菊地です。不徳の致すところ、「SONG-XX」は一度きりのライブで、活動を来年まで凍結することになったのは先日、お伝えした通りです。

 

 その際、代案として「拡大された花と水(菊地成孔sax、小田朋美piano、鳥越啓介bassfeut  QN  JUA」をアナウンスさせていただきました。

 

 私は天才と出会う、高い才能を天賦のものとしておりますが、今回は結果として、天才ばかりのセッションになるので非常にやりにくいです(笑)。真っ先に述べることは、QNは今回こそ参加するということです(笑・なんと、リハまで一緒にやっています)。

 

 とまれ、天才集団が作り出すサウンドがどう言ったものか、この企画は一度きりの企画ですので、純即興のアコースティックジャズ(アブストラクト)、ラップ、テキストリーディングの融合として、私が知る限り世界水準に達していると信ずるものであります。デリダとオーネットの如き無様なことは決していたしませんので、お楽しみに、刮目してご覧ください。

 

 2セット制ですが、私のライブでは例外的に、1セット目と2セット目ではセットリストが全く別になります。「全部即興なんだから、同じも違うもないだろ」と仰るのもよく理解しますが、セット中、たまに入る楽曲、準備されたテキストを元にしたテキストリーディングがあり、これが1st2ndでは全く違う。ということです。

 

 夏の終わりに、2セットともご覧いただき、我々が提示できる、すべての可能性、その一部を、全てご覧いただくことを商売コミで(笑)、強くお勧めいたします。それでは今夕。

 

 「拡大された花と水 feat.QN JUA」代表 菊地成孔