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どうも、
管理者のNDです。
1月18日は、
天正地震から517年です。
この地震は、多数の被害記録が残っていて顕著な被害にも関わらず震源が不定な地震です。
一説では濃尾地震よりもはるかに強いとされているようです。
天正地震の特徴はまず、津波にあります。この地震は発生個所があまりにも広すぎていて、
それが震源の特定に至っていない理由の一つになっています。まず、この地震では
太平洋と日本海、双方で津波が発生してどちらも被害を受けていることがあり、
それに加えて東北の沿岸や琵琶湖に津波襲来の記録が残っています。
もう一つの特徴は地震による被害の大きさと膨大な範囲です。
中部~近畿にかけて大名が2人が死亡し、城も2棟が全壊、倒壊した城は更に多くあります。
特に著しい被害だったのが帰雲城で、ここは周辺集落ごと山崩れが起き、
内ケ島氏理と一族もろとも滅亡しました。
蟹江城や長島城といった愛知から三重にかけての伊勢湾周辺も大きな被害を受けており、
更に京都では仏像が数百にわたって倒れるなどもしました。
故にこの震災は、日本の歴史さえも揺るがすほどの自然災害と言えるでしょう。
あまり歴史上で語られない地震なのですが、戦乱の戦国時代は地脈も乱れていたのかもしれません。
今回は、
「人智を超えた大震災」をテーマにお伝えしていきます。
自然災害は、人の上に立つ自然界の恐怖を掻き立てます。時として、人の想像では知りえない形で
大震災は起きるかもしれません。しかし、そのような事態が現実的であればまだしも、
非現実的な要素であれば、そのような事態をいちいち考えるのは得策ではないです。
この世は確かに"リスク0%"という楽園は存在しません。日本に住んでいるのであれば、
どの地域にいても、差はあれどある日突然の大地震に見舞われる可能性は存在します。
ただし、その限りなく0%に近いような確率まで皆さんは心配する必要が果たしてあるのか、
そこは時として疑問に思う部分があります。
先日話したような人災が巻き起こすネットや現実的に起こりうるトラブルですが、
この場合は、0%に近くても比較的高い確率で想定は十分できるレベルですから、
必要な想定とは言えると思います。
しかし、例えば首都直下型地震と南海トラフ巨大地震が同時に起こるとか、
M9の内陸直下型地震とか、想定もされていないような超巨大な災害、もしくはその連鎖といった
事例は、無理矢理にでも考えることはただ単順に精神的な疲弊を起こすだけになってしまいます。
もし、そのような事例が考えられるなら日本の未来は真っ暗どころか、光がなくなります。
自然災害は何も地震に限った事ではありません。世紀末のような世界を想像するなら
明日小惑星が発見されて、しかも1週間も猶予がないうちに日本など瞬時に壊滅してしまう――
そんなことも0%ではないでしょう。しかし、それを突きつけられてあなたがどうするかというのを
いちいち考えるのはどうかと思います。
例えば、
・F4以上の竜巻が日本で起きる
・M7級の内陸直下型地震が数日のうちに複数箇所で起きる
・M9の地震が再来
・スーパー台風(いわゆる米国カテゴリー5)の襲来
・沖縄や小笠原で大雪
・隕石群が突如として日本の都市圏に次々落下
・新型で致死率の高い脅威のウイルスが東京から大流行しパンデミック
・富士山が大噴火し、別の火山も次々噴火
・ゲリラ豪雨で300mm/hの雨が首都圏を襲う
・太陽風で世界中のネットワークがダウンし文明の現代社会は滅亡
――まず、これらのようなことを想像している人はやめてください。
むしろこのような災害をいつも想定しているのは、もはや願望にすら聞こえますから、
放送内でもこのような話題を出すことは控えていただきますようにお願いします。
被害の想定はあらゆることを考える必要がありますが、まず非現実的な被害想定はしないようにし、
どんな災害でも起こりうるようなことからまずは考えていくことをオススメします。
このような思考でそこそこ良いのは、M6級の直下型地震で実際に起きている被害を
想定することです。M6程度であれば、どの地方でも数十年あれば一度ぐらいは経験する規模で、
どこでも被害の可能性が想像できます。場所については"現実的にありえない"という所は
ありません。実際、北海道では留萌地方やオホーツク地方でさえも震度5を引き起こすような地震が
起きています。普段ではまず考えられないような場所ですが、場所については人が推定で作った
可能性ですから、0%に近くても実際には全然高いということは考えられるのです。
話がずれてしまいましたが、M6程度の地震では例えば道路に亀裂が生じたり、
都市圏であれば、その日の間は交通網が麻痺するなどといった事例が起こりえます。
割と短期間で大きく影響を受けるのが特徴的な交通機関が、実際にどうなるのかを
調べてみると良いかもしれません。最もいい事例としては、2005年に発生した千葉県北西部地震が
あります。もちろん、3.11の関東地方の事例を見る分にも構いません。
交通網以外であれば、家具が倒れる程度の被害を想定しなければなりませんが、
大事な我が家が倒壊するほどの危険性は低くはなります。
人知を超えた大震災は一生のうちで来るかどうかはわかりません。
起きればさぞ東日本大震災を遥かに超えるような大災害が起きることだってあるかもしれないです。
しかし、そのような限りなく0に近い非現実的な想定を考えたところで、限界があります。
まずは大きい事を考えるよりも、起きやすい事例から対策を考えて、整えていくことが
重要な防災においての考え方になるのです。中大規模の地震で役に立つ防災は、
大震災のような規模の時でも、大半は無駄にはなりません。
我々には、まず小さなところから考えていくことが防災の第一歩となるのです。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
