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杉本隆さん のコメント

>>10
>>10
エメリッヒはドイツ人ですから、ハリウッドではより声高に「アメリカ最高!」と言わざるをえず、万が一、連合国軍vsナチスドイツの戦争を撮ることになったら、みずからの出自について相当な自虐的葛藤を余儀なくされると思いますが(そんなタマじゃないか?)、太平洋戦争ならそれを丸ごとネグってしまえるわけで……。他人に矛先を向けるというか、「先生、菊地くんは掃除をサボりました」「山下くんだって、給食袋でサッカーやってました」的な、相当に幼児的で低レベルで、エゴイスティックな勧善懲悪プロパガンダになることは予想できましたね。
ところで、先年のスピルバーグ監督『ブリッジ・オブ・スパイ』では、偵察機U2の搭乗員に向けた米軍司令官の訓示で「攻撃または故障により帰投できない場合は自身とともに自爆せよ」「万が一、捕虜になりそうな場合はこれを使え」といって、青酸カリ致死量たっぷりの針が仕込まれたコインが示されるシークエンスがありましたが、これを観ていて「スピルバーグ、偉い!」と思わず膝を叩きました。「Crazy KAMIKAZE」っていうアンタらの国も一緒じゃないの。
うまい言葉が見つからないのですが、前承後継とでもいうべきものは、あらゆる人間が背負っていかざるを得ないと思います。正の遺産も負の遺産も含めてです(遺産相続と同じですが、こっちは遺産放棄ができない)。未見の映画ですが、このくらいは言っても大丈夫でしょう。DVDになったら観ます。映画館で観ると、思わず立ち上がって毒づきそうなので(笑)「春秋に義戦なし」です。
No.18
52ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 このメディアでコンプライアンスに慎重にならなくても良いんですが笑、今日から、ペンギン音楽大学の授業の一部(器楽関係で、生徒数が極端にー10名以下ー少ない)のクラスのみ、3次元の授業が復旧し、名誉の転倒笑、によって生じた関節痛なども無くなったので、ボディリメイクも再開したんですが、いやあ、人格、というか、身体性ですが、やはり開放系と閉鎖系があると思いましたね。このままリモート授業だけが続いて、運動ができないままだったら、一ヶ月を待たずして発狂していたと思います笑。まあ、いっそのこと精神病になってしまえば、完全に自分だけの新しい世界が開けるから良いのかもしれませんが笑。  
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