どうも、
管理者のNDです。
6月13日は、
後志地震(1792)から227年です。
かなり意外と思う方もいらっしゃいますが、後志地方の沖、
つまり積丹半島沖で発生した大地震が存在します。その代表的なものの一つが、
この後志地震になります。この地震の規模はM7.1でしたが、どれだけの被害が起きたのかは
当時アイヌ国で文字を持たなかった為に非常に情報が少ないものですが、
僅かに残っている情報からは、津波を伴ったこと、そしてその津波で死者が5人程度出たことが
倭人の文献で残されています。
M7.1でも十分に死者を伴える地震であった他、現状ではまるで考えられないですが
北海道の日本海側でも大地震が起きた事例は比較的あるのです。
ちなみに1940年代など、気象庁の記録上で奥尻島以外にも2回大きな地震の記録は残っています。
とにかく分かることは、大地震は場所を選ばないことということです。
当放送でも地震がほとんどないことで有名(?)な、神恵内村はこのような積丹半島沖での
地震で、津波による被害が懸念される地域です。日本海側で発生する地震には
決して地震が元々少ない地域でも他人事ではありません。
今回は、
「地震に関する些細な疑問集2」をテーマにお伝えします。
調べてみると、他にもまだ出てきたので今回は更に付け足しで疑問集をお送りします。
なるべくありきたりじゃないものを厳選してみましたので、
新しい知識入れに是非どうぞ。
Q11:津波はM6.5以上の地震から発生するのですか?
A11:いいえ、津波の発生目安はあっても明確にこの値から津波になりますということはありません。
これは、同じ規模でもメカニズムの違いや震源位置で津波の高さは変わってしまうからです。
Q12:逆にM6.0以下なら絶対発生しませんか?
A12:丁度、津波地震で最も有名な鳥島近海津波地震から、今日で35年になりますが
この地震の規模はM5.9で最大震度は1でした。しかし、津波を引き起こしやすい地震メカニズムで
あったことから、八丈島ではM6未満でも1.5m程度の津波を発生させました。
幸いこの地震で死者はいなかったものの、この津波地震は、静岡などにも達しています。
また、世界ではM5以下でも津波地震が発生したことがあります。
グリーンランドでは基本流氷ばかりなのですが、そこで発生した氷震という日本ではまず
起きない特殊な地震が起きて、M4級でも数十センチの津波が観測されたことがあります。
更に言うと、津波は地震が起きるから発生するとも限りません。
火山の噴火や豪雨で大規模な土砂崩落が起きてそれが海側に一気に流れ込むと、
津波が発生することがあります。島原大変肥後迷惑では山体崩壊によって熊本側では
地震なし(噴火及び前後の火山性地震はあっただろうが)で大津波が来襲しました。
同じような危機を持っている場所は日本にもいくつか存在し、
懸念されている物で比較的有名なのは、西之島になります。東側で山体崩壊を起こした場合は
西之島から小笠原まで津波が到達して大きな被害を受ける可能性があると指摘されています。
とはいえ、余程のことがない限りは基本そこまで気にする必要はないとは思います。
Q13:ジャンプしていれば地震を感じないはず・・。
A13:屋外の広い公園であれば揺れで怖がる場合はそうして紛らわすのも一つの手ですが、
屋内でそんなことしても自分がよろけて極めて危険です。また、上記でも震度7などの激しい揺れの
場合、縦揺れがジャンプの高さを超えてくることがあります。というのも、阪神淡路大震災では
断層が動いたことで隆起した場所があります。
つまり、隆起する側では階段5段分ぐらいは隆起しますのでジャンプなんかしても意味がないのです。
というか、身の安全を守ることを先決に考えてください。
実際にやったやつは転倒してけがしていたり、飛んできたものに当たって危険です。
特に頭はとても大切ですから、大それたことせず、最低でもそれぐらいは守ってください。
Q14:緊急地震速報鳴らなかったけど揺れたんだが
A14:緊急地震速報の発表基準は、
最大震度5弱以上と予測される場合に、震度4以上が予想される地域(およそ都道府県単位)に
発表されます。したがって予想震度3以下の地域では発表されることがありません。
Q15:緊急地震速報鳴ったけど全然揺れんかった
A15:上記と同じなのですが、地域単位で発表されている為、地盤や震源からの遠さなど、
僅かな違いでも震度が大きく変わることがあります。
地域別になると、震度6弱の隣が震度1なんてこともあります。
※3.12長野県北部地震で3回目の震度6以上の時、
栄村を含む長野県北部は震度6弱でしたが、長野県中部は震度1です。
広い都道府県だと、このように大きく違いが出てくる点に注意して
緊急地震速報の情報を扱ってみて下さい。
Q16:最近●●で地震多いな・・・
A16:地震が一時的に活発的になることはよくあります。日を置いて地震が何度かあったり、
近くの震源ながらも別の地震が起きることなども珍しくはありません。
不安がらず平常心で過ごすことが一番です。大地震はそういう時に来ることももちろんないとは
言えませんが、別に静かな時に突然来るケースだって普通にあるのです。
Q17:昨日すごい雲を見た
A17:雲がどんな形でも地震と結びつけないでください。
特に季節の変わり目では特徴的な雲がよく見られますが、大体それを珍しがって
不吉の前兆に捉えるようなコメントやツイートが話題になって持ち込む人がいますが、
お控え願います。季節の変わり目は空だって気候が変わるのですから、
よく見慣れない雲の形だって出てきます。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は、平成20年岩手・宮城内陸地震(2008)の日ですが、
明日の記事は、兵庫県を襲った兵庫雹害(1933)の日で紹介します。
管理者のNDです。
6月13日は、
後志地震(1792)から227年です。
かなり意外と思う方もいらっしゃいますが、後志地方の沖、
つまり積丹半島沖で発生した大地震が存在します。その代表的なものの一つが、
この後志地震になります。この地震の規模はM7.1でしたが、どれだけの被害が起きたのかは
当時アイヌ国で文字を持たなかった為に非常に情報が少ないものですが、
僅かに残っている情報からは、津波を伴ったこと、そしてその津波で死者が5人程度出たことが
倭人の文献で残されています。
M7.1でも十分に死者を伴える地震であった他、現状ではまるで考えられないですが
北海道の日本海側でも大地震が起きた事例は比較的あるのです。
ちなみに1940年代など、気象庁の記録上で奥尻島以外にも2回大きな地震の記録は残っています。
とにかく分かることは、大地震は場所を選ばないことということです。
当放送でも地震がほとんどないことで有名(?)な、神恵内村はこのような積丹半島沖での
地震で、津波による被害が懸念される地域です。日本海側で発生する地震には
決して地震が元々少ない地域でも他人事ではありません。
今回は、
「地震に関する些細な疑問集2」をテーマにお伝えします。
調べてみると、他にもまだ出てきたので今回は更に付け足しで疑問集をお送りします。
なるべくありきたりじゃないものを厳選してみましたので、
新しい知識入れに是非どうぞ。
Q11:津波はM6.5以上の地震から発生するのですか?
