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大会レポート 大阪の新しい草の根大会「MANAWALK」に行ってきました!
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大会レポート 大阪の新しい草の根大会「MANAWALK」に行ってきました!

2014-10-06 10:09

    author:岩SHOW


    前回の記事でも触れたように、10/4(土)に「MANAWALK」に行ってきました!
    最近、大阪ではスタンダードというマジックの基本であるフォーマットを遊べる機会が本当に少なくなっていたので、多くのプレイヤーにとってこういった「草の根」が定期的に開催されるようになるのは本当に嬉しいことこの上なく。FNM(フライデー・ナイト・マジック。お近くの店舗で毎週金曜の夕方に開催されてるはずなのでまだ経験のない人は行ってみよう!)だけでは、スタンのシングルカードの減価償却は厳しいから興味はあるけど始められない…と躊躇している人も少なからずおられるはずで、そんな人にも月一で確実に買った・トレードしたカードを使って遊ぶ場所が用意されるというのはかけがえのないことなわけです。草の根大会という存在は、日本のマジックを盛り上げるためになくてはならない存在である!


    さて、早速ですが同大会へと持ち込んだデッキを紹介しましょう!
    「タメルラング」

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    写真が見づらくて申し訳ないですが、ティムール・カラーの所謂「モンスター」系デッキです

    4《森の女人像》
    4《爪鳴らしの神秘家》
    3《クルフィックスの狩猟者》
    4《凶暴な拳刃》
    2《世界を喰らう者、ポルクラノス》
    3《嵐の息吹のドラゴン》
    2《龍爪のスーラク》
    1《歓楽の神、ゼナゴス》
    4《サグのやっかいもの》

    4《ティムールの隆盛》
    2《歓楽者ゼナゴス》
    4《書かれざる者の視認》

    4《森》
    3《山》
    2《島》
    4《樹木茂る山麓》
    2《神秘の神殿》
    3《奔放の神殿》
    2《シヴの浅瀬》
    3《マナの合流点》

    《ティムールの隆盛》と《書かれざる者の視認》を使いたくて組んだデッキであります。《ヤヴィマヤの火》とか《歯と爪》が暴れまわった時代を見ている世代からすると、これらを髣髴とさせるこの2枚はたまらんのですわ。仕事が終わってから適当に目の前にあったカードを置いてって構築。《クルフィックスの狩猟者》が3枚だったりするのは、その時1枚行方不明だったからw
    毎回BIG MAGIC LIVEのイチオシコーナー「The Replay」をご覧になられてる皆様にはお馴染みの「それっぽく見えて何も考えずに適当に構成したマナバランス」なのはバレバレのことでしょう。実際、やや事故ったりもしたしね~やっぱりぶっつけ本番というのはうまくいかないもんです。

    成績を簡易に書くならば3-3。当たりは白黒ビートとマルドゥ・ミッドレンジが大量。特に白黒ビートは「メイン除去ゼロやけどサイドに《マグマのしぶき》と《部族養い》入れとけばなんとかなるわい」とかいう根拠なしの持論で臨み、最初の当たりはその2枚が実際に活躍して勝利するも、2度目の当たりは《真面目な訪問者、ソリン》などにボコボコにされるというもの。ソリンが本当に強烈だった、返しの《嵐の息吹のドラゴン》で落せない忠誠値の高さは実戦で経験して戦慄を覚えたほど…
    ただ、机上の空論に過ぎないと思っていたサイド理論、特に《マグマのしぶき》はともかく《部族養い》が機能したのはちょっと嬉しかったり。ただのライフゲイン呪文といえど、2マナで10点は凄い。

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    デッキ名は「ティムール」というモンゴルの王朝の建国者にして軍事の天才と呼ばれた実在の人物の呼び名の1つから。MTGのティムールが、何かこの王朝を意識しているかどうかは正直なところ分からない(英語だと発音も結構違うしね)。軍事的天才の名を冠しておきながら3-3は情けない…精進しよう!