1月18日は、
天正地震から517年です。
この地震は、多数の被害記録が残っていて顕著な被害にも関わらず震源が不定な地震です。
一説では濃尾地震よりもはるかに強いとされているようです。
天正地震の特徴はまず、津波にあります。この地震は発生個所があまりにも広すぎていて、
それが震源の特定に至っていない理由の一つになっています。まず、この地震では
太平洋と日本海、双方で津波が発生してどちらも被害を受けていることがあり、
それに加えて東北の沿岸や琵琶湖に津波襲来の記録が残っています。
もう一つの特徴は地震による被害の大きさと膨大な範囲です。
中部~近畿にかけて大名が2人が死亡し、城も2棟が全壊、倒壊した城は更に多くあります。
特に著しい被害だったのが帰雲城で、ここは周辺集落ごと山崩れが起き、
内ケ島氏理と一族もろとも滅亡しました。
蟹江城や長島城といった愛知から三重にかけての伊勢湾周辺も大きな被害を受けており、
更に京都では仏像が数百にわたって倒れるなどもしました。
故にこの震災は、日本の歴史さえも揺るがすほどの自然災害と言えるでしょう。
あまり歴史上で語られない地震なのですが、戦乱の戦国時代は地脈も乱れていたのかもしれません。
今回は、
「人智を超えた大震災」をテーマにお伝えしていきます。
自然災害は、人の上に立つ自然界の恐怖を掻き立てます。時として、人の想像では知りえない形で
大震災は起きるかもしれません。しかし、そのような事態が現実的であればまだしも、
非現実的な要素であれば、そのような事態をいちいち考えるのは得策ではないです。
この世は確かに"リスク0%"という楽園は存在しません。日本に住んでいるのであれば、
どの地域にいても、差はあれどある日突然の大地震に見舞われる可能性は存在します。
ただし、その限りなく0%に近いような確率まで皆さんは心配する必要が果たしてあるのか、
そこは時として疑問に思う部分があります。
先日話したような人災が巻き起こすネットや現実的に起こりうるトラブルですが、
この場合は、0%に近くても比較的高い確率で想定は十分できるレベルですから、
必要な想定とは言えると思います。
しかし、例えば首都直下型地震と南海トラフ巨大地震が同時に起こるとか、
M9の内陸直下型地震とか、想定もされていないような超巨大な災害、もしくはその連鎖といった
事例は、無理矢理にでも考えることはただ単順に精神的な疲弊を起こすだけになってしまいます。
もし、そのような事例が考えられるなら日本の未来は真っ暗どころか、光がなくなります。
自然災害は何も地震に限った事ではありません。世紀末のような世界を想像するなら
明日小惑星が発見されて、しかも1週間も猶予がないうちに日本など瞬時に壊滅してしまう――
そんなことも0%ではないでしょう。しかし、それを突きつけられてあなたがどうするかというのを
いちいち考えるのはどうかと思います。
例えば、
・F4以上の竜巻が日本で起きる
・M7級の内陸直下型地震が数日のうちに複数箇所で起きる
・M9の地震が再来
・スーパー台風(いわゆる米国カテゴリー5)の襲来
・沖縄や小笠原で大雪
・隕石群が突如として日本の都市圏に次々落下
・新型で致死率の高い脅威のウイルスが東京から大流行しパンデミック
・富士山が大噴火し、別の火山も次々噴火
・ゲリラ豪雨で300mm/hの雨が首都圏を襲う
・太陽風で世界中のネットワークがダウンし文明の現代社会は滅亡
――まず、これらのようなことを想像している人はやめてください。
むしろこのような災害をいつも想定しているのは、もはや願望にすら聞こえますから、
放送内でもこのような話題を出すことは控えていただきますようにお願いします。
被害の想定はあらゆることを考える必要がありますが、まず非現実的な被害想定はしないようにし、
どんな災害でも起こりうるようなことからまずは考えていくことをオススメします。
このような思考でそこそこ良いのは、M6級の直下型地震で実際に起きている被害を
想定することです。M6程度であれば、どの地方でも数十年あれば一度ぐらいは経験する規模で、
どこでも被害の可能性が想像できます。場所については"現実的にありえない"という所は
ありません。実際、北海道では留萌地方やオホーツク地方でさえも震度5を引き起こすような地震が
起きています。普段ではまず考えられないような場所ですが、場所については人が推定で作った
可能性ですから、0%に近くても実際には全然高いということは考えられるのです。
話がずれてしまいましたが、M6程度の地震では例えば道路に亀裂が生じたり、
都市圏であれば、その日の間は交通網が麻痺するなどといった事例が起こりえます。
割と短期間で大きく影響を受けるのが特徴的な交通機関が、実際にどうなるのかを
調べてみると良いかもしれません。最もいい事例としては、2005年に発生した千葉県北西部地震が
あります。もちろん、3.11の関東地方の事例を見る分にも構いません。
交通網以外であれば、家具が倒れる程度の被害を想定しなければなりませんが、
大事な我が家が倒壊するほどの危険性は低くはなります。
人知を超えた大震災は一生のうちで来るかどうかはわかりません。
起きればさぞ東日本大震災を遥かに超えるような大災害が起きることだってあるかもしれないです。
しかし、そのような限りなく0に近い非現実的な想定を考えたところで、限界があります。
まずは大きい事を考えるよりも、起きやすい事例から対策を考えて、整えていくことが
重要な防災においての考え方になるのです。中大規模の地震で役に立つ防災は、
大震災のような規模の時でも、大半は無駄にはなりません。
我々には、まず小さなところから考えていくことが防災の第一歩となるのです。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。