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na85さん のコメント

 みなぼん編集長、殺人的スケジュールの中無事配信していただきありがとうございました。よしりん師範も『AKB48論』の(ほぼ)完成おめでとうございます。木蘭師範、時浦師範代、スタッフの皆様、今週もお疲れ様でした。

 今回の「ゴー宣」は溜息しか出ませんね。石破茂を始めとする与党政治家の本心って多分こういうものだと思います。「政治家ってやっぱり落選したくないし、支持も失いたくないし、『これは国家国民の幸福を守るためだ、青票を投じよ』って言われた時、党を除籍されるかもしれないし、アメリカ様に逆らったら怖いなと思う人ばっかりなんだよ」。こういうレイムダックな自分たちを基準にして自衛隊員の使命感や覚悟を低く見積もり、石破的な「人間の本質」とやらを前提にしているから「督戦隊が必要だ」という認識になるのでしょう。海外では任期切れ間近の大統領などがレイムダック(死に体)と言われますが、日本では与党政治家がアメリカ様の下僕である以上政治家生命のあるうちはレイムダックだと言って差し支えないと思います。ソ連崩壊以降、弱者の恫喝が通用しなくなって尚更この傾向が強くなっています。また石破は自分の娘を絶対安泰国策企業・東京電力に就職させ、3.11以降その(安泰企業の)安全性が危うくなると、経済一辺倒な安倍政権で全国民を危険に晒しながら原発再稼働に躍起なのです。原発再稼働は旧戦勝国からのIAEA支配を継続させることになるわけですから二重に罪深い行為です。自衛隊員の名誉や命、国家国民の安全よりも、自分と家族の安泰が大事だという考えがこの件でも滲み出てます。
 現在は志願して自衛隊員になる人ばかりですが、憲法改正してできた国防軍の軍人が米国の大義なき侵略戦争に続々と駆り出される事態になれば、当然士気が下がって志願者も減るため徴兵が必要にもなるでしょう。さらにTPPで激増した貧困層が食べていくために志願する事態になれば、米軍や人民解放軍なみの督戦隊的な軍法会議が必要な組織になってしまうでしょう。またそのときは南米・東南アジア・米国から食い詰め者が流入しているため、一体誰が何を防衛するための国防軍になるのかと問えば、まぁ米国を根城にする多国籍企業の市場を守るための、移民と貧困層からなる志願兵の軍隊(現在の米軍の正体)ということになるでしょう。
 安倍や石破などホシュ政治家や八木などのホシュ言論人は、少なくとも自分たちとその家族だけは安泰だと思っているのでしょうが、これからの日本ではグローバル大企業のトップや富裕層など海外に逃げても生きられる人種以外は皆安全が保障されていないと思われます。TPPという経済戦争によって貧困化がさらに進めば、毒物入り食品しか口にできなくなって健康を害したり、公的保険破綻後に製薬会社の新薬治験に参加して副作用で苦しんだたり、流入した外国人や貧困に耐えられなくなった日本人が起こす犯罪に巻き込まれたり、国防軍に志願するしか生きる術が無くなったり…といくらでもリスク要因はあります。また憲法改正によって「基本的人権」が棄損されればグローバル企業によって人がゴミのように扱われ、「平和主義」を必要以上に放棄させられれば米軍の下僕となった日本軍人が銃口を向けられながら戦地で活動することにもなるでしょう。こういう未来を予見できても全く動かない政治家は、生きながら死んでいるレイムダックだとしか言いようがありません。
 それに比べたら「ザ・神様」のオオナムチは、たとえその身は2度死んでも何と瑞々しくイキイキしていることでしょう。オオナムチの母上も偉いですね。一生守ってあげたいけどそれでは貴方のためにならないから突き放すという態度が。そのまま囲い込んでしまったら史上2番目の引きこもりになっていたでしょう。次回の英雄神となった親父スサノオからの試練も楽しみです。ちなみにオオナムチが向かう紀伊国は「日本書紀」一書ではイザナミの眠る場所だとされ、スサノオとイタケルが植林した木の国でもあります。色々興味深いです。歴史的に守られてきた伊勢神宮の奥に広がる紀伊山地の森が外人に蹂躙される未来など見たくはないです。

