もちろんプログラムも必要だが、手軽なものであれば数行のプログラムでオーケー。ハンダ付けも簡単にできるようなので初心者にはもってこい。
しかし、こいつのいいところは、簡単なものからつくり始めて、徐々に「あれがしたい、これがしたい」と試行錯誤しているうちに、できることが次第に増え、気がついた時にある程度のことができるようになっている点。これはプログラミングの場合でも同じだ。ウェブページなどでも、ページ内にさまざまな機能を付けているうちに、いつのまにかセミプロレベルのサービスを展開できる知識が備わっているものである。
こうやって「ないものならつくればイイ」という発想をもてるのは大きい。事実、世界中にいるArduinoユーザーたちは、自らの工夫で使い道を広げ、飛行ドローンやマイクロ人工衛星計画などまで発展しているのだとか。こういう精神は非常に大事なので、読者の方々も試してみてほしい。
■今週のガジェット■
『Arduino』
イタリアで開発されたマイコンボード。無料の開発ソフトが用意されており、簡単に電子工作に挑戦できる。ボードの価格は、Arduino純正品で2000円前後から。日本でも数社の正規販売代理店があり、店舗や通販で購入可能。
無料で提供されている開発用ソフト。Windows/Mac/Linux版がある。
Arduinoプロジェクト(関連サイト)
■今週の近況■
ワイアード編集長が、無人航空機を誰でも安くつくれるように基本情報を公開した。アメリカは懐が広いのか、それとも無人機は枯れた技術としてオープン化を容認し自国産業発展の後押し狙いか。我がSNS社もエア・ローンチ用の無人機をつくりたいので参考にさせてもらおう。
※この連載は週刊アスキー2012年10月16日号(10月2日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。
●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』