諫議大夫さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
第124号 2015.3.10発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、小林よしのりに関するWikipediaページを徹底添削「よしりんウィキ直し!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」… 川崎市の中学1年生、上村遼太君が惨殺された事件。加害者の少年らを少年法で保護する必要はあるのか?被害者の母親を含め周りの大人に責任はないのか?警察の対応に問題はなかったのか?どうすれば大人は子供を守れるのか?「いい人に見られた方が得」という損得勘定ではなく、あくまで道徳心を貫いた上村君の悲劇から、共同体と道徳心の問題についても考察します。
※「ザ・神様!」…今週も、古事記にも負けない(!?)現代日本に存在するヘンてこな神々の登場!!めちゃめちゃ打たれ強い神話おじさん、シワシワの靴下を手に死んだ微笑みを浮かべるボランティア青年、そして女神ようこと全てを失ったカズオの物語!!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!先生が良いと思う本を紹介するコーナーを作って!新聞のどんな記事を重点的に読む?ホワイトデーはどう過ごす?人間は死んだらどうなると思う?なぜフランス文化が好きなの?「文官統制」の撤廃についてどう考えてる?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第121回「川崎で殺害された上村くんの道徳心」
2. しゃべらせてクリ!・第84回「しぎゃびー!お父ちゃま大噴火!の巻〈前編〉」
3. もくれんの「ザ・神様!」・第52回「神様のいない玄関で――信じる者が救われない宗教勧誘事件簿」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第121回「川崎で殺害された上村くんの道徳心」 川崎市の中学1年生、上村遼太君が惨殺された事件では、上村君への同情が全国に広がっている。
不良グループと付き合ってしまったことが、最大の過ちだった。特に主犯の18歳少年Fの凶暴さは尋常ではないので、この男と知り合ったことは上村くんの不幸だった。
日頃から酒飲んで酔っ払ってキレてるような不良を、親が野放しにしていたのだから、家庭環境も問題があるし、鑑別所から出てきたばかりで、13歳の少年を惨殺したのだから、こんなのを少年法で保護する必要があるのかと、厳罰を望む声も圧倒的に高まっている。わしも同じ意見だが、ニコニコの規制に引っ掛かる恐れもあるので、名前はイニシャルにしておく。
Fは強い相手には弱いが、弱い相手にはとことん強く出る。一度キレたら限度を知らず、死ぬんじゃないかと思うほど殴る蹴るを続ける。
酒を飲んだら手がつけられない。以前から「人殺してぇー」と言っており、通りすがりの中年男性を全く無目的に鉄パイプで殴打、重傷を負わせて鑑別所に送られ、昨年末に出てきたばかりだったという。
こんな奴がまだ他にもいるかもしれず、同じような事件がまた起きても全くおかしくはない。そんな象徴的な事件なのだから、この事件に対する関心は絶やさない方がいい。
凶暴な不良グループと交流してしまった子供は、自力でそこから抜け出すことは不可能だろう。
大人がなんとか事態を把握して、抜けさせてやるしかない。
上村君自身は、グループを抜けたがっていたようだ。上村君が目の周りに青タン作って、顔中腫らしているのを見て、友達や別のグループがFに抗議もしている。
だがFのような卑怯な男は、その時だけ平身低頭で謝っておいて、後でそれを逆恨みして、リンチして殺してしまう。
いくら子供の世界で正義感のある者が守ろうとしても、守り切ることはできない。大人が出ていくしかない。大人が子供をどうやって守るのか、その方法をはっきり確定させなければならないのだ。
事件発覚直後、ネットでは上村君の母親を責める声が上がり、それに対して被害者の母親を責めるのは酷だという批判が起きた。
女性週刊誌などは母親に同情的で、5人の子供を抱えたシングルマザーで、働き詰めで余裕がなかったとか、息子の死に憔悴しきっていたとか書いていた。
また、母親のコメントとして「あの時、もっともっと強く止めていれば、こんなことにはならなかったと、ずっと考えています」などという文書が発表されると、同情の声はさらに高まった。
だが、わしは違和感をぬぐい切れない。
5人の子供の世話は大変だろうが、いくらなんでも息子が目の周りにあんな青タン作って顔中腫らして帰ってきたのに、対処しないのはおかしい。深夜に外出する子供を放置するのも、常識ある親とは言えない。子だくさんは言い訳にならない。
そんな中、週刊文春がこんな地元住民の話を載せた。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
今号も配信ありがとうございます。
少し昔話をします。
わたしが中学生のとき、わたしはイジメに遭いました。
小学生の頃に一緒のクラスだったこともある奴らは、中学になってますます凶暴になっていました。
奴らは、ファミコン(任天堂製のゲーム機。当時万単位の金額だった)を壊されたと言いがかりをつけ、わたしに弁償しろとカツアゲをしようとしました。
もちろん、わたしは即座に断りました。
あとは、わたしに対する、殴る蹴るの暴行。苛めという生易しい言葉では表せない、本当に殺されるのではないか?と思うと、目の前が、人生が、真っ暗になりました。
奴ら、AとBは、性格的に異常であるばかりではなく、性的にも異常な野郎等でした。
わたしは、ここではとても言えないほどの酷い仕打ちをされました。(裸にして体を触りまくられるなんてまだ序の口でした)
それらのことは、今でもトラウマとして残っています。
悲しいかな、中学の時のわたしは、親か先生に言うしか、術を知りませんでした。周りは、AとBを恐れているのか、無関心を装っていました。
わたしは先生、そして両親についに言いました。
最悪でした。
先生は友達同士のケンカが高じたくらいにしか取り合ってもらえず、両親に至っては、『イジメられたらイジメ返さんかい』的なノリで、真面目に取り合いもせず、わたしをいい大学に入れていい就職先に入れるためにお金を稼ぐ、それ以外のことで、両親は何もしてくれませんでした。両親も先生も、警察に相談するなんて考えもしませんでした。警察に相談するなんて恥、教育現場に警察が介入するなんて、という風潮がまだあった時分のことでした。
中学時代は、本当に自殺したい気分で堪りませんでした。人生が真っ暗なまま中学を過ごしました。
中学を卒業して、AやBと違う高校に入ったときは、本当に心の底から、いい知れぬ幸福感を感じました。
あれから30年近く、あの時の自分を思うと、今でも体が震えてなりません。
そして、わたしのイジメられた(殺されかけた)恐怖に対して、何の思いも致さず、のうのうと老後を過ごしている両親を見るにつけ、何もしてくれなかった恨みが蘇って堪りません。
以上、わたしの過去話でした。
長文ご容赦を。
Post