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The Seafares 海の旅人たち Vol.7 プラヤ・デル・カルメンの空 第2章
2014-11-30 22:00220pt「未婚の母親が、自分の部下から出るとはな」 食べかけのパスタはフォークに巻かれたまま、メインの料理が出てくる前に、用事を思い出した、と吐き捨てるように言い残して課長は帰っていった。 1人残された絵美は、どうしてよいかわからず、平静を装いながら最後のデザートとコーヒーまでおいしくいただいて店を出た。店を出た瞬間から、なんだかわからない涙が出てきた。 昼休みが終わって仕事に戻ると、課長は職場にはいなかった。見た目は何もかもさっきのままだったが、なんとなく違う空気を感じた。本当に空気が変わってしまっていたのか、絵美ひとりだけがそう感じていたのかは、今となってはわからない。
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