A11:いいえ、津波の発生目安はあっても明確にこの値から津波になりますということはありません。
これは、同じ規模でもメカニズムの違いや震源位置で津波の高さは変わってしまうからです。
Q12:逆にM6.0以下なら絶対発生しませんか?
A12:丁度、津波地震で最も有名な鳥島近海津波地震から、今日で35年になりますが
この地震の規模はM5.9で最大震度は1でした。しかし、津波を引き起こしやすい地震メカニズムで
あったことから、八丈島ではM6未満でも1.5m程度の津波を発生させました。
幸いこの地震で死者はいなかったものの、この津波地震は、静岡などにも達しています。
また、世界ではM5以下でも津波地震が発生したことがあります。
グリーンランドでは基本流氷ばかりなのですが、そこで発生した氷震という日本ではまず
起きない特殊な地震が起きて、M4級でも数十センチの津波が観測されたことがあります。
更に言うと、津波は地震が起きるから発生するとも限りません。
火山の噴火や豪雨で大規模な土砂崩落が起きてそれが海側に一気に流れ込むと、
津波が発生することがあります。島原大変肥後迷惑では山体崩壊によって熊本側では
地震なし(噴火及び前後の火山性地震はあっただろうが)で大津波が来襲しました。
同じような危機を持っている場所は日本にもいくつか存在し、
懸念されている物で比較的有名なのは、西之島になります。東側で山体崩壊を起こした場合は
西之島から小笠原まで津波が到達して大きな被害を受ける可能性があると指摘されています。
とはいえ、余程のことがない限りは基本そこまで気にする必要はないとは思います。
Q13:ジャンプしていれば地震を感じないはず・・。
A13:屋外の広い公園であれば揺れで怖がる場合はそうして紛らわすのも一つの手ですが、
屋内でそんなことしても自分がよろけて極めて危険です。また、上記でも震度7などの激しい揺れの
場合、縦揺れがジャンプの高さを超えてくることがあります。というのも、阪神淡路大震災では
断層が動いたことで隆起した場所があります。
つまり、隆起する側では階段5段分ぐらいは隆起しますのでジャンプなんかしても意味がないのです。
というか、身の安全を守ることを先決に考えてください。
実際にやったやつは転倒してけがしていたり、飛んできたものに当たって危険です。
特に頭はとても大切ですから、大それたことせず、最低でもそれぐらいは守ってください。
Q14:緊急地震速報鳴らなかったけど揺れたんだが
A14:緊急地震速報の発表基準は、
最大震度5弱以上と予測される場合に、震度4以上が予想される地域(およそ都道府県単位)に
発表されます。したがって予想震度3以下の地域では発表されることがありません。
Q15:緊急地震速報鳴ったけど全然揺れんかった
A15:上記と同じなのですが、地域単位で発表されている為、地盤や震源からの遠さなど、
僅かな違いでも震度が大きく変わることがあります。
地域別になると、震度6弱の隣が震度1なんてこともあります。
※3.12長野県北部地震で3回目の震度6以上の時、
栄村を含む長野県北部は震度6弱でしたが、長野県中部は震度1です。
広い都道府県だと、このように大きく違いが出てくる点に注意して
緊急地震速報の情報を扱ってみて下さい。
Q16:最近●●で地震多いな・・・
A16:地震が一時的に活発的になることはよくあります。日を置いて地震が何度かあったり、
近くの震源ながらも別の地震が起きることなども珍しくはありません。
不安がらず平常心で過ごすことが一番です。大地震はそういう時に来ることももちろんないとは
言えませんが、別に静かな時に突然来るケースだって普通にあるのです。
Q17:昨日すごい雲を見た
A17:雲がどんな形でも地震と結びつけないでください。
特に季節の変わり目では特徴的な雲がよく見られますが、大体それを珍しがって
不吉の前兆に捉えるようなコメントやツイートが話題になって持ち込む人がいますが、
お控え願います。季節の変わり目は空だって気候が変わるのですから、
よく見慣れない雲の形だって出てきます。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は、平成20年岩手・宮城内陸地震(2008)の日ですが、
明日の記事は、兵庫県を襲った兵庫雹害(1933)の日で紹介します。