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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>14

 いえいえ、せっかくですので祝辞はありがたく頂戴します笑。

 実のところ、相当ペテン(悪知恵)が働く僕でも、「どこが悪かったのか」がわかりません。NHKにとっては「<いだてん>の責任は取って欲しいですよね笑」だって大概だろうし笑、「よかった〜。ぶっ壊されていませんね。ネタ古いですけど」だって、良かないと思います。それだったら、僕が「都知事が嫌い」と個人的に言うぐらいは、セーフティーとは言わないけど、大したことじゃないんですけど、語るに落ちると言うか笑、と生徒のゆっ着があるのいかしら。と、誰もが思ってしまいますよね笑。

 そもそも、植草甚一を「悪いおじさん」だとして、それは良いけれども、「今、必要なんだ」という論旨は、僕ではなく高橋先生のものですし笑、それでゲストにキャラクター付けして、スタッフが避けたくて避けたくて仕方なかった(これは当欄の次回に書きます)「コロナの話題」を、なんとかくぐり抜けてたと思ったら(僕はご存知の通り、「(客人として招かれてまで)一言もの申さないと気が済まない人」でもなんでもないです)、「はい、最後にコロナに対して一言!短めに!」という進行もどうかと思いますし笑、それで、押し付けの「悪いおじさん」が、そこそこ悪いこと言ったら「誤解されるから」ということでカット。というのは笑、杜撰さもここ極まれりだと思いますね笑。

 僕の論旨は、最新の「ヒルズライフ」と、最終的に同じ着地点に落ち着きますが、開始点が違います。

 1)都庁は新宿にある(厳密には東新宿)。

 2)僕自身は、東京オリンピックの誘致は、賛成でも反対でもない。博打、しかもかなり負ける流れの博打だと思っているだけ(一回勝ってる賭場なんで)。

 3)しかし、石原都知事がオリンピック誘致の際に「歌舞伎町を浄化する」と言った。

 4)これは許さない(「時事ネタ嫌い」参照)。オリンピックはどうでもいいけど、都知事が歌舞伎町を「浄化」する、というのは、極言すれば差別発言である。

 5)それから色々あって、「朝ナマ都知事」は2人とも体たらくだったけど、歌舞伎町浄化とは言わなかった(それどころじゃなかった)

 6)いま、小池都知事が、コロナの集団感染に際して「歌舞伎町を浄化する」と、言った。

 7)オリンピックを誘致しようとたら歌舞伎町が浄化、オリンピックがウイルスで延期したら歌舞伎町を浄化笑。

 8)都知事=都政は、オリンピックと歌舞伎町の浄化を結び付けないでいられない。これは、歌舞伎町を、不潔で、性病やあらゆる感染症の巣窟だと思っている。という、日常的な差別意識の表れである。都知事がある地区をゲトーみたいに見做して、何かあると浄化浄化騒いでいいのか?「浄化」は、ヒトラーが使った言葉である。

 9)それでも、都庁が霞が関とか湾岸にあるなら、まあ新宿区民遊び人悪いおじさんサイドもイライラしない。

 10)都知事が歌舞伎町を東南アジアの売春窟みたいに差別するのは、他ならぬ都庁が、新宿(厳密には東新宿。言うまでもなく歌舞伎町は西新宿)にあるからである。膝下にゲトーがあれば、そりゃあ都知事も気が気でないだろう。

 11)しかも今回、小池は「志村さんの死は、最後の大仕事」と言う、厳罰に処されるに値する舌禍を起こした。志村けんは特攻隊員ではない。

 12)国民は腑抜けているから小池を暗殺もできないし、カラーボール一つ投げない。

 13)だったら、小池に教えてやる。禊の方法を。それは咳やくしゃみの時の所作を「アイーン」で、と、デフォルトで言うようにすることである。それを日本人の誇りだとすることである。紙一重で、志村けんを特攻隊に祭り上げないことである。

 14)「コロナについて一言」と言われれば、これしか言いたいことはない。そして、キャラ付けで毒舌の期待値を上げ、放送終了直前の時間も言葉を選ぶ暇もないタイミングで「はい一言、短めに」と振られたら、ああ言うしかない。

 15)それがカットされた。

 これだけの事です。NHKをぶっ壊すとは全く思いませんが笑、NHKはレフトなのライトなのか、セーフティーレフトで良いとこ取りしたいなら、スタッフとパーソナリティーと局アナのアンサンブルが杜撰すぎると言われても仕方がない。

 と、言う感じですね笑
No.15
56ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 あちこちで話しておりますのでご贔屓筋の皆様はご存知だと思いますが、僕はザ・ドリフターズ世代ですが、諸般の運命によってハナ肇とクレージーキャッツ独立戦線世代であります。    ザ・ドリフターズは、あくまで僕にとって、ナベプロ×東宝映画に於ける、クレージーの次世代グループとして、数本の映画を見、「全員集合」という番組が整う以前の、今だと YouTube でかなりの数が観れる「まるで菅田将暉のようにハンサムで人気があるカトちゃん」時代の、「テレビ番組に於けるヒット曲歌手としてのパフォーマンスが」、「後に確立される下品とグロテスク」「とは全く無縁の、クールでスマートでグルーヴィーでファンキー」だった記憶。にとどまっており、言うまでもなくそこには故人はいません。    (*一番ヤバいのが コレ )    僕にとって故人は、あらゆる芸能史の中に置いた1ピース(としての意義も多大なるものがあると思いますが)よりもはるかに、「コメディアンはモテる」と云う、ダンディで可愛い、独身貴族の代表として君臨していました。    故人のような偉大なコメディアンの訃報が、どうにもこうにも厄介な、この疫病の話とニコイチで報道され、人々もニコイチで話題にするしかない(このタイミングと話題性には、そこに至らせる強制力があるので)世界が、どのアーティストも試金石だと言われる「3 rd アルバム」の A 面に深い深いバラッドとして置かれた、と云う事実を前にですね、僕が当ブログで出来ることは何かな?と、ない頭で考えまして、以下、まずは記憶力自慢をします。  
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