さて前回、伊賀焼の長谷園のサテライトショップであるイガモノ東京店に訪れ、伊賀焼の歴史や長谷園で扱っている土鍋についていろいろ見せてもらったカオスチーム。 20150313saku


中でも気になったのが燻製土鍋『いぶしぎん』と、本来ここに来た目的である炊飯土鍋『かまどさん』。

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そして、なんとこの場で両土鍋の実演をしていただけることになったわけです。

まずは“いぶしぎん”を使っての燻製実演。10分で燻しが完了するということですが、本当にたった10分で燻されているのでしょうか?

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正直、ビックリです! わずか10分でこんなにキレイに燻されて飴色になるなんて!

以前カオスでアウトドア用のスモーカーを使ってつくった時は、2~3時間かけてもここまでキレイな飴色にはならなかったんですよね。

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とはいえ問題は味! ということでさっそく試食させていただきました。

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これがまた美味しい! こんな短時間で、しかも簡単にこの美味さ! わりと本気でスモークの常識をぶち破る商品なんじゃないかと思いました。

そして、いよいよシャクライお待ちかねの“かまどさん”の実演を見せていただくことに!

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炊くときのポイントは、中ブタと外ブタに空いた穴の位置を直角にセットするという点。

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そしてコンロにて中強火で加熱!この“中強火”とは……。

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あとは12~14分待つだけ! これ以降は一切火加減を調整する必要はないそうです。

ということでお米が炊きあがるまでの間、“かまどさん”についてもう少し伺っていくいくことに。そもそもこれを考案した七代目が、“かまどさん”を作ろうと思ったキッカケというのが、

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しかし、その味を再現するには並々ならぬ苦労があったそうです。

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そして、製作するにあたり3つの拘りが!

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サンプルで断面図を見せていただくと、鍋底の厚さは場所によって微妙異なり、また吹きこぼれないように鍋の内側の角度もかなり調整されたそうです。

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この幾多の試作と伊賀焼の特徴がうまく融合したことで“かまどさん”が誕生したんですね。と、話しているうちに外ブタの穴から勢いよく蒸気が!

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長谷さんが言ったとおり、約12分ほどで吹き出しました。しかし、大事なのはむしろここからの時間とのこと。

ここから約2分を正確に計り、火を止めることが一番大事なのだそうです。

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今回はおこげも作りたいのでさらに1分追加した3分で火を止めることに。

そして、火を止めたらあとは20分の蒸らしタイムに突入。一応、蒸らしタイムとしてますが、実は“かまどさん”の中では蓄熱効果により、まだ炊飯状態が続いているのだそうです。そして、徐々に冷めていくことで蒸らし状態に移行するとのこと。ここから待つこと20分。

いよいよフタを開けて、炊きあがった白米とご対面!!

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なんというか、お米の輝きが違うんですよね。しかも、お米の立ち具合がハンパなかったです。さっそく炊きたてをいただこうと、お茶碗によそってもらいました。

そして実食!

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ただただ、ご飯だけを食べてるのに美味しいです! 一粒一粒がしっかりしてるのに、ほどよい粘りと甘みがあるんです。

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が、ここでミズグチさんの脳裏にある疑念が!

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しかし、使っているお米はいたってふつうのお米とのこと。特別な高級米を使っているわけでもないそうです。

ということで、この美味さに完全にやられたシャクライは一片の迷いもなく二合炊きの『かまどさん』を購入! 数日後に窯元から届いたので、自宅でご飯を炊いてみました。

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まずは初めて土鍋を扱うときの下準備である“目止め”を行ないます。土鍋を水洗いした後に、日向でしっかり乾燥。そしてお粥を炊きます。この作業により、お粥から出たお米のでんぷん質が土鍋の細かい気孔を埋め、水漏れを防ぐのだそうです。

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このお粥は美味しくいただき、再度水洗いして日向で干したら目止め作業は完了です。この日はお粥でお腹いっぱいになってしまったので、翌日あらためて炊いてみました。

と、同時にふだん使っている電気炊飯器と食べ比べてみようということで、こっちもスイッチオン。

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“かまどさん”から蒸気が出たら2分しっかり計って火を止め、あとは待つだけ。そして、それぞれ炊きあがったのがこちら!

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写真でどこまで伝わるか微妙な感じですが“お米の立ち”はやはり“かまどさん”に軍配かな、と。

お茶碗によそってみたのですが、こうすると見ため的な差はほとんどないですね。右が“かまどさん”で、左が“電気炊飯器”です。

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ただ、食べてみると味や食感は明らかに“かまどさん”でした! なんというか電気炊飯器に比べて、粒にふっくらして甘みが感じられるというか、やっぱりこっちのほうが美味しく炊けてる感じです。

うん、買って悔いなし!

とはいえ、もう電気炊飯器を使わないかといえばそういうわけでもなく、忙しいときはやっぱりタイマー&保温も使える電気炊飯器。時間に余裕があるときや、美味しいおかずといっしょに食べたいときは“かまどさん”という感じで使い分けていこうと思います。

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美味しいご飯を食べたいと思っている人は、是非お試しあれ!

伊賀焼きの土鍋を使った炊飯体験レポートは週刊アスキー3/10号(2月24日発売)の『カオスだもんね!PLUS』でチェック!

長谷製陶器株式会社(外部リンク)

イガモノ東京店(外部リンク)

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