どうも、
管理者のNDです。

1月30日は、
三戸地方地震から117年です。


この地震は、前回が沖だった地震だったのに対し、この地震は直下型地震で、
数多くの地割れが起こるなどといった被害が発生しました。
三戸町が震源ではありましたが、八戸市や豊崎村の方が被害は大きく、
家屋土蔵の亀裂なども相次ぎました。この地震の規模はM7.0であったことから、
直下型地震でも、そう局地的とは言えず、東通村など下北郡の方まで損害被害があり、
岩手県に至る場所や、津軽地方では外で大きな被害こそなかったものの、
時計が止まるなどといった屋内ではそれなりの地震影響を受けています。

今回は、
「文字での表現に注意」をテーマにお伝えしていきます。

ネットで情報を伝える際には気をつけたほうがいい表現がいくつかあります。
自分が正しく伝えたつもりでも、相手には間違った伝わり方になっている可能性もあります。
特に大地震などが起きた時は、何気ない一言が失言として捉えられて、それがあっという間に
不確定情報にも関わらず、大きく拡散されかねない事態になりかねないのです。

今の時代は、我先に目立ちたい、一番に情報を伝えたほうが勝ちといったような文化が
蔓延していますが、災害時にそのような思考を持ち続けていると、大混乱を招きます。
大したことがないはずの地震が、必要以上に"情報"に振り回される―― といった事態もあります。

当チャンネルでも、その辺りは非常に警戒していますが、色々な意味で限界があります。
最近では関東に地震が来るだけで1秒に10コメント近い投稿がなされることもある状態ですから、
ごく数秒の間に規制や警告文をかけることも難しいので、そもそもそのようなデマまがいの
発言がないことを祈るしかないのです。正直、馬鹿な破滅願望の方が可愛いとさえ思うぐらいです。

さて、自分が意図しない形でそのチャットメッセージがとんでもない誤解を招かないよう、
当放送でよく使われる言葉と、その誤解の可能性について今回は紹介します。

まず、一番よくあるのが
「最近地震が多いですね」・「最近地震少ないですね」です。
あなたには記録を見て何気なく事実をそのまま言ったつもりでも、
当放送にはこの文章が投下されるタイミング次第では、嫌気をさされる場合があります。
具体的にどう思われるかというと、
せいぜい「そうですね、ちょっと心配です」ぐらいで終わるのが普通ですが、
感性の高い人だと「大地震に期待しているの?」とか
「少ないから何?これから多くなると思っているの?」と先を見据えて思われる場合があります。
このような事態は、そう勝手に思う人も思い込みが激しい人ですが、
具体的に書けずに誤解を招かねない文を書いてしまった自分にも問題があります。
自分自身、ちょっと省略して書いたつもりで誤解を招いたことが何度もありますから、
言葉はしっかり書かないとダメだと感じることもあります。
つい最近も、"誰にむけて言ったのか"を言わなかったことで、他の人が自分が指摘されたと
思われてしまったことがあります。それぐらい、チャットというのは不特定多数の人が見ている場で
コメントを慎重に選ばなければなりません。

上記の場合は、「最近地震が多くて少し不安です」など、自分の思いもちょっとだけ書けば、
誤解を防ぐことができますし、他の人から不安を和らげるアドバイスをもらえる機会にもなれます。

他にもよく誤解される文章を書いてみましたので、このような表現を使うときは注意してください。

×「また来そう」
→大地震後は確かに地震活動が活発化しますが、
前述同様「次の地震を願望している」と思われる危険性があります。
◎「まだ地震がありそうな気がして、不安です」と正直に書きましょう。せめてこれぐらいなら
嫌な誤解をされることなく、互いに嫌な気持ちにならず済みます。
但し「不安です」「怖いです」の連呼は、"かまってちゃん"と思われる為、ほどほどにしましょう。