 政治家に限らずレイムダックでは生きられない世界がついに来ました na85

 せんべいにカレーかけて食いながら、ハゲをコリコリかきつつネタ考え、かつライジング1000人?読者の衛兵を自認する人へ…「最優秀は最優秀なんで、すいません!」
 後藤さん、ありがとう。
No.30
130ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第48号 2013.8.6発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※今週の『ゴー宣』は、石破自民幹事長がもくろむ「軍法会議」を徹底検証!!自称保守派が全員一致で言う「自衛隊が軍でないなによりの証拠は軍法裁判所がないこと」は本当なのか?自衛隊にも「督戦隊」が必要なのか?自称保守派が無意識に持っていた自衛隊蔑視の感情が明らかに。「国を守る覚悟」が必要なのは、果たして自衛隊員だけなのか? ※人気連載「もくれんの『ザ・神様!』」、今週もどとーの展開!!二人の女神から心づくしの治療を受けて甦ったオオナムチノミコト。しかし、そんなオオナムチに再び“ど腐れ”兄弟神たちが襲いかかる!!純朴すぎるオオナムチの運命や如何に!? ※『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて、一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」も今回で10回目!今回のお題はこちら!!    【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第49回「実は自衛隊を差別している石破茂と自称保守」 2. しゃべらせてクリ!・第10回「二人で『裏山鹿~』の巻」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第14回「オオナムチは、二度死ぬ ~母の子離れ、子の乳離れ~」 4. よしりん漫画宝庫・第48回「『格闘お遊戯』①主人公を喰っちゃう解説者!」 5. Q&Aコーナー 6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 7. 読者から寄せられた感想・ご要望など 8. 編集後記 第49回「実は自衛隊を差別している石破茂と自称保守」  7月16日の東京新聞の見開き特集記事「こちら特報部」は「石破自民幹事長もくろむ『軍法会議』」という見出しで、4月21日にBS-TBSの番組で放送された自民党・石破茂幹事長の発言を批判した。  3カ月近くも前のBS番組の発言を引っ張り出して大きな記事にするという、あまりにも露骨な参院選向けの自民党へのネガキャン記事だったが、この石破の発言は確かに大問題である。  ただし東京新聞記事は「戦前の恐怖支配の足音が聞こえる」なんてカビの生えたセリフで締めくくる紋切りサヨク論調であり、わしが問題視する論点とは全然違う。  自民党の改憲草案9条2の5項は、こう記している。 「 軍人その他の公務員が職務の実施に伴う罪か国防軍の機密に関する罪を犯した場合の裁判を行うため、国防軍に審判所を置く 」  自民党は憲法を改正して自衛隊を「国防軍」にしたがっているわけだが、国防軍が創設された際にはそこに「 審判所 」を置くというのだ。  この「審判所」とは、 軍法会議 (軍事法廷、軍法裁判所などともいう)のことだという。  石破はまず 「『自衛隊が軍でないなによりの証拠は軍法裁判所が無いことである』という説があって… 」と発言している。  これは自称保守派が全員一致でよく言うことだが、例によって自称保守派が全員一致で言うことはまずウソである。   軍法会議は軍隊を構成する「必要条件」というわけではない。実際ドイツには軍法会議はなく、連邦行政裁判所に所属する審判所が審理を行っている。  軍法会議とはあくまでも軍の秩序維持という目的を達成するための装置であり、 なくても軍の秩序が保たれるのなら、なくてもよいのである。   