菊地成孔さん のコメント
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緊事宣と眞子さんの結婚会見と選挙と「岸辺露伴は動かない」の音楽制作(納品まで完了)と東京ザヴィヌルバッハのライブが終わった。三丁目の371バーで、とりあえず無事済んでめでたいということで、懐かしの「自分へのご褒美」にシャンパンを飲むことにした。
最初は演奏家5人だけで打ち上がるものと思っていたのだが、当たり前だが、みんな機材が多く、ローディーくんがいる。最終的には坪口の奥様(昔、僕に帽子を提供してくれていた方)も含め、9人になった。店は満席で、新入りの店員くんに「7~8人です」と言ったら「すみません、今、満席で」と言われ、諦めて出ようと思った瞬間、奥から店長がダッシュしてきて、黙って奥の個室を指差し「失礼致しました。お久しぶりです」と言った。
シャンパンを飲みつけてない友人とシャンパンを飲むときは、ドン・ペリニョンが一番良い。どんな人物が飲んでも掛け値無しに美味いからである。歌舞伎町を愛しているが、ホストクラブのシャンパンタワーはモエかペリエぐらいにしておきなさいよ、でも無理だろうな。アレは蕩尽の塔だから。と思っている。出来れば星付きのレストランで、ちゃんとソムリエがドンぺリニョンを勧めてくれて飲むのが一番良いシュチュエーションだ。彼らの多くはドンペリニョンを「星の輝きをそのまま味にしていると言われております」と言う。
いやいや、よほどの御邸宅でない限り、家でアレ飲む必要はないです。店舗価格帯1千〜2千から1〜2万までのシャンパンを家で美味しく飲みたかったら、まず、愛する人(別に伴侶の方でなくとも良いです。ご友人とかでも)を集めて(シャンパンは乾杯酒なので)、好きな音楽を小さく流し、好きなフードを(シャンパンは万能です。3つ星から駄菓子まで、何ともぶつかりません。ハンペンなんか良いですよ。ダジャレみたいですが笑)適度に綺麗に並べて、全員で良い気分になることですね。
どうしても一人飲みしたい場合は、自分への祝い事を持つことです。気分をワクワクさせるとシャンパンの旨さは増します。なんでもそうだろ。という話ではありますが、ふさぎこんでいたり、苛立っていたりするときには他の酒のが良いですね。
お酒に強ければ1本飲めるでしょう、その場合は、チェイサーはなるべく使わないでください。赤ワインと違い、シャンパンは水とのむと台無しになります。パーティーで飲めば、1人、多くても2杯ぐらいになるからチェイサーは要らないですよね。
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