author:岩SHOW


”タイニー・リーダーズ”
(以下TL)


スーパーヒーローのチームで聞いたことあるような響きだが、マジックの新しい遊び方として提案された変則フォーマットだ。
いろいろスッ飛ばして説明すると、3マナ以下のカードのみを使用する”デュエル・コマンダー(以下DC)”。
デッキの枚数も50枚と減っているので、デッキが組みやすい。イメージとしては、これで統率者領域を使用するゲームの楽しみを知って、そこから本家・統率者戦やDCにチャレンジ、という『ポータル』的役割を担うもののように思える。3マナ以下のカードは効果も比較的シンプルで、わかりやすいしね。無限・瞬殺系コンボもあるにはあるだろうが、かなり抑えられたものになりそうだ。そういう意味でも、マジックの根っこである「殴る」ということをプレイヤーに楽しんでもらいやすくて、良いんじゃないかな。

あるいは、統率者戦やDCを遊びつくしたプレイヤーが、久々に新しいデッキを作り、これまで使用してこなかったようなカードを体験するというリフレッシュ的なものでもあるかも。同じジェネラルにするならわざわざ下位互換を使うまでもないか…とスルーしてきた存在が、今はっちゃける!(のかもしれない)





実際にこのゲームを遊んでみたところ。
デッキを組むのは楽しい。ほぼほぼ事故がない。
普段絶対見ないようなカードが頑張る・やりおる。

上記の点は面白い。

呪文の効果も軽いため、戦況が変わりにくい。
カジュアルの醍醐味である一発逆転・超必殺技が存在しない。
赤が頭2つほど抜けてやたらと強い(ように思える)。


上記の点は「ん~」と思ったところ。サイドボードを用いずに遊んだのもあるので、このあたりはそれで大きく変わるのかもしれない。
とりあえず使用したのはこの1枚。


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『ミラディン包囲戦』がMOでリリースされた時に、プレリプロモとドラフトでグリッサさんが4枚揃ったのでブロック構築のデッキを作ってみた。これがなかなかに面白かったのだ。当時は《ファングレンの匪賊》とかいうぶっ壊れコモンなんかがいて「正しいから死なない」なんて名台詞を言いながら赤単を相手にしていたもんだ。ちょくちょく負けてたけど。

で、このグリッサで組んだTL。ギミック系中速ビート、みたいなデッキが大好きな僕にはたまらんですよ!細いヤツらで盤面作って、耐えるんや…っていうのね。まあ上述の通り、耐える力が弱いからそこは難しいね。勝ちたいなら、赤が安定。これだけは間違いないでしょう。友人が真っ赤なデッキを持ってくることを見越して、白単メガ・ライフゲイン!友情にいとも簡単に亀裂が…



TLの良い所は本当にノー事故なところかな。それこそ新しい、カンカン鐘どついてるズルゴなんて極論、山が1枚あればキープ出来ちゃう。1ターン目、絶対に2/2を出すというぶれることのないプラン。ズルゴは相当強いだろうなぁ。
でね、ちょいと考えたんだけど…真逆のフォーマットってどうなるんだろうね?
唐突に4から始まるマナカーブ!重くて、効果もヘヴィなスペルのみを用いた撃ち合い!小手先の技や細やかなカードなんていらない、余は全て右手でカバーする、ぞ。


GIGANTIC LEADERS!!!
ジャイガァァンティック リィダァァァァァァズ!
じゃあデッキを組んでみよう!

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愛しの《Hazezon Tamar》様を用いたナヤ・カラーのデッキじゃ
初手…キープ!こっから土地を引けば良いだけだもんね^^


事故、事故、そして…事故



ダメダコリャ




というのは置いといて、例えばデッキ内から基本土地2枚を予め戦場に出している状態でゲームスタート、とかにすればちゃんと動けて、そこそこ面白いんじゃないだろうか。いや、そこは統率者領域に2、3枚基本土地を備えておけて、そこからセット出来るという形でも良いかも?いずれにせよ、マナが詰まって終了だけは防げるようなルールを導入しなくちゃね。
初期ライフは40、あるいは50くらいあっても良いか?ファーストアクションで出てくるクリーチャーに10回殴られると死ぬのが普通のマジックだと考えると(《ゴブリンの先達》とかね)、それぐらいの余裕はあっても良いだろう。

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このルールだと、ピンポイントの除去がむしろ貴重になる。クリーチャーもそうだし、それ以外のパーマネントに関してもね。カードアドバンテージがとれるのは、ある程度当たり前の世界。だからむしろ気にしてられない。《神の怒り》で1対2交換を取られても、返しで《精神を刻む者、ジェイス》を出してしまえば簡単に取り返せる。そのジェイスで相手のトップを見ても、マナ・アーティファクトや《稲妻》のようなカードはそこにはなく、ただただヘビー級の連中が顔を連ねるため、トップを1枚ボトムに送った程度では強いカードを引かれにくいなんて保証はどこにもない。





という感じで、新しい遊び方は考え得。思い付きアドバンテージ。
先に言えば、先駆者ぶれるからね!