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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>3

 父親と母親が愛憎関係になったり、父親が破滅に向かうのを目の当たりにするのは、息子にとって一番辛い事の一つでしょう。大変な心労であると思われますが、母親を守ろうとした結果の行為であれば、それは胸を張って正義の行使であると思うべきです。ただ、お母様のおっしゃる通り、正義も、殺人にまで及んだらお仕舞いです。

 ファミリーシュチュエーションが全く違う僕からかける言葉などありませんが、一点のみ、ご自分で、ご自分の問題を「父子関係」にだけクラッチしてしまわないようにしてください。誰にとっても「問題」というのは、主観で設定するのと、客観で設定するものは違います。母子関係にも問題はあるかも知れませんし、家族というものが持つ、根本的な鬱陶しさが、あなたが想像もしていない何かをこじ開けただけかも知れません。両親というのは、多く共犯です。あなたが憎んでいるものは何なのかは、ご家族から離れて暮らすようになった時に、長い時間をかけて見えてくるはずです。憎悪者は、対象を見つめすぎ、自分がどう映ってるかがおろそかになりがちです。

 最後のはどこ弁ですか?お寒い地方であるならば尚更、風邪など召されぬようご自愛ください。かあちゃんがしんぺえなのはわがっけっども、えさでんのもしとつのみじかもしんないでしょうよ(銚子弁です)。
No.5
35ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 親の因果が子に報い、と言うが、僕は何度も繰り返したように生みの母と育ての母が姉妹で、育ての母が統合失調(昔日は「精神分裂病」と呼ばれていた)なので、要するに母像が分裂している。そして、そのラインでかどうかわからないが、父親は1人だけであるにも関わらず、不像も分裂している。  菊地徳太郎はもし生きていれば99だし、知可子(実母)は97である。要するに僕は、彼らがもの凄い恥かきっ子(両親が老いてからの子供。の意)として僕を産んだお陰で(というか、彼らは若くして長男秀行を産みーー世代的な常識でーー多産を計画していたが、死産が4人続き、6男である成孔をやっと生きて世に出したので、疲れ果てて倒れたのである。僕が死産していたら彼らは妄執に突き動かされて、60代になってもトライしたはずだ)、僕は小学生の頃から、クラスメートたちよりも早く両親を失うな。と思っていた。    もし穏当に30歳で両親が僕を生
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