菊地成孔さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
「命を / 守る / 行動 / を / しましょう」
インフル自体はイナビル（口から思いっきり吸う白粉。何の他意もないですよ。ないですけど、物凄く楽しいねこれ、吸うの）吸って、あともうやる事ないんですが、やはり肉体的に、熱消耗がガツンと来てまして、立ち上がると結構、足に来たりするので（苦笑）、極めて静かに過ごしてました。今は何でしょうね、台風の目の中にでも入ったか、あんだけ大騒ぎしたモンスターが、シンゴジラみてえにプイっと逸れてくれたかで、雨も風もありません。
この歳になって、と言うより、自分のパースナリティーから申し上げて、こんなにシンプルヘッドにファシズムに敏感になる必要、ぜんぜん無いとしか思えないんですが（笑）、これも加齢でしょうか？全然関係ないと思いますが２、あれ、国が決めたのね、警報以上のレヴェルになったら、これをスローガンとして使いましょう、と云う、要するにコレですが↓
＜命を守る行動をしましょう＞
おっしゃる通り、マイケルムーアはミスリーダー（なんか、綺麗なリーダーさんみたいですが・笑）を自称しているので、「シッコ」は、NHKでご覧になった通り、キューバの医療システムの素晴らしさ（ご覧になった通り２、あれは、ゲバラが医師だった事に起因しています。ゲバラは最後に射殺される際に、ビビって変なところを撃った若い兵士に「そこを撃っても人は死なない。ここを撃て」と腹の急所を指で示しました）を敢えてアゲる事とで、合衆国の医療制度、保険制度の、ガザ地区並みの酷さを訴える。という、極端なやり方であって、キューバのアンビバレンツまでは踏み込んでいません。
キューバの医療と教育、音楽の驚くべき素晴らしさと、集団住宅がある日突然崩落して何の手立てもない。というアンビバレンスは、もっともっと世界中の人に知られるべきです。前にも言いましたが、ネットの検索というのは教養が身につく行為ではなく、潔癖さと不安症の人々の症状を一時的に抑えるだけです。ゲーム脳や受験脳と同じで、クリアした瞬間から、速度は違えど、忘却という段階に入ります。テレビと本にはソースの甘さがある。そこが人間に深く染み込むのだと思います。
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