそ、“声を出すことは楽しいんだ!”ってことも伝えていきたくて。ライヴで頭振ったり声出したりって、日頃のいろんなストレスを発散できるじゃないですか。くそー!みたいな感じで(笑)。XANVALAではそういうコンセプトの曲もあるので、声を出すことって音楽を楽しむにあたってのスパイスになるんじゃないかなと思ってますね。

――XANVALAが掲げる“乱れることは美しい”というのを文字通り体現しているライヴですよね。バンドとしては、今後どんな展望でいますか?

先のことはすごく考えていて、そこにたどり着くまでの地盤を今作ってる段階なんです。始動して3年目ぐらいまでは、とにかくキャパを上げて勢いがあるバンドなんだという見せ方をしていたんですけど、“このまま行ったら多分ダメになるな、お客さんを悲しませるようなことになっちゃうんじゃないかな”と気づいたタイミングがあって。それが去年のEX THEATER ROPPONGIのときだったんですけど、そこからしっかり地固めをしていこうという方針になりました。この先、大規模なライヴハウスやホール、さらにそれ以上を目指すためには多分このままじゃダメだと。そして、そういうところを埋めるには、まずは確実にライヴハウスを埋めていかなきゃいけないと、方向転換したんです。地盤をしっかりと作って、その上でホールツアーをやりたいんです。

――ホールといえば、今年の6周年のときに恵比寿 ザ・ガーデンホールでやっていますよね。

あそこが700人ぐらいのキャパシティで、実はあのとき、あと20〜30ぐらいでソールドアウトだったんです。

――本当にあともう一息という感じだったんですね。

そうなんですよ。だから、あそこをちゃんと埋めてリベンジして、次のステップへいきたいんですよね。ホールは座席があるからお客さんから見ても明確に結果がわかるじゃないですか。だから曖昧な結果じゃなく、きちんとわかる形で“君たちのおかげでやれたんだぞ!”っていうのをΛに共有したいんですよね。そうやって一緒に階段を登っていきたい。その先に見据えているのは、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)です。そこを埋めて次のステップに行きたいと考えています。

今はチーム体制も素晴らしくて、今のXANVALAだったら絶対にできる力を持ってると思うんですよ。XANVALAがパンパンのホールでやるにはどうしたらいいか?みたいなミーティングが毎日のように繰り広げられていて、熱いですよ。昔はリーダーの自分と社長の二人で戦略を練って、それをメンバーに共有する形だったんですけど、今はチームとして相談できる人がたくさんいるので、バンドを良くするための話し合いがより充実してすごく楽しいですね。

――熱いですね!“夢”というよりは、本当に現実的な“目標”になってきている感じで。

そう、思い描いていたものがどんどん現実になってきているというか。それは応援してくれているΛがいて、ちゃんと結果がついてきているからこそ、自分たちのやりたいことが叶えられてるわけで本当に感謝しています。その分、よりいい音、いいステージでどんどんお返ししていきたいです。これからアルバムのリリースもありますし、期待しててほしいですね。

――70.さんにとって、Λの皆さんがともに夢の階段を登っていく大切な仲間であることがすごく伝わりました。さて、今回70.さんの偏愛するものは「仲間」だということで、先ほどお話に出たNICOLASも戦友かなと思うのですが、ほかにはどんな仲間がいるのでしょう?プライベートな交友関係のお話にもなってくるのかなと思うのですが。

そうですね。ヴィジュアル系バンドマンの友達や先輩、後輩です。

――いわゆる“いつメン”という感じだと、どなたになるんでしょう?

Sky Kissというバンドがあって、ソロアーティストの潤-URU-、Azavanaの詩結、Z CLEARのAKIRA、それからうちのボーカルの巽と俺っていう5人でやっているんですけど、まぁ毎日のようにLINEが来て(笑)。その5人から広がっていろんな人がグループLINEにはいるんですけど、Sky Kissのメンバーの4人はとくに仲がいいですね。すっぴんを下アングルからノーマルカメラで撮ってお互い送り合うっていう謎の儀式があって。


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