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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>10

 別の方のコメントにあるように、あの頃罹患して今、就職される方もいらっしゃるし、今罹患中の方もいらっしゃいます。すぐに反応が出る心身も、10年貯める心身も、50年貯める心身もあります。何れにせよ、不安症は不安症としての(精神病等々は別の)厄介さがありますが、第3には正しい投薬と服薬を、第2には正しい医師との出会いと対話を、第1には患者自身のメンタルセットが重要になるので、まあ、焦らずにゆっくり、症状がよくなった後にまた悪くなっても、そんなに気にせずに身軽でいるように心がけてください。必ず治ります。音楽はとにかく常備薬にしてください。聴くときに、ほんのちょっとで良いので、体を動かしてみてください、もし、以前は動いていないようだったら特に、効果はかなり見えやすくなると思います。ダンスも歌も、人も数だけあります。ご自分の歌とダンスを見つけられますよう。

No.21
44ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 10年前の3月11日に僕は歌舞伎町のタワーマンションの最上階で、揺れによって眠りから覚めた。ベッドが部屋の中央まで移動したからだ(僕が飛び起きてから、それは反対側の壁にぶつかって止まった)。地震自体による怪我や、大切なものの破損は(いくつかのボルドーグラスと、ボルドーワインは粉々に砕け散ったが、値段がやたら高い以外は、大切なものではない)一切なく、しかし、日中から夜にかけたの臨時ニュースを見ながら、あっという間に世界が変わってゆくことを確信し、異様なファイトが湧き上がったのを記憶している。    前年に DCPRG (当時。スラッシュなし)が3年の凍結から目覚め、野音で活動を再開したばかりだった。また、年末には TBS ラジオのレギュラーが決まっていて、もう番組名も決まっていた。ご存知の通り、戯れた名前である。「夜」の電波、としたが、被災者の皆さんにとっての「夜」がどんなものであろうか?という疑問は、一時的に完全停止した。    僕が一瞬にして決めたのは、「特別な動きはしない。音楽を続け、紹介し、可能な限り、良い調子で喋り続ける。概念的な話はしない、どんな話も、自分の過去の経験と、その時にストリートで拾ったものだけにする」という事だった。  
ビュロ菊だより
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