菊地成孔さん のコメント
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緊事宣が再延長された。国も大変だ。色々な立場の利益を調整し、つまり感染者は抑え込まないといけないし、商店街に生活破綻者がこれ以上出てはいけないし、オリンピックは挙行しないといけない。まあ、痩せても枯れても近代国家なのだからして、このぐらいの調停は上手くやってほしい。天才谷王が「ウーバーの時給は3000円(*のちに6000円に倍増化)ファミマの時給も3000円 首相の時給も3000円 金なんかタダみたいなもんだからオレに使わせろオレに使わせろ」というフックを書いたのはヤバすぎる笑、首相の月給や年収ではなく、時給を考えた段階でヤバい笑。実際に6000円ぐらいだったらどうする笑(どうするもこうするもないが笑)。「金なんてタダみたいなもんだから」と言うのも凄い笑。貨幣の実態をまるでキチガイの発言のようにして、芯を突いている。
僕も中森明菜のアルバムが頭の中で出来上がっちゃって困っています笑。
キネ旬に関して、これは、五社協定が終わった、ということも関係していますが(五社協定解体後に、東宝は実質、劇映画の製作を辞めています。現在はアニメとハリウッド進出でガッポガッポですが)、「寅さん」シリーズ初期は、PPではなく、映画の観客が最低に落ちた中の「文芸作」だと目されました。監督が山田洋次だったことも大きいですね。少なくとも、東宝PPのマニアからいえば、「男はつらいよ」は、ちょっと前の言葉を使えば、「庶民」の低所得化、映画観客の低下、マーケットの「庶民的な文芸(プロレタリア気味)に非常に上手く寄り添った、かなりゲスいシリーズですね笑。天才、渥美清の生涯をかけた意気込みだけが強度となっていると思います。
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