こんにちは、ふかみんです。

ユーザーチャンネル募集の第2弾が1月31日で締め切りとなります。

これまで、企業団体のみに利用を限定してきた、ニコニコ動画のチャンネル機能を一般ユーザーにも開放するという試みの第2弾です。
ユーザーチャンネルでは、月額会員課金をおこなう、とうことが前提となっています。つまり、収入を得ながらネットでの活動を拡大していきたいと考えて活動をしている方、これから活動していく予定の方が対象となります。

前回は1万人以上の参加表明があり、その中から17名の方が新たにユーザーチャンネルをスタートしました。

第1弾メンバー

ユーザーチャンネルが開始したことにより、これまでは一定の金額を払うことにより一定の水準のコンテンツを楽しむ、といった感覚だったものが、だんだんと、著者や生放送、動画を制作している人たちを応援していこうという新たな感覚が一般ユーザーさんの中にも生まれつつあるように感じています。

■表現者を応援したい気持ち、関与したい気持ち

また、さらに踏み込んで、応援だけではなく、コンテンツの向こう側にいる表現者にユーザーが関与しコンテンツそのものに影響を与えるという「関与できるコンテンツ」を、表現者とユーザーが一体となってつくりだすこと自体に楽しみを覚える人も増えてきているように感じます。

これはこれまでニコニコ動画でコメントを打つということでも実現できてきたことですが、例えばニコニコ生放送ではユーザーが放送者にSkypeや電話をする「凸(とつ)」が日常的におこなわれていますし、さらには発信者にプレゼントを送るといった行為も増えてきています。ネットでの表現者に対するプレゼント行為は、単にその人になにかを渡したいというだけではなく、画面上に自分が送ったものが映り、開封され、実際に発信者の部屋に飾られたりする様子が、リアルタイムに確認できます。これは、表現者やコンテンツに「関与したい」ユーザーにとってはたいへんな快感なのだと思います。実際、視聴者から送られてくる食べ物だけでほぼ生活している生放送配信者もいて、非常に興味深いです。

もっとコンテンツに関与したい、できれば特別な形で関与したいというユーザーの気持ちはこれからもっと高まってくるんじゃないかと思います。ネットのコンテンツであれば参加できるのは既に当然になってきていて、次はいかに関与し相手に影響を与えたり、リアクションを引き出すか、といった部分に先進的ユーザーの興味が集まっているような気がします。これまでであれば、そういった気持ちはグッズ購入や生写真入手、ファンクラブ入会、コンサートやイベント参加といったことで満たされていたものなのかもしれません。

こういった気持ちに対して、ネットを使ってどんなことができるか、何があればユーザーに喜んでもらえるのか、ということを改めて考えてみると、新しい有料コンテンツづくりのヒントがみつかるかもしれません。

既に会員限定掲示板機能というものがチャンネルにあります。こういった機能、活用いただいているでしょうか。

会員だったら誰でも閲覧できる動画とは別に、都度課金で特別な動画をつくるというやり方もあるかもしれません。

有料ブロマガであれば「Q&A」コーナーが人気ですが、そういうのはどうでしょう。会員からの質問に著者が答えていく、というシンプルなものではありますが、自分が質問することにより、著者からなんらかの反応が返ってくるのが、とても楽しいのだと思います。

さらには「関与度が高く多くの人に機会を与えることが難しいもの」を高い価格で販売することにより、収益を増やすことができるかもしれません。

会員向けや都度課金のブロマガ記事で、プレゼントの送り先や、イベントの参加方法などをお知らせする、という方法もあるかもしれません。

月額定額で、一定額だけをすべての会員からいただく、というだけではなく、もっと関与したい人、参加したい人には別途課金いただく、というのは、グッズ販売のように、プラスアルファになっていく部分であり、場合によっては、定額の部分より大きく成長していく可能性のあるのではないかと思います。

一定の金額を払うことにより提供される一定の水準のコンテンツを楽しむ、というこれまでのコンテンツ提供者と利用者の関係とはまた違ったつながりをうみだす新しい機能がもしチャンネルにできたら、もっと楽しくなるかもしれませんね。夢がひろがりんぐです。ニコニコチャンネル開発の方にがんばっていただきたいと思います。