今回は、長野県北部で起きた地震について触れた上で、活断層について書いてみたいと思います。
11月22日よるに長野県北部を震源とする地震を長野県は「県神城(かみしろ)断層地震」と名付けました。気象庁によると、最大震度は6弱。地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.7。震源の深さは約10キロ。付近の「神城断層」が動いた可能性があるといいます。
長野県は活断層が多い。長野県の公式サイトによると、「長野県周辺の活断層」( http://www.pref.nagano.lg.jp/bosai/kurashi/shobo/bosai/bosai/kisochosa/katsudanso/index.html )は、糸魚川ー静岡構造線と信濃川断層帯、伊那谷断層帯、阿寺断層系の4つがあります。
今回の「神城断層」は、日本最大級の活断層帯「糸魚川ー静岡構造線」の北部にあります。長野県小谷村付近から山梨県櫛形市付近に至る活断層帯です。北部は小谷村から白馬村付近までの「神城断層」があります。中部には、大町市から松本市までの「松本盆地東緑断層」、松本から塩尻市にかけての「午伏寺(ごふくじ)断層」、諏訪盆地にある「諏訪断層群」や「岡谷断層群」、「釜無山(かまなしやま)断層群」などがあります。南部では山梨県小淵沢町から南にある「白州断層」、櫛形市付近の「市之源断層群」があります。
国の地震調査研究推進本部( http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/katsudanso/f041_042_044_itoshizu.htm )によると、「糸魚川ー静岡構造線」は約1200年前に、白馬から小淵沢までの区間で活動していました。その規模はM8程度だった可能性が高いといいます。また、「午伏寺(ごふくじ)断層」付近では、約1000年おきにM8程度の規模の地震が起きている可能性が高いのです。
地震の元になる「活断層」に私が興味を持ったのは、1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震がきっかけです。このときは淡路島付近の「野島断層」が動きました。