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taroさん のコメント

刊行おめでとうございます。
売れる出版物はその時の世相を反映ていますよね。私的にはバブルに突入しはじめた80年代前半が好きです。浅田彰氏が特に印象的で、モーレツな経済成長や中曽根内閣のリーダーシップの中で、半ば思考というよりノリで脱構築の意識が社会に形成された結果、実生活に密接している経済という得意科目で高得点を叩き出すことができた時代なのかなと思います。同氏のパラゾとスキゾが流行語にも選ばれており、すごい時代だったのだと思います。
当時は子供だったので今の体験と正確な比較はできませんが、個人的には今もその時代も人の中に同じ熱量のエネルギーはあると思っています。ただ経済の後退、コロナの不安という往復ビンタでセキュアベースが不安定になってしまった結果、とりあえずStay Home、自分の戦いも一時休戦、それを後押しするかのような「あなたはそのままでいいのよ」的な自己啓発書の台頭。そして、エネルギーの吐き出し方や吐き出し先を教えてくれる書物や先人の教えは色々あります。自分も含めてなのですが、自分のあふれるエネルギーを自分が正しいと思える方向に注ぎきるために、ものすごく情報に飢えていく姿勢が重要だと思います。
No.3
46ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
   ソフトランディングの形で昼型(大体、正午の1時間前に起床、就寝が深夜5時)に定着してきた。とは言え朝型のが絶対に良い。モーニングが食えるし、深夜2時に眠剤なしで眠くなるのは、なにか、刑務所から出て、娑婆に出たような気分である。経験はないが(面会の経験なら山ほどある)。    「次の東京オリンピックが来てしまう前に」「五十年後のアルバート・アイラー」が刊行された。どちらも本当に愛着のある本だ。またしても売れないだろう。今は「生きるのがこんなに辛いのだが、頑張って生きる」という貧弱極まりないテーマで1冊塗りつぶしている本が共感を呼び、とても為になる経営学や生き方やメンタルの守り方などが書いてある本しか売れない。1965年の出版業界に戻りたいとは言わない、2001年の出版業界にも。今が一番良い。今が酷いなら、酷い今が一番良い。  
ビュロ菊だより
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