前回のマイク環境では、パソコンを2台必要とするため2人同時に生放送することが困難です(Skypeなどを使えば実現できますが、音質が落ちます)。そのため、生放送用のマイク環境は別に用意しています。というか、ゲーム実況も生放送もこれで問題なくできるため、現状これがマイク環境の最適解だと思っています。

生放送用マイク環境
 ・Roland製 ヘッドセット型マイク DR-HS5
 ・YAMAHA製 オーディオインターフェース AG06

 
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[DR-HS5]


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[AG06]


 AG06はマイク入力端子が2個あるため、これ1台あれば2人分の録音ができます。もちろんパソコンも1台でOKです。マイクが前回紹介したものと異なるのは、AG06の2番目のマイク入力端子がコンデンサマイクに対応していないためです。DR-HS5は給電を必要としないダイナミックマイクです。なお、1番目のマイク入力端子はコンデンサマイクに対応しているため、1人で配信される方はコンデンサマイクを使えます。


 AG06もUA-4FXと同じくイコライザーによるイケボ化機能を備えています。さらに、コンプレッサーとハイパスフィルタまで装備しているという鬼畜っぷりです。コンプレッサーというのは入力感度に応じて出力を調節できる機能で、つぶやき声は大きく、叫び声は音割れしないように自動で出力を調整してくれます。ハイパスフィルタは低周波数帯の振動ノイズなどを全てカットします。ここまでくると、そこらを歩いてる猿の声を録音してもイケボになります。そのくらい機能がヤバいです。


AG06の設定について
 ですが、AG06は機能が多すぎて、初めての人はどう設定すればいいかよくわからないと思います。そこで、私達の設定を公開するので参考にしてください。西郷さんに「真似されるから公開するな」とか怒られそうですが、そんなの知ったことではありません。


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[AG06設定画面]


 左側のCOMPでコンプレッサーの設定をしています。コンプレッサーを効かせすぎると、息や唾をのみ込む音まで増幅してしまいます。そのため、ほどほどにすると良いと思います。


 真ん中のHPF、EQでハイパスフィルタとイコライザの設定をしています。ハイパスフィルタで低周波帯をカットしすぎると、声の重厚感がなくなってしまいます。そのため、これも適度に設定してください。イコライザでは、一般的に、高周波成分を増幅させると声の輪郭がハッキリとし、聞き取りやすくなります。そのため右肩上がりのカーブにすると良いと思います。


 右側のEFFECTはリバーブなどの空間系の設定です。簡単に言うと声にエコーがかかります。歌ってみたを目指す人は使い道があるでしょう。また、ボタンON/OFFですぐ切り替えられるため、生放送で使いやすいです。幕末ラジオでたまに西郷の歌にエコーが掛かっているのはこの機能を使っています。


 最後に所感を書いて終わります。


所感
 [Roland製 ヘッドセット型マイク DR-HS5R]
   ・単一指向性マイクのため周囲の環境音は拾いません。
   ・非コンデンサマイクですが、それほど気になりません。クリアに録音できます。
   ・壊れにくいです。3年間使っていまだ実用しています。
   ・装着感が良いです。長時間つけていても気になりません。
   ・ちょっと高いです。2~3万円します。


 [YAMAHA製 オーディオインターフェース AG06]
   ・多機能すぎてヤバいことになってます。
   ・2番目のマイク入力端子がコンデンサマイクに対応していないので、2人配信に使うときは非コンデンサマイクを用意してください。
   ・ちょっと高いです。2万円くらいします。
 


(坂本)