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【自然災害メモリアル】第139回:阪神・淡路大震災(1995)の日 [防災]大地震だけが契機じゃない
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【自然災害メモリアル】第139回:阪神・淡路大震災(1995)の日 [防災]大地震だけが契機じゃない

2019-01-17 21:00
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どうも、
管理者のNDです。

1月17日は、最早言うまでもありません。
阪神・淡路大震災から24年が経ちました。


この地震、正式には兵庫県南部地震で、気象庁が命名した名前がこの正式名称になります。
さて、その地震による死者は6434人、経済損失は10兆円にのぼり、
兵庫県神戸市を中心に、福井地震後に震度7が制定されてから初めて使用されることになりました。
もはや概要は別所に飽きるほどあるので、ここでは省略気味でいきます。
ただ、この地震は不思議とそこまで多くの余震は伴わず、熊本地震や新潟県中越地震のような
その後の地震活動が活発なイメージを持つような地震ではなかったとされています。

尚、意外に知られているようで知られていないのですが、
この地震災害ではあるひとつの横暴な出来事があとを断ちませんでした。

その一つの出来事とは、緊急車両偽造です。
兵庫県南部というだけあってそこは、大きな幹線道路にもなるために
意地でもこの場所を通行しようとして、規制を乗り越えて通行した輩が後を断ちませんでした。

震度6弱以上の地震が発生した場合には、
直ちに環状線や主要の街道が通行止めになることがよく言われていますが
この阪神地区も、当時はこの規制が災害対策基本法の規定に基づいて敷かれていました。

規制除外車両には、標章たるものが存在してそれぞれ
・緊急輸送車両用標章
・社会的要求に応じる標章
・住民等の生活上必要な標章
・ガレキ運搬車輌用の標章
の4つが存在していました。震災直後は標章が不足してしまい、警察署などで
手書きやコピーによる公布が行われたのですが、
ここで大量に公布されたことで、偽造や私製の標章が横行する自体に発展し、
最悪なことに、主要幹線の渋滞解消が解決しないという、
本末転倒の結果になった場所もありました。

また、厳しい取締を行うにも困難を極め、迂回した車が脇道から戻ってくるなどして
避けていたものもいたようです。結果的に、1ヶ月以上経って2種類の標章になり、
厳格化されるまでは抜け道だらけ、そして自分勝手な輩ばかりが横行する悲しい事態が
続きました。

しかし、一部はそのような事態が発生してしまうことを頷ける要素もあります。
震災時規制自体は覚悟している人は多いと思いますが、
その時に発表された規制期間は実に1ヶ月です。
例えば、首都圏の環七や青梅街道、日光街道といった主要幹線が使えなくなると
経済的にも莫大な影響を及ぼすことになるでしょう。このように現実的な影響が強くなる意味で
ストレスが溜まる生活を強いられることは、震災時には決して珍しいことではありません。
通れる道なのに、優先順位に阻まれて通らせてくれない――
そういった不満に皆さんは果たして打ち勝つことができるでしょうか。
某位置情報ゲームでも抜け道を探し、その方法が一瞬でネットで拡散される時代ですし、
ある意味やったもん勝ちになりつつあるこの世界は、
"自分もやらないと負ける世の中"が如実に表れています。
震災では特にそのような人々の愚かな部分が露呈しやすくなります。
将来起こりうるその震災、大都市圏を直撃した時にそのような混乱と闘わなければなりません。
実際に近代の都市型大震災で、形は違えどすでに起きているのです。
世論に左右される混乱に塗れた震災というケースも、しっかりと覚悟し、
想定しておく必要があるのです。

今回は、
「大地震だけが契機じゃない」をテーマにお伝えしていきます。

今では全国の市町村に各地の震度が知られるようになりましたが、
実はこの震災がきっかけで全市町村に地震計が設置されるきっかけにもなっています。
というのも、やはりこの地震を始めとして局地的な被害をもたらすこともある地震は、
もっと細かく情報が必要であることが、この地震で認識させられました。
今でも言われるように、あの現場からこっちの方角はあまり被害がなかったとよく言われます。
また、震災当初は大阪で震度4、京都で震度5ぐらいしか情報がなく、
神戸では7と報道されたのは、後日の話です。朝になって神戸市の被害状況がわかり
震度6とされましたが、この情報でも足りなかったぐらいなのです。
また体感震度と被害の程度で震度も決まっていましたが、この翌年から全て機械で
自動検知されるようになりました。これまで長野県西部地震や今市地震も震度4でしたが、
もっと早くからこのシステムがあれば、日本の気象庁に残されている震度は、
直下型地震を中心にもっと震度6や7が残されているはずなのです。

日本に限らず世界中どこでもそうですが、人類はどうしても
災害の発生で痛い思いをして、それが契機になって初めて対策に取り組まれていくことが多いです。
故に時々「構えている時に大地震来てほしい」と懇願する輩にわずかながら同情したくなる場面も
管理者である自分さえも時々思うことがあります。もちろん、文字だけではそういった意図が
早々伝わらないので、不安を煽ることとして基本は全て放送内で願望系はNGにさせて頂いていますが
地震の実態がわからないからといって、防災に取り組むきっかけを作れないわけではありません。

過去の経験談を聞いて、その恐怖が伝わってこれたならばそれが契機になっても良いのです。
特に今日は阪神淡路大震災の日ですから、明日から―― いえ、今日から何か地震に対する
意識を定期的に持ってみるというのはいかがでしょうか。

ただし、既に不安な人が持っても意味はありません。むしろ不安を抱えているのであれば、
しっかり対策を取る為にまず行動しましょう。今まで放送内でもここでもずっと言い続けています。
震災が怖いなら今動くのです。だから怖いままになるのです。大地震は突発的に起こり、
前兆など「もうすぐ」という概念はかなり大雑把なものでしかありません。
その1秒前まで平和な世界が突如として一変するのです。その認識をしっかりもちましょう。
地震を契機に強くなる文化に流されてはいけません。一人一人なら自由なタイミングでできます。
災害の多かったつい去年の1年間を風化させてはいけないのです。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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 地球という「生きた」星に住む以上、況してやこの日本のように新しくプレートのつなぎ目だらけの国土に住む以上はことに「地震」「津波」「火山」と地質に由来する災害は「いつかは判らないが必ず起こる」「他人事ではない」と常日頃からひとちひとりがしっかりと「自覚」して備えをおこたらないことが非常に肝要ですね。
 今日の震災の日もですが、こういう日をきっかけでも良いから、非常時の集合場所、避難場所の確認、備えの重要性など家族で改めて話し合ったり、再確認する機会に本当になってほしいものです。

No.1 71ヶ月前
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