クッキリとした解像感のある写真が撮れるフルサイズ撮像素子を備えたプロ向けデジ一眼だが、大型サイズの撮像素子と写りの良い単焦点レンズを採用した高級コンパクトデジカメ(以下、コンデジ)の画質も負けてはいない。実際にプロにも愛好家の多い、キヤノンの『EOS 5D Mark III』と高級コンデジを比べて、どれくらい画質に違いが出るのか検証してみた。

dp2 Quattro
●シグマ
●実売価格 10万9600円前後

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 独自の3層構造で有効2900万画素の撮像素子『Foveon X3』を搭載する。レンズは45ミリ(35ミリ換算)で開放F2.8。ヨコ長ボディーはホールド感がウリ。

サイバーショット DSC-RX1R
●ソニー
●実売価格 24万5000円前後

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 コンデジでは最も大きいフルサイズ撮像素子を搭載。有効画素数は2430万画素。開放F2の35ミリレンズを搭載。ダイヤルによる操作感も魅力だ。

EOS 5D Mark III
●キヤノン
●実売価格 32万3000円前後(ボディーのみ)

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 有効2230万画素のフルサイズ撮像素子を搭載するデジ一眼。レンズは『EF35mmF2 IS USM』を使用して撮影した。

実際に3機種の画質を比べてみた

dp2 Quattro

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↑精細感は他の2機種と比べて圧倒的。Foveon X3の実力がうかがえる。しかし、発色はやや落ちる。

DSC-RX1R

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↑EOS 5D MarkIIIと比べると輪郭がくっきりと描写され、ローバスレスの効果が出ている。

EOS 5D MarkIII

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↑一部を拡大してみると、やや不利に感じる解像感。画面全体で見れば十分満足のいく画質だ。

 プロカメラマンにとっての良いカメラは、レスポンスや信頼性なども含めて評価するので、画質だけで選ぶわけではない。しかし、実際に撮り比べるてみると高級コンデジの高画質に驚愕。侮れない存在となってきている。

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