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どうも、
管理者のNDです。
6月9日は、
熊ノ平駅大規模崩落事故の日(1950)から69年です。
現在は亡き、熊ノ平駅ですが当時信越本線だったこの駅は
鉄道ファンなら憧れる人もいるアプト式鉄道の区間です。
しかし、その熊ノ平駅は険しい峠越えの途中にある駅が故に自然災害などには滅法弱い区間でした。
この年の6月からこの熊ノ平駅周辺の碓氷峠では雨が続いていて、
上旬には累計雨量150mmを超える程となりました。その後8日夜に最初の土砂崩れが発生、
その時点ではまだ人的被害がなかったのですが、当日となる9日の朝、
作業に難航を示している時に、より規模の大きな土砂崩落が発生し、作業中の人員などが
大量に埋まりました。手作業の救出作業を行っている時、更に2日後に3度目の土砂崩落、
12日に4度目の土砂崩落が立て続けに起きる、泥沼の連鎖が続き現場は線路ごと
2mの土砂に埋まりました。
結果的に、死者50人という凄惨な事故となってしまいました。二度目の崩落はほとんどが殉職です。
この事故と飯田線のトンネル崩落事故の時期も重なったことから、徐々にローカル線の保守に
疑問の声が上がるなど、国鉄の信頼が少しずつ低下する発端ともなりました。
今回は、
「山沿いは大雨の時点で警戒」をテーマにお伝えします。
山沿いは平地などとはまるで違う災害のリスクを持っています。
都会暮らし・都会育ちでは全くわからないと思いますが、想像以上に大雨が降るだけで
道は危険がいっぱいになります。場所によってはもあります。
特に人通りがほとんどない細い道などでは、大規模に崩れてしまうこともあります。
実際に土砂災害警戒情報などを見ていれば分かると思いますが、
大雨で雨レーダーが赤の部分が1~2時間でも続くだけで、山が主体の自治体では
すぐに土砂災害警戒情報が優先的に発表されていきます。しかし、これは強ち大袈裟でも
何でもありません。本来であれば、大雨の山などちょっと雨が強くなっただけで結構危険です。
川でも増水の危険性があり、ちょっと気を抜くと道なき場所など水没してしまうことはザラですから
本当に危ないのです。都心での大雨は正直言ってまだ浸水被害にだけ注意していれば良いですが、
土砂崩れは大規模なものになれば、広い範囲になんでも飲み込む危険なものになります。
24時間で400mm以上の雨ともなれば、山津波クラスの崩落が起きてもおかしくないのです。
人家の近くにも集落はおろか、ちょっと斜面がはっきり見えるような場所に住んでいれば
それだけで危険を大きく伴います。雨が上がった後も数時間は危険な状態が続きますから、
例え土砂災害警戒情報が解除されたとしても、警報が解除されても当面は、
無暗に崩落危険のある地域にはいかないようにしましょう。
尚、元から土砂災害が起きやすい地域には看板が立てられています。
近くに「土石流危険渓流」とか、「急傾斜地崩落危険区域」、
「土砂災害警戒区域」などを見かけた時は、悪天候の兆候がある場合にはこの区域から
早いうちに立ち退くようにしておきましょう。
今からできる防災として、これらの区域が近くにないかを予め調べておくと良いです。
意外なことに、都市部でも坂が多い地域ではこの看板が立っていることがあります。
もしやと思ったら、ちょっと周囲を調べてみると役に立ちますよ。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は沖縄で起きた、与那国島近海地震(1947)の日です。
管理者のNDです。
6月9日は、
熊ノ平駅大規模崩落事故の日(1950)から69年です。
現在は亡き、熊ノ平駅ですが当時信越本線だったこの駅は
鉄道ファンなら憧れる人もいるアプト式鉄道の区間です。
しかし、その熊ノ平駅は険しい峠越えの途中にある駅が故に自然災害などには滅法弱い区間でした。
この年の6月からこの熊ノ平駅周辺の碓氷峠では雨が続いていて、
上旬には累計雨量150mmを超える程となりました。その後8日夜に最初の土砂崩れが発生、
その時点ではまだ人的被害がなかったのですが、当日となる9日の朝、
作業に難航を示している時に、より規模の大きな土砂崩落が発生し、作業中の人員などが
大量に埋まりました。手作業の救出作業を行っている時、更に2日後に3度目の土砂崩落、
12日に4度目の土砂崩落が立て続けに起きる、泥沼の連鎖が続き現場は線路ごと
2mの土砂に埋まりました。
結果的に、死者50人という凄惨な事故となってしまいました。二度目の崩落はほとんどが殉職です。
この事故と飯田線のトンネル崩落事故の時期も重なったことから、徐々にローカル線の保守に
疑問の声が上がるなど、国鉄の信頼が少しずつ低下する発端ともなりました。
今回は、
「山沿いは大雨の時点で警戒」をテーマにお伝えします。
山沿いは平地などとはまるで違う災害のリスクを持っています。
都会暮らし・都会育ちでは全くわからないと思いますが、想像以上に大雨が降るだけで
道は危険がいっぱいになります。場所によってはもあります。
特に人通りがほとんどない細い道などでは、大規模に崩れてしまうこともあります。
実際に土砂災害警戒情報などを見ていれば分かると思いますが、
大雨で雨レーダーが赤の部分が1~2時間でも続くだけで、山が主体の自治体では
すぐに土砂災害警戒情報が優先的に発表されていきます。しかし、これは強ち大袈裟でも
何でもありません。本来であれば、大雨の山などちょっと雨が強くなっただけで結構危険です。
川でも増水の危険性があり、ちょっと気を抜くと道なき場所など水没してしまうことはザラですから
本当に危ないのです。都心での大雨は正直言ってまだ浸水被害にだけ注意していれば良いですが、
土砂崩れは大規模なものになれば、広い範囲になんでも飲み込む危険なものになります。
24時間で400mm以上の雨ともなれば、山津波クラスの崩落が起きてもおかしくないのです。
人家の近くにも集落はおろか、ちょっと斜面がはっきり見えるような場所に住んでいれば
それだけで危険を大きく伴います。雨が上がった後も数時間は危険な状態が続きますから、
例え土砂災害警戒情報が解除されたとしても、警報が解除されても当面は、
無暗に崩落危険のある地域にはいかないようにしましょう。
尚、元から土砂災害が起きやすい地域には看板が立てられています。
近くに「土石流危険渓流」とか、「急傾斜地崩落危険区域」、
「土砂災害警戒区域」などを見かけた時は、悪天候の兆候がある場合にはこの区域から
早いうちに立ち退くようにしておきましょう。
今からできる防災として、これらの区域が近くにないかを予め調べておくと良いです。
意外なことに、都市部でも坂が多い地域ではこの看板が立っていることがあります。
もしやと思ったら、ちょっと周囲を調べてみると役に立ちますよ。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は沖縄で起きた、与那国島近海地震(1947)の日です。