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【自然災害メモリアル】第002回:豊後各河川大洪水(1804)の日 [防災]夜間の避難
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【自然災害メモリアル】第002回:豊後各河川大洪水(1804)の日 [防災]夜間の避難

2018-09-02 18:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    今日、9月2日は
    豊後各河川大洪水から214年です。

    大分県で文化元年(1804年)に起きた災害で、
    元から8月は連日雨が降っており、この日になって豪雨に見舞われました。
    夜に大分川や大野川など、様々な河川で氾濫が発生し翌朝までに
    一帯は大洪水となる惨劇が発生しました。場所によっては濁流が市街地を襲ったり、
    水田が1万石以上にわたって大被害を引き起こしました。
    資料合算で大分市内を中心に少なくとも191人以上が溺死したとされています。

    そこで今回は「夜間の避難」をテーマにします。

    「夜間に避難する」というのは基本的にはおすすめ出来ません。
    河川が増水したり、浸水が発生すると暗い夜道では見分けをつけることは困難です。
    郊外では用水路、都市部でも思わぬ形で排水口の蓋やマンホールが飛び出すなどの事案も
    減ってきてはいますが少なからず存在します。
    まだ雨の降り始めであれば良いかもしれませんが、歩きだけでなく車での避難も実は適しません。
    道路が冠水することによって経路を絶たれる場合があります。
    一般的に車はマフラー部分が水没した段階でエンジンの調子は悪くなり、
    エアクリーナー部分に水が入ればエンジンをかけることが不可能になります。
    「このぐらいの水没ならゴリ押しでなんとかなる」と思って一気に抜けようとしたら
    思ったより水深が深くてハマって閉じ込められましたなんてことになれば、元も子もありません。
    尚、水没車両は多くの場合査定価格0で、修理をするにも
    泥水が入り込めば新車を買うほうがマシに思う程の相当な費用をかける為、非常に困難です。
    まぁ結局は、廃車か発展途上国行確定になります。
    よって、車で避難するようなことは可能な限り避けましょう。
    もし、低地などを運転中に不幸にも豪雨に遭遇し、マフラー部分まで冠水してきているのであれば
    走行は控えてください。それ以下でも他の車や風により波が生じる・坂などで水位変化が起きれば
    水を吸ってしまうかもしれません。なるべく速やかに近くの駐車場等へ向かった方がいいです。

    ・・・で、夜間に避難するのは結局どうするべきか。
    「未然に避難する」か、「在宅避難」のどちらかに踏み止まる方がベターです。
    水害については、台風等であれば早いうちから災害の兆候はつかむことが可能です。
    高齢者などは早期に安全な場所に避難することをおすすめします。
    また、ピーク時間や、大気の状態が非常に不安定な状態が夜間と予想されているのであれば
    もしものことを考えておくと良いかもしれません。
    水害は毎年のようにどっかの町村で浸水しているように見えますが、
    いずれも「ここまで浸水するのは初めてだ」という人がかなり多いことから、
    どの地域も前線や低気圧、寒気のきまぐれ一つで進路や被害地域はどこにでも起こりえます。
    ある意味顕著じゃなくても水害が必ず毎年どこかで起きている以上、
    地震よりは来る確率が高いものだと思って夜間に自分の地域が浸水害に見舞われることを
    想定することをオススメします。
    土砂崩れの心配がある地域は、天気予報などでも度々言われる通り
    崖側から離れた部屋に、2階建ての場合は2階に寝床を移すなどすると、
    多少なり生存率を上げられます。

    また、自分の地域が浸水しやすい場所かどうかはハザードマップを見ることをオススメします。
    ネットで公開されていない場合もありますので、図書館や市役所・消防署等に行くと
    町の浸水ハザードマップ等を配っている場合があります。安全な場所がどこかを
    調べてみると良いと思います。

    https://disaportal.gsi.go.jp/
    国土交通省ハザードマップポータルサイト

    ちなみに、豊後各河川大洪水のあった大分市内を調べてみましたが
    意外にもハザードマップではそこまで水没危険性が示されていません。
    しかし、大分川が氾濫したことを考えると標高6m以下の地点でかつ川の近くはどこも
    気をつけたほうが良いかもしれません。
    ちなみにですが、"干拓地"と呼ばれる場所は低地な上に地震の揺れ増幅もある場所です。
    引越しする際に自然災害のリスクを真っ先に考えたいのであれば、慎重になる必要があります。

    結論として、避難する際は未然にして、夜間は外出を可能な限り控える。
    この原則はよく聞きますが、その言葉通りに選んで大丈夫だと思います。
    ただし、明らかに今いる場所が危ない(土砂崩れが起きそうな兆候がある等)時は
    懐中電灯を持ち、可能な限り一人で行動をせずに複数人で行動し、
    避難所ないし安全地帯まで向かってください。


    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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