×「すごいでかかった」「めっちゃ怖かった」
→これでも報告があるだけ嬉しいのですが、実はこのような報告では抽象的な表現で、
人によっては震度2さえも「でかい」と感じる人もいれば、
震度5弱でも「こんな程度か」で済む人など、ここでは全国のリスナーがいますから、
かなり見る人によって「その地域はそれぐらい揺れたのか」と思う幅が変わってしまいます。
できるだけ抽象的な表現を避けてもう少し具体的な被害報告を兼ねていうとわかりやすいです。
◎「本棚から本が落ちてきた」「電灯がかなり揺れて怖かった」「体感震度3ぐらいあった」
と、気象庁の用語にもあるような感じで表現するとその地域がどのぐらいの揺れだったのか、
偏りなく伝えることができます。

×「画面見辛い」
→意外と我々が返答に困るのがこのコメントだったりします。見づらいだけでは
配置なのか、解像度なのか、色合いなのか、文字なのか、ソフト・アプリ自体なのか、
それらがわかりません。こちらとしても対処に困ってしまいますので、具体的に書いてもらうほうが
嬉しいのです。せめて、どうして欲しいか書くだけでも変わってきます。
◎「画面のコメント文字見辛いので少し大きくして欲しい」「画面がすごくボヤけて見えます」
ちなみに、いずれも管理者が在席していることが前提になります。特に前者は配信者がいないと
話になりませんから、まずは配信者の状況がどうなっているかだけでも見てください。
また、YouTubeや184では読み上げがない為、ずっと見ている訳ではない我々管理者が誰も
気づかないままコメントが流れてしまうこともあります。そういう意味では、ニコ生の第一放送で
常日頃からコメントしてもらえると嬉しいです。

×「会見で『2~3日地震警戒』って言っていたよ」
→気象庁の会見をよく知っている人であれば大丈夫ですが、何も知らない人がこれだけ見ると、
2~3日の間にまた同程度の地震が起きると気象庁が直々に言ったと勘違いする人が出てきます。
あまり省略して要約でお伝えするのは危険ですから、誤解を生まない「可能性」といったワードは
必ず添えてください。また、無知な方が悪いなどと言うのはここでは御法度ですから、
初見や知識が乏しい人にもわかるように書いてあげるほうが、質の高い情報提供になります。
◎「以前に事例があったとして特に2~3日は同規模程度の地震が起きる可能性があるので注意です」
特に大事な情報を伝えるときは、長くなっても構いません。正確に誤解の無い情報を伝えることが
大事ですから、ここは守ってください。ネットの文化だとたまに「長文うざい」と言われることが
ありますが、ここは長文ありきで問題ありませんから、変な誤解されることのほうが
より"うざい"ので、躊躇いなく詳しく情報を伝えてください。

また、Yahoo!ニュースなどでは見出しの文字数が定められているなどの理由から、
長文で詳細が伝えきれない欠点があります。故に妙な誤解を招くおそれも少なからずあります。

×「地震で安否不明多数、○○で山崩れも Yahoo!ニュース」
→この場合、もっと伝えたいニュース内容があるはずなのですが、場合によっては
山崩れに巻き込まれた人がいるのかと真っ先に思って、記事を見てみたらその山崩れは無人地帯で
被害者が誰もいなかった―― なんてこともあります。特に民間の記事は、インパクトを求めていて
災害の記事でも構わず、注目を集めさせる意図が存在しますので、見出しだけ貼り付けるのは
推奨できません。自分がコピペなどを嫌うのは、このようなことが存在しうるからです。
◎「Yahoo!ニュースによると、この地震で○○中心に安否不明が多数いるようです。
  更に○○では山崩れもあったようです。(人的被害は、なし)」
見出し以上前文未満ぐらいの文章で伝えられるとベターですね。ニコ生では75文字、
YouTubeでは200文字まで、一度に投稿可能です。

簡単な例としては今回はこんなところです。他にも様々な指摘ポイントはありますので、
ロムっている時に、妙なやりとりが残っていたりしたら、人の振り見て我が振り直せという
言葉の通り、妙な誤解でトラブルを引き起こすことがないように、
慎重に言葉を選ぶようにしてください。



今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。