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ベンチャー転職組に聞いてみた 年収、やりがい、仕事量はどう変わった?
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ベンチャー転職組に聞いてみた 年収、やりがい、仕事量はどう変わった?

2015-04-07 12:00
    『週刊アスキー4/21号 No1024(4月7日発売)』掲載特集“施錠に空気清浄機にDJツールも!? スタートアップ製品を買う”では、近年注目を浴びているハードウェアスタートアップが登場した時代的背景から、今買える注目のスタートアップ製品7つをピックアップして紹介している。

     そんな特集の中で、“転職や起業してどうなった? ベンチャー、スタートアップにぶっちゃけ聞いてみた”という、ベンチャー、スタートアップ企業へ、起業または転職した人を対象に気になる変化についてアンケートを実施した(編集部調べ、n=36)。前職との違いが明確にわかる、興味深い結果となったぞ。

    ■忙しくても、やりがいは大幅アップ

    Q 転職して忙しさは変わりましたか?

    ベンチャ、スタートアップ転職アンケート

    ↑“大幅に忙しくなった”と“忙しくなった”で約6割を占めており、少ないリソースで最大限の仕事をこなすスタートアップ企業の現状が浮かび上がる。転職前と“同水準”だという約3割は元々ワーカホリックだった!?

    Q 今の仕事で充実度は上がりましたか?

    ベンチャ、スタートアップ転職アンケート

    ↑“大幅に上がった”と “上がった”が約95%という結果で、やりがいが大幅アップしていることが読み取れる。仕事の充実度は仕事量とはあまり関係がなく、自分自身で選んだ仕事では苦労を苦労と感じないようだ。

    ■今の収入は小さくても、今後の増加に期待

    Q 年収は変わりましたか?

    ベンチャ、スタートアップ転職アンケート

    ↑前職が大手企業勤務という人も多いためか、収入面ではダウンが約6割と多数。一方で“増えた”という人も16.7%おり、スタートアップ企業でも経営が軌道に乗り始めれば、収入増は期待できると言えそうだ。

    Q ストックオプション(自社株保有)は仕事の励みになってますか?

    ベンチャ、スタートアップ転職アンケート

    ↑「今の苦労はいつか報われる」という希望の根拠になっているのがストックオプション。励みだと感じている人は半数に上った。一方で“気にしていない”人も16.7%いて、お金に執着しない人も一定数はいるようだ。

    ■起業する人は、見極めが早い!?

    Q 元、働いていた企業は何年勤めていましたか?

    ベンチャ、スタートアップ転職アンケート

    ↑3年以内が約半数という結果に。ビジネスチャンスを見つけたらためらわずに動く決断力が垣間見える。一方で“6年以上”も13.9%を占め、こちらはじっくり腰を据えて働くことで得た知見を起業に活かしたパターンか。

    Q 今の企業に勤めて何年目ですか?

    ベンチャ、スタートアップ転職アンケート

    ↑“1年目”が6割強。資金調達、ハードウェアも3Dプリンターの浸透などスタートアップ、起業を取り巻く環境が大きく変わったことも影響。ベンチャーへの転職のハードルも下がってきているのではないだろうか。

    ベンチャ、スタートアップ転職アンケート

     大手企業のブランドや安定した環境を蹴ってベンチャーで勝負を賭けることに憧れはあるものの、リスクが頭にちらつきためらっている人は少なくないはず。そこで、ベンチャー転職後の実態を調査してみた。アンケート結果からは、“忙しくてもやりがいは大きく、年収ダウン、あふれるスピード感”というワークスタイルがベンチャー企業の典型だと改めて見えてきた。

    Q ベンチャーに転職していちばん変わったことは?

    ●すべての意思決定が早く、物事が実現しやすくなった(30代、セキュリティー)
    ●裁量が増えて自由に企画ができるようになった。ヒト、モノ、お金が“ない”環境の中で仕事をすることが当たり前になった(30代、EC)
    ●ひたすらにスピード感。すべての企業がこの早さで事業に取り組むことができれば、日本はまったく別モノになるのだろうなあ……と感じることばかりです(30代、ネットサービス)
    ●会社の雰囲気と人。以前の職場はすごいギスギスしていていました。大手企業独特の閉塞感が漂っている中での仕事から解放されたので非常にすがすがしい気分です。やっている仕事もほとんど世の中にまだない製品なので毎日、刺激を受けます(30代、ロボティクス)
    ●若いメンバーが多いので、自分よりも優秀な人がいない(20代、EC)
    ●良い意味でヒマ過ぎて、自社事業しかやることがないw(30代、無記名)
    ●大企業にいたころに比べて、仕事の種類が増えた。雑務も自分でやらないといけない(30代、ロボティクス)
    ●溢れんばかりの充実感と、自己の成長が格段に早くなっていることの実感(30代、IT)
    ●生活の質、年収が落ちた(20代、IT)
    ●会社に貢献しよう、日本を変えようという意気込みが高まった(30代、IT)
    ●前職ではベースの知識が似通った人と仕事をしていたため、言語化しなくても物事が伝えられたが、現在は異業種からの転職者が多く、常に言語化しないと共通認識が得られない(20代、ネットサービス)

    Q 転職前の自分に、今の自分から伝えたいことは?

    ●タイミングとビジネス領域を間違えないように(30代、アプリ開発)
    ●理想があるなら起業するしかない。大手では新しい事をやってもリスクを怖れて挑戦しない。そして天才は正しく評価されない。志と技術とアイデアがあるなら、起業するかスタートアップに入りなさい(30代、ロボティクス)
    ●貯金は重要(30代、製造業)
    ●何をするかでなく、誰とするのかが大切。何をするのかではなく、誰にサービスを提供するのが大切。周りの人の理解をしっかり得ることがものすごく大切(30代、IT)
    ●許容できる年収レンジを、嫁とシッカリ検討してから選ぶべきだ(20代、IT)
    ●いろいろな人が助けてくれるから、怖れなくて大丈夫です(20代、アプリ開発)
    ●今ある環境に少しでも疑問を感じているならベンチャー、スタートアップに挑戦してみることは悪くないと思います。保守的になる前にもう一度自分を試して飛んでほしい。おもしろい世界が待ってると思います(30代、EC)
    ●やりたいことはやってみよう。 興味があることの内側に入って、自分で動かしてみよう(30代、IT)

     自由回答欄には「溢れんばかりの充実感と、自己の成長が格段に早くなっていることの実感」、「すべての意思決定が早く、物事が実現しやすくなった」、「理想があるなら起業するしかない」などポジティブな言葉が並んでおり、ベンチャーへ転職したことに対する満足感がうかがえる。特集本編は『週刊アスキー4/21号 No1024(4月7日発売)』の本誌を手に取っていただき、ポジティブなパワーを体感していただきたい。

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