「部屋が汚い」とネットの向こうにいる人に言ってしまう。というのはアーティストやタレントさんやアイドルさんといわずとも、一般の女性がＳＮＳに可愛いペットちゃんかなんかの写真をアップしたときに映る部屋の整頓具合に対して、そのような弁をいう男が居たり、女の子が深夜に「お腹が減った、なにか食べようかな」とつぶいやたら「太るよ？」とメンションを送るのと同じ、もっともダメなおっさんの典型で、そういうことを言われた人はたいそう気持ち悪いと思うのですが、菊地さんに対してもそういうことを述べるやつがいたことに僕は「うへー」となりました。そういうことをする人には「あの……イラついていて喧嘩を売りたいにせよ、欲情しているにせよ、相手のことをちゃんと見たほうが良いですよ？そうしないと、その反射的に伸ばした手の先が無くなっちゃいますよ」と思うのですが、僕は不親切なのでしませんけれど（なので喧嘩を買ってやるということの親切さが良くわかります）。（それと汚い部屋というのは、ベーコンのアトリエとか、乱雑な部屋程度でも、バスキアの自宅みたいに、映してはいけないものが至る所にあるようなものだよ。とも思いました・笑。あとこれは安易な発想ですけれど、本の山言うとゴダールを連想します。『アワーミュージック』ではゴダールのそばにいつも本の山があった気がするなぁ、みたいに。）

　人の気持ちが分かる、という際の移入や投影の力を、最近改めて恐ろしいなぁと僕は実感していて、ファン→アーティストというのはそれがものすごく強く働くことを実感しながらも、それを認めて冷静になろうと実践してみているつもりではあるのですが、上記の人の場合のようにＳＮＳは構造として移入や投影の力をものすごく強く働かせるんじゃないかなぁ、とこれも最近、思うようになりました。テレパスというのは、考えれば自己と他者の統合性が失われている状態なわけですよね。
　非ＳＮＳの話としては、こういう事態になった際にまずインスタントラーメンが品切れになって、これは普段外食を中心に食事をとっていた人の自炊のためや、家に居る子供の昼食のために買う人が増えた、というのはすぐにわかったのですが、その品切れも収まった後に小麦粉が近所のどのスーパーでも売り切れていて、なんじゃろ！？と思ったら、みんな家に居るので餃子を皮から作ったりパンを自作したり、家族のために、あるいは家族と一緒にホットケーキやクッキーを作るために小麦粉を買う人が増えたという話らしくて、需要と供給の話とはいえ、みんながその気になれば小麦粉さえも品切れになることに気分がよくなりました（おかげで、僕は好物のお好み焼きが作れなかったのですが・笑）

　調理用の衣類を購入されたのですね！コックコートから和食のネクタイと白衣のスタイルやエプロンまで、調理用のユニフォームって着た人を、すごく格好良くに見せるか、すごく可愛く見せるかですよね。初心者を格好良く見せたり、シェフの人格者も、裏で蹴りまくっているシェフも同じように可愛く見せたり、もちろんストレートに料理名人をさらに格好良く見せたりもあって。『ナルズキッチ』の調理内容ももちろんですが、菊地さんがどのようなものをお召しになって、どのようなルックになるのか、ということもすごい楽しみにしております！（自分勝手なファンとしてはどこかの気持ち悪いやつの出現よりも、こっちのほうがニュースです！）

　（ひとつまえの日記のコメント欄にて、クールについてご教示くださいましてありがとうございました。スコーン！とインストールされたように感じます。ほんとうに出来るようになるのはもっと先でしょうけれども、身に沁みました。）