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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>8

<連合軍(国際連合)のWW2後の秩序変わりますかね?>

 国渣連盟と国際連合の歴史は高校かなんかでやったと思われますが、我が国も、一度国連で囲まれて、キレて椅子蹴って脱退し、戦争に突入した経験があ李ますので笑、「国連」ってうのは、もう、実質、刻々と変わりながら弱体化してるんですよ。ゲームのルールと同じで、拒否権があれば可決できない、ということの弱度を、今回の戦争では明確化しましたよね。

 いずれんせよ、国連は世界より遅いんです。先に大国間が話を決めて、それから国連は再組織化されるかどうか決めるでしょうけれども、アメリカと中国の、どっちに都合が良いかで、ニューワールドオーダーは決まるはずです。

<個人的にはこのウクライナ侵略で極右もリベラルもウクライナを応援しているので、リベラル云々の価値観は融解しそうな気はします>

 なるほど笑、僕は新聞のニュースと地上波だけなので、空想するだけですが、そういう事態は予想に難くないですね。何れにせよそれを国際政治学的に捉えるのは得策ではないと思います。世界中が、軍人と諜報員上がりの行動原理より、俳優の行動原理に引っ張られている。と考えるのが正しく、それは悪いとか間違ってるとかではありません。視点の問題です。

 あまりここで剣呑なことは書けませんが笑、例えばアドルフヒトラーは画家志望の、つまりアーティスト志望のアナキスト上がりですから、俳優の資質は多分にあったと思います。ウクライナは大変気の毒で、ロシアは今、決死の状態で、プーチンは内部で止めるしかないので、暗殺計画は立っているでしょう。でも、ヒトラーは僕が知る限りでも3度の暗殺計画をくぐり抜けて、ベルリンで愛人と自死しました。すごく舞台的な死に方だったと思います。ゼレンスキは、自分でやめたいとしても、もう、体が俳優なんで、俳優であることから逃れられません。日本の極右もリベラルも、軍人上がりはいないはずですから、せめて、「演技」とうものの力を、冷静になってからで良いので再検討すべきですが、おっしゃるように、ここまでSNSで育んできた価値観の枠は壊して作り直さない限り、原理的には神経症が発症します。

 <facebookやinstagram、Youtubeがロシア兵殺害映像はOKにしたりしてて笑、ウクライナのローカルTVか何かのチャンネルで空き家に入った火事(戦)場泥棒を電信柱に括り付けて公開鞭打ちの刑に処している映像群がYoutubeに公開されてて「これはいいのか?」と衝撃を受けました>

 それは酷いな笑。まあ、無理だとは思いますが、見ない方が良いですよ。ヒトラーはナルシシズムが肥大した俳優の(俳優はナルシシズムなくしては稼業できません)ショーを見せ、アメリカは政治家(軍政が見事に調和した)のショーを見せ、プーチンは軍人のショーを見せています。ゼレンスキをことさら批判したり応援したりはしませんが、ショーほど素敵な商売はないというぐらいで、20世紀いっぱいで、地球人はショービズ脳に偏っていることを、この戦争は明らかにしてると思います。

<なので、菊地さんが昨年だか一昨年だかに被ったネトリベからのリンチは今や昔の感を受けますね。そんな人の発言やなんかで騒いでる場合じゃないと笑>

 あれは、えらい迷惑ではありましたが笑、別に実害は何もなかったし、おっしゃる通り、牧歌的な期間の牧歌的な出来事でした。ただ、何かの偏りは見せていたわけで、リンチするぐらいしかエクスタシーがなくなってしまっている人々の多さを感じ、発言者としては恥じることはありませんで下が、音楽家としては恥じ入りました。今回の戦争は、今日までの、市民の「欲望と快楽」の、偏りに対する回答を見せているし、僕個人ができることは、ずっと変わらず、音楽だけです。
No.22
32ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
   ずっと「コラボレーションアルバムを制作中」としてきたが、情報公開となった。詳しくは「新音楽制作工房」のカタログ( YouTube 内)をご覧いただきたいのだが、ラッパーの QN と N/K が、コラボアルバム「 Q/N/K (仮題)」を現在制作中である。    半分はバンドセットで、半分は「新音楽制作工房」のギルド構成員のビートにある。今の所、全8曲の予定である。 ft のラッパーも決まってるのだが、まだ公表できない。ドミュニスターズとは全然違う味わいのヒップホップアルバムになるので、御期待を乞う。全く新しい J ヒップホップの音像になりそうである。    とまれ、 QN はご存知の通り、絵に描いたような天才タイプで、完成するまで、何がどうなるか全くわからない。最悪、作品は出ないかもしれない笑。 QN は MV の監督をやると言っている。これはディスでは全くないので書くが、最初にデモをサミットに持って行ったら「どう捉えていのか全くわからないので」と、リリースを丁重に断られた(増田さんは大変恐縮して、サミットのグッズを山ほどくれた笑)。ヒップホップのレーベルから出そうと思っていたのだが、結局、弊社からのリリースとなった。今の所フィジカルの予定はない(配信と MV 。要するに今、一番普通のやり方)。    このアルバムのバンドセット(こちらは僕がメンバーからアレンジまでプロデュースする)で、そのままオーニソロジーの新譜も制作する。内、1曲は、プロデューサーである僕からの委嘱という形で、新音楽製作工房の作曲家が1曲、僕が1曲提供している。「新音楽制作工房」の業務成績については、カタログ内で僕が不定期報告をしているので、そちらに詳しい。    これで、「新バンド(名前は決まってるのだが今の所未公開)」と小西祐果を擁する「菊地成孔クインテット」とぺぺの3本で、激動の22年をウォークさせる。  
ビュロ菊だより
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