    さて、全6回戦のスイスラウンドが終わればトップ8による決勝シングルエリミネーションが始まるわけだが、まあ3-3などどう頑張ってもそんな順位なわけがなく。一緒に参加していたリュウジや、BMなんば店のスタッフはしっかりと1敗以上のラインを保って決勝ラウンドに進出するのを見ながら、僕は友人らとサイドイベントである「タルキール覇王譚」ドラフトに参加!

    実はこのドラフト、これが初プレイでして…定石などまだまだ把握できていないまま、日本人初のプロツアー王者・BIG MAGICのイベントでもお馴染みの黒田正城さんの上家(ドラフトでパックを流す際に、上流にあたるポジション)で「岩SHOW、とんでもないもの流すね!」とか言われちゃうかなと思いながらドラフト開始。

    ビリビリー



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    見るからに強いレア、《アブザンの隆盛》が登場。「基本的には単色の強いカードを優先して取る」というのは、アラーラ・ブロックや新旧ラヴニカ・ブロックでの経験で理解してはいたが、パックにこれよりも優先して取るレベルの単色カードもなく。いいや、ここからアブザンのカード取りまくって心中しよう!と初手のピックが決定。ふたを開けてみれば、これが大正解なのでした。


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    こちらも上家から流れてくる理想的なアブザン・カラーのクリーチャー達。「長久」シナジーのアンコモン2種が取れているのは嬉しい。2パック目からは《包囲サイ》、3パック目からは覚前君(GP神戸2014王者。プラチナレベルを目指して日夜研鑽を積んでいるナイスガイ)が「今後流すことは何があってもない」と言い切る爆弾レア《アラシンの上級歩哨》まで飛び出して、いやーレアの塊デックが完成してしまった。

    1Rジェスカイ、2Rマルドゥ共に1本は取られるも《アブザンの隆盛》が信じられないレベルの「酷さ」を発揮して勝利。僅差のダメージレースを《武器を手に》からの《戦場での猛進》で捲るのも気持ちがいいね。コモンとアンコモンの比較的狙いやすい殺人コンボなので、今後も隙あらば狙っていきたいところ。

    3Rは黒田さんとの決勝戦。黒田さんはティムール・カラーで、クリーチャー単体の質では負けているのでクリーチャーを可能な限り展開しての《アブザンの隆盛》《戦場での猛進》で決めたいところ。1ゲーム目は《アブザンの隆盛》を出すも、黒田さんが展開するパワー5集団に踏みつぶされて死亡。
    続く2ゲーム目が、僕のマジック・キャリアの中でも指折りの楽しくも難しい長期戦となった。高パワー集団にライフを8まで押し込まれるが、なんとか粘りに粘って盤面を構築し《アブザンの戦僧侶》を《強大化》してパワー5の《龍流派の双子》と相打ちにして11点ゲインしたところで、形成が変わってくる。お互いに相打ち、チャンプブロックを繰り返す果てに《アブザンの隆盛》のスピリット・トークン分こちらが勝りなんとか勝利。
    3ゲーム目は、こちらがやや一方的にクリーチャーを展開でき、《塩路の巡回兵》を長久で育てて殴りきり、初ドラフトを3-0というこの上ない成績で終えることが出来た。

    いやー、本当に楽しい!勿論理想的なピックが出来て勝てたというのもその要因ではあるけども、カード1枚1枚に与えられたメカニズムが非常に素晴らしいもので、カードを触っているだけで楽しくなる。テーロス・ブロックのリミテッドは正直苦手だったけども、タルキールは本当に面白く「やりこみたい」と思わずにはいられなかった、柄にもなくね。

    個人的なMVPは
    コモン:《塩路の巡回兵》 これコモンじゃないレベルで硬い!4/7まで育てよう!
    アンコモン:《マー=エクの夜刃》 パワーで負けていても膠着が作れる。膠着にさえ持ち込めば長久を持つアブザンが有利だ
    レア:もちろんの《アブザンの隆盛》 これはアカン。貼られる経験がないままこのシーズンを終えたい

    スタンダードもドラフトも、タルキールを骨の髄まで堪能した1日となりました。ありがとう、MANAWALK!また遊びに行くことを誓いながら、今日のところはここまでとします。またお会いしましょう、健やかなマジックライフを!


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