自衛隊の規律正しさは、今や世界的にも評価されている。 それでも改憲してまで軍法会議を設置しなければならないというのなら、なぜ通常裁判所ではだめなのか、その理由を明らかにしなければならない。  よく挙げられるのは、軍事という任務の特殊性による理由である。  例えば軍事作戦の進行中に軍規違反があった場合、迅速に裁判して制裁を加え、一刻も早く軍律を回復しなければならず、通常裁判所で時間をかけて審理するわけにはいかない。  また、軍隊における事件の審理は法律の知識だけでなく、軍事的な専門知識が必要になることもある。医学の専門知識がないと、医療事故の裁判の審理が難しいのと同じである。  さらに、軍の機密保持のため通常裁判所には任せられないという理由もある。  ところが、石破が言う軍法会議が必要な理由はそれとは全く異なるものだった。  石破は、 今の自衛隊員が命令に従わなかった場合、最高刑でも懲役7年 だと指摘した上でこう言った。 「 これは気をつけてモノを言わなければいけないんだけど、人間ってやっぱり死にたくないし、ケガもしたくないし、『これは国家の独立を守るためだ、出動せよ』って言われた時、死ぬかもしれないし、行きたくないなと思う人は、いないという保証はどこにもない 」   そこで軍法会議を設置すれば、命令に従わなかった者にはその国の最高刑を科すことができる。   最高刑が死刑の国は死刑、無期懲役なら無期懲役、懲役300年なら300年であり、そうなれば自衛隊員だって「 そんな目に遭うくらいだったら出動命令に従おうっていう 」と言ったのである!!  わしはこの意見にはかなり呆れてしまった。これって自衛隊員に対して相当侮辱的な発言ではないか?   重罰を科さなければ、自衛隊員は出動命令に従わない可能性があると、石破茂は言っているのだ!  ところが石破は侮辱した自覚など、全然ないようで、さらにこう続けた。 「 『お前は人を信じないのか』って言われるけど、やっぱり人間性の本質ってのから目をそむけちゃいけないと思うんですよ。  今の自衛官たちは服務の宣誓というのをして、『事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえる』っていう誓いをして、自衛官になってるんですよ。でも、彼らのその誓いだけがよすがなんですよ。本当にそれでいいですかっていうのは問わねばならない 」  石破は「どうせいざとなったら、国の独立なんかより我が身かわいさで逃げる」というのが「人間性の本質」だと決めつけているが、確かに左翼的な人間はそういう面があるのかもしれない。  だが、自衛隊員にはそういう本質の発露を心配する必要は99%ないのではなかろうか?わしが取材した範囲では考えられない。  これははっきり言って「 石破茂の人間性の本質 」ではないか?石破は全ての日本人が自分と同じ小心な卑怯者だと、勝手に思い込んでいるのではないか?  石破は、自衛隊には「 督戦隊 」が必要だと言っているに等しい。   「督戦隊」とは敵軍ではなく自軍の兵隊に銃を向ける部隊である。 後方で自軍の兵を監視し、命令に背いて退却したり降伏したりする動きがある場合は、味方なのに攻撃を加え、無理やり戦闘を継続させるのだ。  有名なのはシナ事変の南京攻略戦の際のシナ軍の督戦隊で、退却しようと激流のように押し寄せる兵隊に機関銃の猛火を浴びせ、死体の山を築いたという。  日本軍とシナ軍の士気には天と地の差があった。   日本軍は「国軍」である。志願した軍人はもとより、徴兵による兵隊も、国を守る任務を担うことを名誉として戦地に向かったのである。  水木しげるとか、わしの父のような士気の低い者まで兵隊にとられるようになったのは、大東亜戦争も末期、兵隊の数が圧倒的に足りなくなってからのことだ。   これに対してシナ軍は「私軍」である。各地の馬賊・匪賊の類が軍事力を保有して「軍閥」を形成していったのだ。  日本軍と戦った中国国民軍は中国の「国軍」ではなく「中国国民党」の軍であり、事実上国民党の総統・蔣介石の私兵だった。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!